事業・施設概要
| 都道府県 | 静岡県 | 経営主体 | 伊東市 |
|---|---|---|---|
| 事業区分 | 末端給水事業 | 会計適用区分 | 法適用 |
| 類似団体区分 | A4 | 行政区域内人口 | 63,974人 |
| 現在給水人口 | 54,445人 | 給水区域面積 | 4,545ha |
注:人口・面積は当該年度値。
経営の健全性・効率性について
経常収支比率は、基幹産業である観光業のうち、宿泊業については給水収益に回復の兆しが見られる中、家事用に係る給水収益は減少を続けており、また電力料や修繕料をはじめとする経費増もあって、単年度収支の黒字を示す100%を下回っており、累積欠損金も発生していることから、料金改定を含めた検討が必要と考えます。流動比率は、類似団体平均を下回っておりますが、必要な支払能力は確保されています。企業債残高対給水収益比率は、類似団体平均を上回っておりますが、75%を超える自己資本構成比率を維持しており、企業債に対する依存度は低いものと考えられます。料金回収率は100%を下回っているため、給水収益の増、経常経費の見直しに努めます。なお、給水原価は類似団体平均を下回る水準を維持しております。有収水量は減少傾向が続いているため、今後も経常経費の縮減に努めていくなどの事業運営が必要になります。施設利用率については、本市は観光を中心とした第3次産業が主要産業であるため、行楽シーズンの水需要の増大を考慮し、低い水準となっていますが、今後の給水人口の減少を踏まえ、適正な施設規模を検討する必要があります。有収率は、令和5年度から2.58%増加し73.93%とコロナ禍以前の令和元年度(73.3%)まで戻りました。引き続き、漏水調査や老朽管更新の計画的な実施に努め、有収率の向上を図っていきます。
老朽化の状況について
有形固定資産の減価償却率は、類似団体平均値を下回っておりますが、施設の老朽化の状況は他の事業体と同様の状況であると考えられます。施設の老朽度合いを注視し、老朽施設の更新に向けた財源の確保を検討する必要があります。管路経年化率は、類似団体平均値より高い値となっております。これは、人口の増加に伴い、水需要が急激に増大した時期に拡張整備された水道管が更新時期を迎えてきているためです。なお、令和6年度は施設改良工事の増及び資材等の高騰による工事費の増により、管路更新率は前年度更新率並びに類似団体の平均値を下回る結果となっております。今後は、アセットマネジメントに基づき、財源の確保と更新事業費の平準化を図り、管路の更新を計画的に進めていきます。
全体総括
経常収支比率、料金回収率が100%を下回り、累積欠損金も生じているため、本市の経営状況は健全とは言い難く、料金改定を含めた検討が必要であると考えます。また、管路に係る経年化率、更新率も全国平均値や類似団体平均値と比較しても厳しい数値を示していることから、計画的かつ効率的な対策が求められています。基幹産業である観光業のうち宿泊業の水道使用量に回復の兆しが見られつつも、人口減少等による給水収益減少の中、厳しい財政状況において老朽化施設の更新や耐震化等を適切に進めていくために、更なる経常経費の節減や企業債残高の縮減に繋がる事業運営に努めるとともに、給水需要に応じた施設規模の適正化、統廃合及び管種や老朽度合に応じた更新の優先順位設定を検討し、施設、管路の長期的な更新計画を定め、更新事業費の抑制、平準化及び施設の長寿命化に努めます。
経営状況
収支構造
総額14.8億円
総額15.1億円