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財政力指数の分析欄人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(令和2年度末37.31%)の影響等により所得の減少等が続く中、類似団体内平均値を0.32下回る0.40となっている。今後も行財政改革実施計画や中期財政計画に沿った行財政改革の着実な実行に努めることにより、財政の健全化を図る。 | 経常収支比率の分析欄公債費に係る比率が引き続き高水準にあるため、高利の地方債の繰上償還等により公債費の圧縮に努めてきた。経常経費については、19,124百万円となり、令和元年度から118百万円の減少となった。経常一般財源等歳入については、臨時財政対策債が昨年度に引き続き減少(-50百万円)したものの、地方消費税交付金が増加(221百万円)したことで20,920百万円となり、令和元年度から211百万円の増加となった。その結果、経常収支比率は91.4%と前年度より1.5改善し、類似団体内平均との比較においては2.1%下回る結果となった。今後は合併算定替の皆減による地方交付税の減少等により、経常収支比率は悪化すると見込まれる。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄決算額が大幅に増加しているが、これは会計年度任用職員制度の導入による期末手当の純増等の影響で人件費が大幅に増加したことが要因である。類似団体との比較では、人件費、物件費、維持補修費ともに類似団体内平均値を上回る状況となっている。特に人件費については、給与水準(ラスパイレス指数)は類似団体内平均値を下回っているものの、人口千人当たり職員数は類似団体内平均値を大きく上回っており、数値を押し上げる要因となっているが、引き続き「定員適正化計画」に従い定員の適正化を図っていくため、今後は逓減する見込みである。また、物件費については、行財政改革実施計画に従い、令和3年度に2%の削減を行う方針としている。 | ラスパイレス指数の分析欄地域給制度導入(平成18年4月)に伴う新給料表(平均-4.8%)への切替、給与制度の総合的見直し(平成27年4月)による給料表の水準の引下げ(平均-2.0%)を国と同様に実施したことや、昇給に人事評価結果を活用したこと等により、類似団体平均を下回る98.1となっているが、類似団体との差は縮小傾向にある。今後も定員適正化計画及び行財政改革実施計画に基づき、定員適正化、給与の適正化に取り組む。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄人口1,000人当たり職員数は、市町村合併後、類似団体平均と比べ高い水準で推移している。これは、合併による行政サービスの低下を防ぐため、合併後も支所に一定数の職員配置を行ってきたことが一因であるが、本庁支所間の業務一元化はほぼ完了しており、一定の効率化は果たしているところである。しかしながら、平成29年度中期財政計画及び財政見直しにおいて、平成31年度から財源不足を補填するための基金の取り崩しが見込まれる等、厳しい財政運営が予測されている状況にあったため、新たな行政需要に対応しつつも持続可能な自治体運営を果たすため、平成31年度から令和10年度を計画期間とする新たな定員適正化計画を策定し、令和10年4月1日職員数(消防除く)を463人(削減人数-88人、削減率-16%※対平成30年度)とする目標を定めた。令和2年度当初では、計画における職員数の目標値名527に対し、512名(-15名)となっている。今後も、目標数値の達成に向け、再任用職員の活用及び非正規化等による職員配置の適正化、事業の民営化・民間委託の推進、組織間連携及びICT技術等の活用による業務の効率化等に取り組むこととしている。 | 実質公債費比率の分析欄公債費負担のピークであった平成17年度(単年度:25.7%)、平成18年度(単年度:26.0%)以降は、公債費及び公債費に準ずる債務負担行為の繰上償還を実施(平成18年度から令和元年度までの14か年度にて実施)した。令和2年度の単年度数値は減少となり、3か年度平均数値は令和元年度に比べ0.2改善し、10.7%となった。今後は、平成27年度までに集中的に投資を行ったことが分子を増加させる要因となるが、今後も引き続き繰上償還を検討・実施し、また、ピーク時に元利償還金の大きな割合を占めた交付税算入の少ない地方債から過疎債、合併特例債等の交付税算入の手厚い地方債の借入にシフトしていることから、算入公債費の増が見込まれる。比率は一時的に悪化の傾向を示すが、令和6年度以降は逓減していく見込みである。 | 将来負担比率の分析欄地方債残高は、大規模投資事業である高度衛生管理型7号荷捌所の建築工事が令和元年度に完了するなど、令和2年度の地方債発行額が前年度より大幅に減少(-2,082百万円)したことにより、令和元年度に比べて減となった。公債費に準ずる債務負担行為に基づく支出を繰上償還したことにより債務負担行為額支出予定額が平成23年度以降ほぼゼロとなり、また、財政調整基金等充当可能基金が増となったため、将来負担比率は令和元年度に比べ10.5改善し、44.1%となった。今後は、分子は基本的には現行の水準を維持かやや上回ることになるが、増に見合った算入公債費等の充当可能財源の確保により、比率の現行水準維持に努める。 |
