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地方財政ダッシュボード

愛知県扶桑町の財政状況(2016年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

昨年度と同水準である。類似団体平均よりも0.19ポイント、全国平均よりも0.34ポイント高い水準であるが、愛知県平均には0.10ポイント及ばない。平成24年度以降横ばいが続いているが、法人税収入が大手法人数社の業績に左右される税収構造となっているため安定した状態とは言えない。今後は企業誘致等により安定した税収構造にしていくよう努めていく。

経常収支比率の分析欄

法人税収が増加したことにより、昨年度よりも0.5ポイント減少している。類似団体平均よりも0.2ポイント、全国平均よりも2.0ポイント低くなっているが、愛知県平均よりも1.0ポイント高くなっている。法人税収入が大手法人数社の業績に左右される税収構造となっているため、今後は企業誘致等により安定した税収構造にしていくとともに、事務事業の見直しを徹底し経常経費の抑制に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

住民情報システム機器更新等による物件費の増により昨年度よりも2,836円増加している。類似団体平均よりも11,188円、全国平均よりも20,710円、愛知県平均よりも9,993円低い数値となっている。これまでの人件費抑制や集中改革プランによる定員管理、経費抑制の効果といえるが、今後も引き続き人件費抑制、経費抑制に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均よりも2.6ポイント、全国市平均よりも4.4ポイント、全国町村平均よりも1.7ポイント下回り、依然として低い水準である。これは、人事院勧告及び国家公務員に準じた制度に基づいた運用をし、総人件費の抑制を図ってきた結果といえる。今後も人事院勧告及び国家公務員に準じた制度に基づいた運用をし、総人件費の抑制を図る。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体平均よりも0.10人、全国平均よりも1.58人、愛知県平均よりも1.62人下回っており、これまでの集中改革プランによる定員管理の効果といえる。今後も引き続き定員管理の適正化を図る。

実質公債費比率の分析欄

昨年度と同水準である。類似団体平均よりも5.7ポイント、全国平均よりも5.8ポイント、愛知県平均よりも4.5ポイント低く、また、早期健全化基準の25.0%を大きく下回っており、良好な状態であるといえる。今後もできる限り交付税措置のない起債の発行を抑制し、良好な現状をを維持していく。

将来負担比率の分析欄

地方債の償還など今後扶桑町が負担すべき将来負担額よりも、それに充当することができる財源(普通交付税の基準財政需要額算入見込額、基金など)の方が上回り、将来負担比率は算定されないため、健全なレベルであるといえる。今後もできる限り交付税措置のない起債の発行を抑制し、良好な現状をを維持していく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

昨年度より0.9ポイント減少している。類似団体平均より0.4ポイント、愛知県平均よりも0.8ポイント高くなっているが、全国平均より0.3ポイント低くなっている。今後は職員配置の適正化による時間外勤務手当の抑制や、定員管理の適正化により人件費の削減に努める。

物件費の分析欄

昨年度よりも0.2ポイント減少している。類似団体平均より1.5ポイント、全国平均よりも3.5ポイント、愛知県平均よりも2.0ポイント上回っている。施設の維持管理費は公共施設の再配置を視野に入れながら、経費の削減に努める。また、近年増加している電算システムにかかる経費については、人件費の抑制につなげるなど費用対効果を検証し見直しを進める。

扶助費の分析欄

障害者自立支援関連扶助費の増加等により昨年度よりも0.2ポイント増加している。全国平均より1.1ポイント、愛知県平均より2.6ポイント低いが、類似団体平均を2.5ポイント上回っている。高齢者の増加等により扶助費の増大は避けられない状況であるが、健診、予防接種の促進による医療費の抑制や、介護予防施策の推進による扶助費の抑制に努める。

その他の分析欄

介護保険特別会計繰出金の増加等により、昨年度より0.1ポイント増加している。類似団体平均より0.4ポイント低いが、全国平均より0.8ポイント、愛知県平均よりも2.8ポイント上回っている。特別会計への繰出金が多くを占めており、健診、予防接種の促進による医療費の抑制や、介護予防施策の推進により特別会計への繰出金抑制に努める。

補助費等の分析欄

一部事務組合への負担金の増加等により昨年度より0.1ポイント増加している。類似団体平均より0.6ポイント、全国平均よりも3.8ポイント、愛知県平均よりも2.9ポイント上回っている。一部事務組合への負担金が多くを占めており、今後は一部事務組合においても経費削減を要請していくように努める。

