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地方財政ダッシュボード

静岡県伊東市の財政状況(2014年度)

🏠伊東市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

当市の財政力指数は0.77と全国平均0.49を上回っているものの、市税の約5割を占める固定資産税収入の低迷が続いており、平成14年度に1.0を下回ってから下降傾向にある。景気の回復が見えない中でも、税収確保に向けて、コンビニ収納、インターネット公売、きめ細やかな納税相談等を実施するとともに、サマーレビュー等の実施による事務事業の見直しも継続し、歳出の削減にも努めていく。

経常収支比率の分析欄

観光を主幹産業とする当市は、観光交流人口を含めた10万人規模の行政サービスを求められていることから、清掃、消防、救急、下水道等における人件費も含めた経常経費の割合が高く、加えて、急速な高齢化による介護保険事業や後期高齢者医療事業への繰出金の増嵩も経常収支比率を上昇させる要因となっている。そのため、公共経営改革大綱に基づく定員の適正化及び各種手当の見直しによる人件費の抑制や、サマーレビュー等により経常経費の削減を図るとともに、市税を始めとする自主財源を積極的に確保し、財政運営の健全化に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

当市では、主に清掃、保育園、幼稚園等を直営で実施していることから、全国平均、類似団体平均と比較して高くなっていたが、定員適正化やサマーレビュー等行財政改革の効果もあり、若干ではあるが全国平均を下回る結果となった。しかしながら、いまだ県内平均を上回っており、今後も継続して行財政改革の推進を図るとともに、全ての業務において常に事業内容を精査し、民間委託が可能な業務については、コスト比較を行いながら、指定管理者制度を含めた業務委託を積極的に推進し、人件費の縮減に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

依然として全国平均、類似団体平均を大きく上回っているため、引き続き給与体系等について見直しを図るとともに、技能労務職の給与見直しについても検討を進めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

観光を主幹産業とする当市においては、観光交流人口を含めた10万人規模の行政需要への対応が必要であることに加え、清掃、保育園、幼稚園等の業務を直営で実施しているため、定員適正化を推進しているものの、全国平均及び類似団体平均を大きく上回っている。今後も公共経営改革大綱に基づく職員定数計画(32年度当初570人以下)の達成に向け、業務の見直しや委託化の推進を図るとともに、職種変更制度等も効果的に活用し、更なる減員に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

公債費負担額が減額となったことにより、前年度と比較して0.6改善されているが、今後は、環境美化センター更新改良整備事業や学校給食センター建設事業等の財源として借り入れた地方債の元利償還金が増加すると見込まれるため、経常経費の更なる削減と、市税等自主財源の確保により一層努めるとともに、地方債の発行額を極力抑制し、財政健全化に努めていく。

将来負担比率の分析欄

一般会計等における地方債残高が約8億円ほど増加したこと等により、前年度と比較して0.3増加しており、全国平均等を下回ってはいるものの、今後、学校給食センター建設や新保健福祉施設建設等大規模事業の実施に伴う多額の地方債借入が予定されているため、全ての会計において現在の負担と将来の負担のバランスを念頭に置き、基金残高の維持と地方債残高の圧縮を両立させながら、財政の健全化に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

職員数は4人減となったものの、人事院勧告実施に伴う基本給の改定や期末勤勉手当支給率の増により、前年度に比べ1.0増加し、全国平均、類似団体平均を大きく上回っている。今後は公共経営改革大綱に基づく定員管理と、業務見直しによる民間委託の導入をより一層推進していくとともに、各種手当の更なる見直しを進め、人件費の抑制に努めていく。

物件費の分析欄

全国平均、類似団体平均と比較して大きく下回っているのは、清掃、保育園、幼稚園等の大部分を直営で実施しているためであり、今後は、民間による実施が効率的・効果的と考えられる業務について、指定管理者制度の導入も含めた民間委託を推進していく。

扶助費の分析欄

地域経済の景気低迷が続く中で、未だ就労困難者が減らないことなどから、依然として生活保護率が高い水準で推移しており、前年度より0.5増加している。今後は、生活困窮者への支援を中心とした就労支援の強化と、資格審査等の適正化に努め、上昇傾向の改善を図っていく。

その他の分析欄

その他について、全国平均、類似団体平均を上回っているのは、国民健康保険事業や介護保険事業、後期高齢者医療の各特別会計への繰出金が増嵩していることが主な要因である。保険給付費の適正化や各種予防事業の充実を図り、普通会計の負担軽減に努めていく。

補助費等の分析欄

毎年度補助対象事業を精査し、継続事業に係る補助金等の支出を抑制しているため、全国平均、類似団体平均を大きく下回っている。今後は、適正な補助費等のあり方について検討を進めるとともに、補助金については、対象団体等の活動内容や補助金の効果について更なる検証を重ね、より活用度が高いものとなるような制度設計に努めていく。

公債費の分析欄

類似団体平均とほぼ同水準で推移しており、全国平均を下回っているものの、数年後には、近年実施した大規模建設事業に係る地方債の元金償還が開始されるため、悪化することが懸念される。今後も事務事業の見直しや人件費の抑制に努めるとともに、市税等自主財源の確保を図りながら、地方債の発行についても抑制に努めていく。

公債費以外の分析欄

厳しい財政状況が続く中、サマーレビュー等による経常経費の削減に努めた結果、全国平均を3.9下回ってはいるものの、人件費比率が依然として高いことや、少子高齢化により社会保障関係事業に係る各特別会計への繰出金も増加傾向にあるため、今後も業務見直しと人件費の抑制に向けた更なる施策を検討し、経常経費の削減に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

環境美化センター更新改良工事など大規模事業を実施したことから、その財源として国庫支出金等の歳入は増加しているものの、前年度と比較して数値が減少している。そのような中でも、財政調整基金残高は標準財政規模の19.88%まで確保されており、今後も引き続き行財政改革の推進を図り、基金残高を維持しながら、財政運営の健全性確保に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

連結実質赤字比率については、これまでの徹底した経営改善努力の結果、累積赤字を解消した競輪事業特別会計が黒字に転じたことから、全会計において収支が黒字となっている状況であるが、病院事業会計については、新病院建設に伴う企業債の償還等により、今後厳しい経営を余儀なくされることが見込まれるため、引き続き各事業会計、特に競輪事業において健全経営の維持に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

過去に借り入れた高金利の地方債の償還が進んだことにより元利償還金の額が減少し、控除される算入公債費等の額が増加したため、実質公債費比率は前年度より0.6改善されている。しかしながら、今後、環境美化センター更新改良事業等ここ数年の大規模事業に係る地方債の元利償還金や新病院建設に係る病院事業会計の元利償還金に対する繰出金の大幅な増加が見込まれることから、地方債発行額の抑制と、財政の弾力性確保に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

大型建設事業に係る地方債の借入等により地方債残高が増加したため、将来負担額は増額となったものの、財政調整基金や減債基金の残高が増えたことで充当可能基金が増額となり、また都市計画税収入の増から充当可能特定歳入も増額となったため、将来負担比率は前年度とほぼ同水準となっている。今後も充当可能基金等の確保に努めるとともに、全会計において現在の負担と将来の負担のバランスを念頭に置いた経営に努めながら、健全財政の維持を図っていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,