人件費の分析欄人件費に係る経常収支比率は、類似団体内平均値と比較すると0.3上回っている。給与水準(ラスパイレス指数)は類似団体と比較して0.1下回っているものの、職員数が類似団体と比較して多いことが要因になっている。今後も引き続き「定員適正化計画」に基づく職員数の純減を進めることにより、人件費の逓減を進めていく。また、公営企業会計(法非適用)の人件費に充てた繰出金といった人件費に準ずる費用についても抑制を図る等、人件費関係経費全般について取組を進めていく必要がある。 | 物件費の分析欄物件費に係る経常収支比率は、類似団体内平均値と比較すると5.9下回っているが、人口1人当たりの歳出決算額は、類似団体内平均値の1.4倍程度であり、引き続き高い水準にある。物件費については、令和3年度まで年2%の削減を行う方針であり、行財政改革実施計画の確実な履行が必要である。 | 扶助費の分析欄扶助費に係る経常収支比率は、類似団体内平均値と比較すると2.2下回っているが、人口1人当たりの歳出決算額は、類似団体内平均値の1.4倍程度であり、引き続き高い水準にある。また、前年度からは横ばいで推移しているが、今後は増加が見込まれるため、財源確保等、財政負担の軽減に努める必要がある。 | その他の分析欄その他に係る経常収支比率は、類似団体内平均値と比較すると0.9上回っており、人口1人当たりの歳出決算額を類似団体内平均値と比較すると、積立金が3.5倍程度、繰出金が1.8倍程度と高い水準にある。積立金については、令和2年度に新たな特定目的基金を創設したことに伴う一時的な増加であるが、繰出金については、今後も後期高齢者数や介護保険受給者数の増といった経常的な繰出金の増要因があるため、行財政改革実施計画の確実な履行により、増率の抑制に努める必要がある。 | 補助費等の分析欄補助費等に係る経常収支比率は、類似団体内平均値と比較すると5.2下回っているが、人口1人当たりの歳出決算額は、類似団体内平均値の1.2倍程度であり、引き続き高い水準にある。補助費等についても物件費と同様に令和3年度まで年2%の削減を行う方針であり、行財政改革実施計画の確実な履行が必要である。 | 公債費の分析欄市町村合併前の各団体において、国の経済対策に呼応し、遅れている社会資本の整備や地域振興に資する事業に積極的に取り組んできたことにより、地方債の元利償還金の負担が大きくなっている。この結果、公債費に係る経常収支比率は類似団体内平均値を大きく上回る25.1%となっている。このため、これまで地方債等の繰上償還を実施(125億円を超える額を実施)しており、比率の改善に努めている。今後も、中期財政計画に基づき計画的に繰上償還を実施し、引き続き比率の改善に努める。 | 公債費以外の分析欄公債費以外に係る経常収支比率は、類似団体内平均値と比較すると12.1下回っているが、普通建設事業費の増に伴う地方債残高の増に対応するために地方債の繰上償還を行ってきたことにより、公債費が抑制されている一方で、繰出金等の増が影響しているために、公債費以外の経常収支比率は改善傾向にない状況である。今後も税収の大幅な増加が見込めない状況であり、引き続き行財政改革実施計画を確実に履行することにより、公債費以外の比率についても改善に努める。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄○総務費は住民一人当たり232千円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これはふるさと寄附金の増加に伴う返礼品代やふるさと応援基金への積立が大きくなっていることが原因であり、今後も高い水準で推移していくと見込まれる。また、前年度と比較して1.5倍と大幅に増加しているが、これについては新型コロナウイルス感染症の影響により実施された特別定額給付金給付事業に係る増(一人当たりコストで101千円の増)によるものである。○農林水産業費・商工費は住民一人当たりそれぞれ46千円・23千円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これらについては、浜田市が推進する総合振興計画に基づき、特に重点的な取り組みを行っていることが原因となっている。○災害復旧事業費は住民一人当たり4千円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、平成29年7月に発生した豪雨災害等によるものである。