経営の健全性・効率性について
3年毎に料金の見直しを行ってきたことや接続率の増加から、経費の回収率は類似団体を上回っておりほぼ100%となっています。また、汚水処理原価は農業集落排水事業の統合や包括的民間委託を実施したことから、類似団体を下回っており、費用の効率化が図られています。一方で施設利用率は類似団体の平均より低く、さらなる水洗化率の向上が必要となっています。料金収入は水洗化率の増加に伴って増加していますが、それ以上に地方債の償還金が増加しており、収益的収支比率は60%程度に留まっています。
老朽化の状況について
平成4年度から建設が始まり、平成14年度に管渠の整備は完了しています。もっとも古い管渠で23年が経過し、法定耐用年数の半分程度となっています。
全体総括
人口減少や節水型器具の増加により、有収水量は伸び悩んでいます。水洗化率の伸びも年々鈍くなっていますが、今後も個別に普及活動を行い、水洗化率の向上を図ります。処理施設の一本化や包括的民間委託の導入により、維持管理経費の削減を図ってきました。今後、更新時期を迎えるにあたって、ストックマネジメント計画を策定し、施設の長寿命化と適切な更新を行うことにより、維持管理経費の削減を図っていきます。