公債費の分析欄

臨時財政対策債の償還額が増加したことにより、昨年度よりも0.2ポイント増加している。類似団体平均より4.8ポイント、全国平均より8.7ポイント、愛知県平均より4.9ポイント低くなっている。今後も、臨時財政対策債の償還額は増加していくことが見込まれるので、大規模事業を予定する場合には計画的に基金に積立をするなどして、地方債の発行を抑制していく。

公債費以外の分析欄

昨年度より0.7ポイント減少している。類似団体平均より4.6ポイント、全国平均より6.7ポイント、愛知県平均よりも5.9ポイント上回っている。類似団体平均を上回っているのは、扶助費(+2.5)や物件費(+1.5)が高いことが主な要因である。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり277,891円となっている。議会費以外の全ての項目において、類似団体平均と比べて低い水準となっている。民生費の増加は、障害者自立支援・児童発達支援支給事務費、年金生活者等支援臨時福祉給付金等の、扶助費の増加による影響が大きい。商工費は、商品券発行事業費補助金や扶桑町内企業再投資促進補助金の減少等により、前年度比1,047円減少した。土木費の減少は、主に長畑貯留施設設置事業費の減による。消防費が28年度において急増しているが、これは防災行政無線デジタル化事業による増であり、一時的なものである。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり277,891円となっている。貸付金以外の全ての項目において、類似団体平均と比べて低い水準となっている。物件費は、住民情報システム機器設定業務等により、昨年度比2,543円増加した。物件費は毎年増加傾向にあるため、公共施設の再配置を視野に入れながら、施設の維持管理経費の削減に努める。扶助費は、障害者自立支援・児童発達支援支給事務費、年金生活者等支援臨時福祉給付金の増加により、昨年度比3,700円増加した。普通建設費は、防災行政無線デジタル化事業や、山名小学校空調設備整備事業等により、昨年度比4,962円増加した。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

平成28年度については税収は増加したものの、扶助費、公債費等の増加により、実質単年度収支が赤字となっている。しかしながら、前年度からの繰越金が多かったこともあり、実質収支は黒字となっている。財政調整基金残高は概ね横ばいとなっている。今後については財政調整基金残高を15%~20%程度維持できるよう行政運営を行っていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

平成28年度の連結実質赤字比率は、直近5か年と同様に、全会計において黒字額であり、健全な状況であった。今後も現状程度の黒字額を維持できるよう、引き続き健全な財政運営に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

交付税措置のない起債を極力借入しない方針であるため、元利償還金が増加しても、合わせて算入公債費等も増加していく構造となっている。そのため、分子は低い水準で推移しており、良好な状態といえる。ただし、算入公債費等には都市計画税充当可能額も含まれているため、都市計画事業が増えると都市計画税充当可能額が減少し、分子が増加する可能性がある。今後もできる限り交付税措置のない起債の発行を抑制するとともに、計画的に都市計画事業を進めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

交付税措置のない起債を極力借入しない方針であるため、地方債残高が増加しても、合わせて基準財政需要額算入見込額も増加していく構造となっている。そのため、将来負担額を充当可能財源等が上回っている状況であり、良好であるといえる。今後もできる限り交付税措置のない起債の発行を抑制し、良好な現状を維持していく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

庁舎(75.6)、学校施設(70.0)、保健センター(68.5)等の有形固定資産減価償却率が高いことが要因となり、類似団体より高い水準となっている。今後は個別施設計画の策定を進めていき、長寿命化、統合、複合化を検討していく。

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

交付税措置のない起債を極力借入しない方針にて財政運営を行ってきた結果、将来負担比率は類似団体内平均値と比べて低水準で推移している一方で、有形固定資産減価償却率はは類似団体内平均値と比べて高くなっている。今後長寿命化等の公共施設の老朽化対策を進めていくにあたり、基金の取り崩し、地方債の借入が見込まれてくるため、将来負担比率は上昇していくと見込まれる。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率、将来負担比率ともに、類似団体内平均値と比べてかなり低い水準で推移している。これは、交付税措置のない起債を極力借入しない方針にて財政運営を行ってきた結果であると考える。今後長寿命化等の公共施設の老朽化対策を進めていくにあたり、基金の取り崩し、地方債の借入が見込まれてくるため、将来負担比率、実質公債費比率ともに上昇していくと見込まれる。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して全体的に有形固定資産減価償却率が高くなっている。橋梁については、橋梁長寿命化修繕計画に基づき計画的に修繕を進めているところである。学校施設においてはもっとも古い施設で昭和42年度建築となっており、公共施設総合管理計画に基づき、長寿命化、統合、複合化を検討していく。