○公債費は住民一人あたり103千円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、平成27年度までを集中投資期間として建設事業等を行ったことが原因となっているが、交付税算入の手厚い過疎債や合併特例債の借入を行うなどして、財政状況の健全化に努めている。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄○歳出決算総額は、住民一人当たり823千円となっている。主な構成項目である普通建設事業費は、住民一人当たり66千円となっており、類似団体と比較して高い水準となっている。今後は公共施設等総合管理計画や中期財政計画に基づいた、「集中と選択」をテーマとした事業実施に努める必要がある。○人件費は住民一人当たり114千円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、給与水準(ラスパイレス指数)は類似団体と比較して下回っているものの、職員数が類似団体と比較して多いことが要因になっている。今後も引き続き「定員適正化計画」に基づく職員数の純減を進めることとしている。○物件費・補助費等は住民一人当たりそれぞれ81千円、189千円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これらについては、令和3年度まで年2%の削減を行う方針であり、行財政改革実施計画の確実な履行が必要である。また、補助費等については前年度から比較して2.3倍と大幅な増となっているが、これは新型コロナウイルス感染症の影響により実施された特別定額給付金給付事業に係る増(一人当たりコストで101千円の増)が主な要因となっている。○災害復旧事業費は住民一人当たり4千円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、平成29年7月に発生した豪雨災害等によるものである。○公債費は住民一人あたり103千円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、平成27年度までを集中投資期間として建設事業等を行ったことが要因となっているが、交付税算入の手厚い過疎債や合併特例債の借入を行うなどして、財政状況の健全化に努めている。○積立金は住民一人あたり53千円となっており、前年度から比較して2.9倍となっている。これは、令和2年度に新たに基金を創設するために積立てを実施したことによる増(一人当たりコストで23千円の増)である。また、この影響を除いても類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっているが、これはふるさと寄附金を原資としたふるさと応援基金への積立金が要因となっている。 |
基金全体(増減理由)その他特定目的基金の計画的な活用による取崩しを行った一方で、減債基金を原資とする繰上償還を行わなかったことや、前年度決算剰余金の一部の積立を行ったことにより、基金全体は943百万円増加した。(今後の方針)今後はふるさと寄附金の減少が予想され、ふるさと応援基金の積立額も減少する。一方でふるさと応援基金の計画的な活用により令和3年度~令和12年度で各年度400百万円~800百万円の取崩しが見込まれており、基金全体も減少する見込みである。 | 財政調整基金(増減理由)令和2年度は取崩しを行わず、前年度決算剰余金の一部の積立を行ったため、基金全体は285百万円増加した。(今後の方針)地方交付税の減少(合併算定替による特別加算措置の皆減による)が想定されており、収支調整により財政調整基金は減少する見込みである。 | 減債基金(増減理由)令和2年度は雇用促進住宅納付金等の積立を行ったが、新たに公共施設の修繕・改修等を目的とした基金を創設するにあたり減債基金の処分を行ったことにより326百万円の減少となった。(今後の方針)令和3年度以降、公債費の繰上償還による取崩しを行う予定としており、基金残高は減少していく見込みである。 | その他特定目的基金(基金の使途)①まちづくり振興基金・・・一体的なまちづくりの推進に資するための事業②ふるさと応援基金・・・伝統芸能、自然環境、高齢者福祉・地域医療、青少年の健全化などに関する事業③公共施設長寿命化等推進基金・・・公共施設の修繕、改修等による長寿命化及び除却に関する事業④市有財産有効活用推進基金・・・市有財産の処分等のための事業⑤奨学基金・・・経済的な理由により就学が困難な生徒又は学生に対し、奨学金を貸与するための事業(増減理由)まちづくり振興基金やふるさと応援基金の計画的な活用による取崩しを行った一方で、新たに2つの基金を創設(合計1,222百万円)したことにより、その他特定目的基金全体としては984百万円増加した。