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地方財政ダッシュボード

神奈川県中井町の財政状況(2019年度)

🏠中井町

地方公営企業の一覧

末端給水事業 公共下水道


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2019年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数は1.00前後で推移しており、類似団体と比較して高い水準にある。町税収入が歳入総額の65%を超える割合を占めているが、法人町民税については年度間での増減が大きく、さらに今後の税制改正による減収が見込まれる。そのため、新たな財源確保に向けた取組が必要である。

経常収支比率の分析欄

類似団体と比較して同水準となっているが、経常一般財源の中で法人町民税の影響が大きく、増減の要因となっている。予算編成段階での経常経費の縮減目標の設定等により、継続的な経常経費圧縮のための取組を進める必要がある。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体との比較では抑制が図られていると言えるが、人口規模が小さいことなどから全国平均、神奈川県平均と比較すると高い水準にある。人件費は退職手当組合負担金の減により下降に転じたが、物件費は需用費などの経常経費を中心に抑制を図っているものの、各種業務委託料などが増加の要因となっている。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体との比較ではほぼ中位であり、全国町村平均と同程度である。年度による採用人数の平準化等により、職員の年齢構成の偏りの是正を図り、中長期的な視点からラスパイレス指数の上昇抑制に向けて引き続き取り組む必要がある。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口規模が小さいため、全国平均、県平均を上回っているが、類似団体との比較では抑制が図られている。各年度の新規職員の採用については基本的に退職者の補充にとどめるなど、抑制に努めており、引き続き適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均、全国平均、県平均と比較して抑制が図られている状況にある。償還が終了した地方債があることから、一般会計の地方債元利償還金は減少しており、公営企業会計等への準元利償還金は増加したものの、対前年度0.6%の減となった。引き続き計画的な償還を進めるとともに、将来負担の平準化を考慮し、極端な比率の上昇の抑制に努める。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率の分母となる標準財政規模は縮小傾向にあるものの、突発的な税収減や公共施設の老朽化対策に備えるため、計画的な基金への積み立てを行っており、結果として将来負担額よりも充当可能財源が上回るため、近年は比率無しという結果となっている。引き続き財政健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費の分析欄

県平均は下回るものの、全国平均を上回っており、類似団体との比較でも高い水準にある。令和元年度は職員の平均年齢が下降に転じ、退職手当組合負担金も減少したことから、対前年度で1.0ポイントの減となった。

物件費の分析欄

物件費については、全国平均、県平均を上回っており、類似団体との比較でも高水準である。予算編成段階で経常経費の縮減目標を設定し、需用費などの経常経費を中心に抑制を図っているものの、各種業務委託料の増が物件費全体を押し上げる要因となっている。引き続き、経常経費の縮減に向けた取組を進める必要がある。

扶助費の分析欄

全国平均、県平均を下回るが、類似団体との比較では同水準となっている。分母となる経常一般財源の中心である町税収入の増減の影響が大きく、分子となる歳出面では少子化により児童福祉分野が減少する一方で、障害福祉分野における扶助費は高い水準を維持している。令和元年度は前年度と変わらない値であったが、今後も歳入・歳出両面での比率の上昇の抑制を図っていく必要がある。

その他の分析欄

類似団体平均、全国平均、県平均をいずれも上回る状況にあり、大部分は特別会計等への繰出金である。特に介護保険、後期高齢者医療事業については高齢化の進展により、今後も上昇は続くことが見込まれるが、繰出金全体の中で最も構成比の高い下水道事業については起債償還のピークを越えつつあり、一般会計からの繰出金を抑制を図っている。

補助費等の分析欄

類似団体平均は下回るものの、全国平均、県平均は上回る状況にある。一部事務組合への負担金の増などにより、対前年度比0.3ポイントの増となった。今後も一部事務組合における施設の老朽化対策等により、上昇傾向は続くことが見込まれる。

公債費の分析欄

類似団体平均、全国平均、県平均を大幅に下回っており、公債費の負担は依然として抑制された状態にあるが、平成29年度から開始している防災行政無線デジタル化事業に伴う新規借入が令和2年度まで続く予定であることに加え、厳島湿生公園の木道改修や公共施設の長寿命化事業等についても新たな借入を予定しているため、中長期的に比率は上昇傾向に転じることが見込まれる。世代間の公平性を踏まえ、将来負担の平準化を図る必要がある。

公債費以外の分析欄

公債費以外については、類似団体平均、全国平均、県平均ともに上回っており、特に類似団体との比較では大幅に上回る状況にある。起債の借入を最小限としていることから、公債費負担が少なく、相対的に公債費以外の比率が占める割合が高くなっていることが要因である。人件費や一部事務組合への負担金等のように固定的な経費の大幅な減は見込めず、扶助費、繰出金といった社会保障費は上昇が続くことが見込まれることから、より一層、経常的経費の圧縮と歳入確保に努めるとともに、起債による将来負担の平準化も考慮していく必要がある。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