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して図書館(代表建築年度昭和61年度)、体育館(代表建築年度昭和57年度)、保健センター(代表建築年度昭和54年度)、庁舎(代表建築年度昭和41年度)の有形固定資産減価償却率が高くなっている。保健センターについては平成31年度に児童館との複合施設の建設を予定しており、数値は低下する見込みである。その他の施設についても、今後は公共施設総合管理計画に基づき、長寿命化、統合、複合化を検討していく。

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、期首時点と比べ資産総額が190百万円の減少(△0.5%)となった。事業用資産において、小学校(1校)の空調設備整備事業、中学校(1校)の体育館大規模改修事業等の実施により資産が増加したが、減価償却による資産の減少が大きく、322百万円の減少となったことが大きな要因である。また、負債総額については期首時点と比べ197百万円の増加(+2.2%)となった。地方債において、臨時財政対策債、学校教育施設等整備事業債等の新規発行が元金償還額を上回ったため、77百万円の増加となったこと、退職手当引当金が113百万円増加となったことが大きな要因である。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

全体では、一般会計に比べて、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が5,182百万円多くなっており、純行政コストが5,420百万円多くなっている要因となっている。連結では、全体会計に比べて、後期高齢者医療保険の保険給付費を社会保障給付に計上しているため、移転費用が3,887百万円多くなっており、純行政コストが3,250百万円多くなっている要因となっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等において純資産が減少した大きな要因は、資産形成となる建設事業(616百万円)に対し減価償却費(940百万円)が上回ったことによるものである。公共施設総合管理計画に基づき施設の統廃合を進めて、適正な規模の純資産を維持していく必要がある。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は481百万円であったが、小学校(1校)の空調設備整備事業、中学校(1校)の体育館大規模改修事業等の実施や、公共施設建設基金への積立を行ったことにより投資活動収支が△654百万円となった。財務活動収支については、臨時財政対策債、学校教育施設等整備事業債等の新規発行が元金償還額を上回ったため、77百万円となった。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

①住民一人当たり資産額については類似団体平均を大きく下回っている。これは、消防事業、ごみ処理事業等を一部事務組合で行っていることが原因であると考えられる。②歳入額対資産比率については類似団体平均を少し下回っている。今後も減価償却費以上に建設事業費を捻出することは困難であるため、数値は減少していくことが見込まれる。③有形固定資産減価償却率については、類似団体平均を少し上回っている。今後も減価償却費以上に建設事業費を捻出することは困難であるため、数値は増加していくことが見込まれる。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

④純資産比率については、類似団体平均をわずかに上回っている。これは公共施設の整備にあたり、基金を積み立てるなど起債に頼らずに整備してきたことによると考えられる。今後も計画的に基金を積み立てることで、起債の借入を抑制していく。⑤将来世代負担比率については、類似団体平均を大きく下回っている。これは当町における地方債残高の大半臨時財政対策債(特例地方債)であること、公共施設の整備にあたり、基金を積み立てるなど起債に頼らずに整備してきたことによると考えられる。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

⑥住民一人当たり行政コストについては、類似団体平均を下回っている。これは、消防事業、ごみ処理事業等を一部事務組合で行っていることでコストが抑制されていることが要因であると考えられる。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

⑦住民一人当たり負債額については、類似団体平均を大きく下回っている。これは公共施設の整備にあたり、基金を積み立てるなど起債に頼らずに整備してきたことや、消防事業、ごみ処理事業等を一部事務組合で行っていることによると考えられる。⑧基礎的財政収支については、類似団体平均を大きく上回っている。平成28年度においては、将来の公共施設整備に向けて公共施設建設基金等への積立を優先したことで、大きく黒字となった。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

⑨受益者負担比率については、類似団体平均を下回っている。公共施設総合管理計画に基づき、施設の統廃合を進めるとともに、施設使用料の見直しを行い、受益者負担の適正化に努めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,