(今後の方針)○ふるさと応援基金今後はふるさと寄附金の減少が予想され、ふるさと応援基金の積立額も減少する。一方でふるさと応援基金の計画的な活用により令和3年度~令和12年度で各年度400百万円~800百万円の取崩しが見込まれており、ふるさと応援基金は減少する見込みである。○まちづくり振興基金今後は令和7年度までにかけて、基金を活用した中山間地域の活性化のための共通事業(5年間、1,000百万円)を実施する予定であり、まちづくり振興基金は減少する見込みである。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄当市では、市町村合併以後の10年間を集中投資期間として、交付税措置率の高い旧合併特例債や過疎債を活用し、ハード整備に重点的に取り組んだことから、有形固定資産減価償却率は類似団体に比べ低い水準にある。一方、市民1人あたりの公共施設の延床面積は、類似団体に比べ極めて高く、有形固定資産減価償却率も上昇傾向にある。平成26年度に策定した公共施設等総合管理計画において目標とした「公共施設等整備費の50%削減」達成に向け、施設の集約化や複合化を進めていく必要がある。 | 債務償還比率の分析欄地方債の発行額が大幅に減となったことなどによる将来負担額の減が影響し、数値は類似団体内平均値と同様に低下した。今後は繰上償還の実施などにより地方債残高が減少するものの、合併算定替の終了により普通交付税額が減少するため、債務償還比率は横ばいとなる見込みである。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析交付税措置率の高い旧合併特例債や過疎債の活用、ふるさと寄附を財源とした充当可能基金の増などにより将来負担比率は低減しているものの、依然として類似団体と比較して高い水準にある。また、福祉施設、庁舎施設、消防施設等の有形固定資産減価償却率が70%を超過していることからも分かるように、保有施設の老朽化度合いは高まっており、将来負担額の増が想定される。公共施設等総合管理計画に基づき、今後、老朽化対策に積極的に取り組んでいくとともに、繰上償還等による地方債残高の削減も並行して進める必要がある。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析将来負担比率は、繰上償還の実施や、過疎債・旧合併特例債等の交付税算入の大きい優良債の発行へのシフトを進めてきたことで減少傾向にあるが、類似団体と比較すると高い値となっている。実質公債費比率についても類似団体と比較すると高い値であり、今後も、市町村合併による財政支援のある期間中(平成18年度~令和2年度)における集中的な社会基盤整備に伴い発行した地方債の元利償還金の増により、数値は増加する見込みである。このため、グラフは引き続き左方向にシフトする見込みである。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して、特に有形固定資産減価償却率が高くなっている区分は、【認定こども園・幼稚園・保育所】である。認定こども園・保育所については、施設を廃止し、事業を民間に移譲している。市立幼稚園については、老朽化した4つの施設を所有しているが、少子化に伴う施設の統廃合を進めているところである。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して、特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は福祉施設と庁舎であり、特に低くなっている施設は図書館である。庁舎については、本庁舎・支所庁舎を含め建築年から概ね30年以上経過しており、建て替えや長寿命化対策工事等を検討せざるを得ない状況となっている。市民1人あたりの面積も類似団体と比べて極めて大きいことから、庁舎の統廃合も視野に入れて検討する必要がある。図書館については、老朽化していた浜田図書館と三隅図書館を平成25年度にそれぞれ新しい施設に新築建替したため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等においては、令和2年度末の資産総額が前年度末対比で5,641百万円の減少(△2.1%)となった。資産総額は、毎年減少しているが、主たる要因としては、インフラ資産の工作物(道路等)に係る減価償却に伴う資産の減少額が、新たな施設整備に伴う資産の取得額(537百万円)を上回って6,898百万円減少したことが挙げられる。一方、負債総額が前年度末時点から1,118百万円の減少(△1.9%)となった。金額の変動が最も大きいものは、地方債である。地方債については、集中投資期間(交付税措置率の高い旧合併特例債や過疎債の発行可能期間を「集中投資期間」と位置づけ、積極的にハード整備を実施)中の地方債発行により地方債残高は増加していたが、市町村合併から10年が過ぎ、集中投資期間が終期を迎えたことにより、ハード整備に係る地方債発行額が落ち着き、地方債償還額が新規発行額を上回ってきている。