性質別の分析と同様に人口規模が小さいため、全国平均、県平均との比較が困難ではあるが、類似団体との比較では全ての項目で下回っている。構成比率では民生費が約3割を占めており、扶助費が中心となっているため、今後も上昇が続くことが見込まれる。総務費では、人件費が大宗を占めるほか、年度により多額の法人町民税の還付が生じることがあり、大きな増減要因となっている。消防費では、平成29年度から開始した防災行政無線デジタル化事業に伴い事業費が増となっており、計画年度である令和2年度までは同水準となる見込み。公債費では既存借入分の償還終了が進んだものの、上記事業に係る新規借入分の償還が開始していることや、新規借入が予定されていることから、今後も緩やかに上昇を続ける見込みである。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人口規模が小さいため、維持補修費、扶助費、普通建設事業費、公債費などを除く項目で全国平均、県平均を上回る状況にあるが、類似団体との比較では全ての項目で平均値を下回っており、人件費、扶助費、公債費といった義務的経費や、補助費、繰出金などの固定的な経費については抑制が図られているものの、今後、高齢化の進展に伴い扶助費の増大が見込まれるほか、その他の項目についても減少要因は少ない。また、普通建設事業費、維持補修費については、緊急性や優先順位を見極め、必要最小限での対応としているため、類似団体平均を下回っているが、中長期的には公共施設等の老朽化対策に係る費用の増大が見込まれる。現状では、公債費負担が全国平均、県平均、類似団体と比較しても突出して低いため、他の経費に充てる財源が確保できているが、防災行政無線デジタル化事業に伴う借入が令和2年度まで続く予定であり、今後も厳島湿生公園の木道改修事業や公共施設等の老朽化対策等に係る起債などにより公債費は上昇傾向に転じる見込みであるが、世代間の公平性の確保と将来負担の平準化を図るため、普通建設事業費を中心に適債性のある大型の事業については起債充当などの対応も検討していくとともに、引き続き経常経費の圧縮に努める必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

平成28年度は法人町民税の減収により、実質収支が悪化している。本町の税収の特性として、法人町民税収が大手企業の動向に依存する傾向が強く、実質収支比率等の各財政指標の大きな変動要因となっている。突発的な税収減に備えるため財政調整基金への計画的な積み立てが必要である。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

全ての会計において資金不足は生じていないが、受益者負担の原則から国民健康保険、下水道事業会計については一般会計からの法定外繰出を年々縮小しており、引き続き自立した財政運営に取り組む必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

一般会計については、町債の新規発行を抑制してきたが、近年は新規借入を行い、償還が開始されていることから増となっており、今後も上昇を続ける見込み。一方で公営企業の準元利償還金については下水道事業で償還のピークを越えつつあることから緩やかに減少している。これに伴い交付税算入公債費も緩やかに減少している。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

一般会計については、町債の新規発行を抑制してきたが、近年は新規借入を行い、償還が開始されていることから増となっており、今後も上昇を続ける見込み。一方で公営企業の準元利償還金については下水道事業で償還のピークを越えつつあることから緩やかに減少している。充当可能財源については、財政調整基金、公共施設建設準備積立基金への計画的な積み立てにより増となっているが、既存借入分の償還に伴う基準財政需要額算入見込額は減少しているため、今後新規借入を行う事業については基準財政需要額への算入比率を考慮していく必要がある。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金全体

(増減理由)基金全体に占める財政調整基金の比率が68%程度、次いで公共施設建設準備費積立基金29%とほとんどを占めている。財政調整基金については決算時の剰余金処分に加え、前年度収支の2分の1を下回らない額を翌年度中に積み立てており、加えて町税の上振れ分を財政調整基金、公共施設建設準備積立基金にそれぞれ積み立てたことにより、対前年度では264百万円の増となった。(今後の方針)財政調整基金については、年度により法人町民税の増減が大きいことが本町の税収の特徴であり、これが財政運営にも強く影響しているため、突発的な税収減と予定納税分の還付による歳入欠陥に対応するべく計画的に積立を行っており、引き続き一定の残高確保に努める。また、公共施設建設準備費積立基金については、公共施設長寿命化計画等に基づく更新需要が見込まれることから、積立の比重を財政調整基金から公共施設建設準備積立基金に段階的に移行していく方針。

財政調整基金

(増減理由)財政調整基金については、基金全体の68%程度を占めており、決算時の剰余金処分に加え、前年度収支の2分の1を下回らない額を翌年度中に積み立てており、加えて町税の上振れ分も積み立てたことにより、対前年度では174百万円の増となった。(今後の方針)財政調整基金については、年度により法人町民税の増減が大きいことが本町の税収の特徴であり、これが財政運営にも強く影響しているため、突発的な税収減と予定納税分の還付による歳入欠陥に対応するべく計画的に積立を行っており、引き続き一定の残高確保に努める。

減債基金

(増減理由)これまで基金からの繰入れに頼らず償還を進めており、基金利息以外の積み立ては行っていないため、減債基金については同水準で推移している。(今後の方針)現時点で新たな積み立て、繰入ともに予定していない。

