栗原市:公共下水道

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経営比較分析表(2014年度)

経営の健全性・効率性について

特定地域生活排水処理事業の経営状況については、事業経営に係る単年度の総費用及び浄化槽整備のためにした市の借金償還額に対して総収益の割合(収益的収支比率)は、平成24年度に96%まで上昇したものの、平成26年度には87%まで下降しており、使用料収入以外の収入、いわゆる税金に依存している状況です。また、本市は平成17年度に市町村合併しました。平成16年度末では、旧町の3町で設置した浄化槽が375基だったのに対し、合併後は全地区(旧町村10地区)で浄化槽整備を行い、平成26年度末には1,775基となり、この10年間で1,400基(年平均140基)を整備しその借金の残高(企業債残高)も年々増加している状況です。しかし、その借金の残高に対し料金収入が追い付いておらず、料金収入に対する借金残高の比率は、平成26年度には同等規模の市町村と比較すると大幅に上回っています。汚水処理に係る費用に対する使用料収入の割合(経費回収率)は、平成24年度以降の3年間の平均で84%であり、同等規模の市町村の平均が69%であることから高い水準であります。しかし、100%を下回っていることは、汚水処理に係る費用を使用料収入以外の収入、いわゆる税金により賄われていることから、更なる経費削減をする必要があります。

老朽化の状況について

特定地域生活排水処理事業は、公共下水道区域又は農業集落排水処理区域以外の区域を対象にしている事業で、平成11年12月から供用開始しており、最も古い市設置型浄化槽は16年が経過しています。浄化槽の耐用年数は30年以上であり、これまで更新又は老朽化対策を行っておりません。本市の特定地域生活排水処理事業は、公営企業会計の適用をしていないため、予算については単年度で収支調整をしており、事業に係る費用に対し使用料収入等の事業運営による収入を充てても、なお不足する分については、使用料収入以外の収入、いわゆる税金で賄っています。耐用年数まで14年ありますが適正な管理を行い、一度に多額の修繕がないように管理してまいります。

全体総括

特定地域生活排水処理事業の持続可能な健全経営の確保のためには、浄化槽の維持管理経費及び更新費用を使用料収入で賄えることが必須であると考えます。そのため、今後は浄化槽の維持管理形態の見直しを行い、更なる経費削減や適正な料金設定を図ってまいります。なお、公共下水道事業の公営企業会計の適用に合わせて、特定地域生活排水処理事業についても平成32年度からの開始を検討しています。

類似団体【Cc3】

木古内町 江差町 岩内町 足寄町 平内町 五戸町 階上町 岩手町 野田村 栗原市 女川町 大江町 金山町 尾花沢市大石田町環境衛生事業組合(事業会計分) 会津美里町 三春町 北茨城市 茨城町 那須烏山市 市貝町 芳賀町 明和町 千代田町 大泉町 邑楽町 美里町 上里町 入善町 輪島市 能登町 大野市 都留市 大月市 上野原市 西桂町 池田町 羽島市 山県市 郡上市 養老町 垂井町 神戸町 菊川市 森町 津島市 常滑市 豊山町 名張市 亀山市 玉城町 京丹後市 福崎町 香美町 紀の川市 岩出市 かつらぎ町 九度山町 有田川町 美浜町 由良町 みなべ町 上富田町 琴浦町 大田市 江津市 隠岐の島町 竹原市 三次市 鳴門市 阿南市 美波町 松茂町 北島町 藍住町 西予市 東温市 宿毛市 香南市 直方市 柳川市 八女市 筑後市 大川市 行橋市 朝倉市 遠賀町 小竹町 鞍手町 筑前町 大刀洗町 広川町 苅田町 みやこ町 吉富町 築上町 多久市 武雄市 小城市 嬉野市 神埼市 基山町 みやき町 松浦市 雲仙市 南島原市 嘉島町 小林市 串間市 三股町 国富町 薩摩川内市 徳之島町 西原町