この結果として地方債残高は2,082百万円減少した。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等においては、経常費用は42,650百万円となり、前年度比6,209百万円の増加(17.0%)となった。これは、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う補助金等による支出が昨年度より5,331百万円増加したことが大きな要因である。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等においては、税収等の財源(36,771百万円)が純行政コスト(41,284百万円)を下回ったことから、本年度差額は△4,513百万円(前年度比△603百万円)となり、純資産残高は4,523百万円の減少となった。施設の集約化・複合化事業による公共施設等の必要経費の縮減や「浜田市定員適正化計画」に基づく職員の新規採用抑制による職員数の減などで人件費の削減に努め、行政コストの削減に努める。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等においては、業務活動収支は4,117百万円(前年度比+1,043百万円)であったが、投資活動収支については、高度衛生管理型荷捌所の新築事業等を行ったことから、△1,872百万円(前年度比△127百万円)となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、△2,082百万円(前年度比△757百万円)となっており、本年度末資金残高は前年度末から163百万円増加し、755百万円となった。地方債の償還を積極的に進めているが、今後も保有する公共施設等の維持管理に要する義務的経費の割合が高い水準で推移することが見込まれるため、行財政改革を更に推進することで経常的な活動に係る経費を縮減し、裁量経費に充当できる財源を確保することが課題といえる。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たり資産額は、市町村合併前の旧市町村毎に整備した公共施設を市町村合併により承継した経緯があるため、保有する施設数は非合併団体よりも多く、類似団体平均を上回っている。保有資産の減価償却に伴う資産価額の減少幅が人口の減少幅よりも大きいことから、住民一人当たり資産額は、減少傾向を示している。公共施設等の修繕や更新等に要する将来的な財政負担を軽減するため、平成28年3月に策定した第1期公共施設再配置実施計画に基づき、公共施設等の統廃合及び複合化を基本として、施設保有量の適正化に努める。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率は、類似団体平均とほぼ同水準の値を示しているが、純行政コストが税収等の財源を上回っており、純資産は前年度末対比で2.2%減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、「中期財政計画」に基づいた歳出予算の適正執行により、行政コストの削減に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。とりわけ減価償却費の占める割合は純行政コストの4分の1程度となっており、住民一人当たり行政コストを引き上げる主たる要因となっている。公共施設等の統廃合及び複合化を基本として、施設保有量の適正化に取り組み、経常費用の削減に努める。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っているが、交付税措置率の高い旧合併特例債や過疎債の発行可能期限とされている期間を集中投資期間として積極的なハード整備を実施してきたことが大きく影響している。来年度以降も「中期財政計「画」に基づき、地方債償還額が新規発行額を上回るようにすることで地方債残高の縮小に努める。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は類似団体平均を若干上回る結果となったが、昨年度と比べると、減少している。人口規模に対してインフラ資産を多く抱える当市においては、受益者負担比率は、今後も低水準で推移していくことが見込まれる。減価償却費や維持補修費に加えて、社会保障給付も高い水準で推移することが見込まれるため、公共施設等総合管理計画や行財政改革実施計画の着実な実施により、経常費用の継続的な削減に努める。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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