その他特定目的基金

(基金の使途)公共施設建設準備費積立基金については、老朽化等による公共施設の更新需要に対応することを目的とする。地域福祉基金については、高齢者等の保健福祉の増進、在宅福祉の普及向上及び健康づくり等、地域の特性を生かした施策に充当することを目的とする。文化基金については、文化の振興と意識の高揚を図る施策に充てることを目的とする。育英奨学金については、学業成績、素行ともに優良なものであって経済的理由により、高等学校等の就学が困難な者に対し学費を助成し、就学を奨励することを目的とする。森林環境譲与税基金については、森林整備及びその促進に関する費用に充てることを目的とする。(増減理由)公共施設建設準備費積立基金については、公共施設の老朽化による更新需要が見込まれることから、町税の上振れ分や決算見込みから90百万円の積み立てを行った。(今後の方針)公共施設建設準備費積立基金については、公共施設長寿命化計画等に基づく更新需要が見込まれることから、積立の比重を財政調整基金から公共施設建設準備積立基金に段階的に移行していく方針。森林環境譲与税は1年あたりの譲与額が少額であるため、事業化が行える程度の残高となるまで積み立てを行う方針。その他の基金につては現時点で新たな活用見込はないため、利息のみの積み立てを行う方針。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率は平成30年度より増加したものの類似団体と比較すると低い水準にあり、令和元年度に策定した公共施設長寿命化計画に基づき、引き続き施設の適切な維持管理を進めていく。

債務償還比率の分析欄

町債の新規発行を抑制してきたため、類似団体と比較して債務償還比率は低い水準にあったが、近年は新規発行を行い、防災無線デジタル化事業などを実施している。令和4年度が比率のピークとなる予定であり、その後は減少していくことが想定される。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

町債の新規発行を抑制してきたため将来負担比率は低く、有形固定資産減価償却率も類似団体と比較してやや低い水準にある。しかし、施設の老朽化は進んでおり、公共施設長寿命化計画に基づき、必要な投資を行い積極的に老朽化対策に取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

町債の新規発行を抑制してきたため将来負担比率は低く、実質公債費比率も低下傾向にある。今後も順次償還が終了していくことから、引き続き公債費の適正化に取り組んでいく。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が低い水準となっている施設が多いものの、学校施設、公営住宅については上回っている。ただし、各施設とも適切に修繕を行い使用している。今後は公共施設長寿命化計画に基づき、老朽化対策に取り組んでいく。

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

庁舎の有形固定資産減価償却率は類似団体と比較して高い水準にある。昭和54年に建設されてから40年以上経過しており、今後は公共施設長寿命化計画に基づいた適正な維持管理に取り組んでいく。

財務書類に関する情報①(2019年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、負債総額が前年度末から1,536百万円の減少(-64.2%)となった。金額の変動が最も大きいものは地方債(固定負債)であり、平成30年度に実施した防災行政無線のデジタル化工事に係る地方債の償還が始まったこと等から、地方債償還額が発行額を上回り、1,863百万円減少した。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は3,911百万円となり、前年度比112百万円の減少(-2.8%)となった。ただし、業務費用の方が移転費用よりも多く、最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(1,653百万円、前年度比+20百万円)であり、純行政コストの43.3%を占めている。純行政コストの構造は前年度と大きく変わっておらず、引き続き公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(3,676百万円)が純行政コスト(3,817百万円)を下回ったことから、本年度差額は141百万円となり、純資産残高は37百万円の減少となった。地方税の徴収業務の強化等により税収等の増加に努める。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は474百万円であったが、投資活動収支については、公共施設の補修事業等を行ったことから、▲357百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲25百万円となった。本年度末資金残高は前年度から92百万円増加し、361百万円となっており、経常的な活動に係る経費は税収等の収入で賄えている状況である。

財務書類に関する情報②(2019年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は336.0万円で、資産合計が増加し人口が減少したため微増となったものの、類似団体平均を少し下回る結果となった。歳入額対資産比率は類似団体平均を大きく上回っているが、これはインフラ資産を比較的多く有していることによる。有形固定資産減価償却率は類似団体平均を少し下回っているが、公共施設等の老朽化に伴い前年度より1.7%上昇していする。これらのことから、今後も維持管理費用の増加が見込まれるため、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、適正管理に努めていく。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

将来世代負担比率は類似団体平均を大きく下回っているが、これは地方債の発行を抑制してきたことによる。今後は公共施設の適正管理を行う上で、地方債を発行する機会も増えることが想定されるが、世代間の負担のバランスを考慮しつつ財政運営を行っていく。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っているが、昨年度から増加(+2.5万円)している。物件費が増加していることから、増加の抑制を図っていく。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っており、前年度から16.1万円減少している。これは、地方債の償還額が発行額を上回ったためである。今後は公共施設の適正管理を行う上で、地方債を発行する機会も増えることが想定されるが、世代間の負担のバランスを考慮しつつ財政運営を行っていく。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は低くなっている。また、昨年度から減少しており、特に、経常収益が昨年度から227百万円減少しているが、これは退職手当引当金の取り崩しによる影響が大きい。引き続き公共施設等の使用料の見直しに係る検討を行うとともに、公共施設等の利用回数を上げるための取組を行うなどにより、受益者負担の適正化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,