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地方財政ダッシュボード

福島県双葉町の財政状況(2016年度)

🏠双葉町

地方公営企業の一覧

公共下水道


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

東京電力ホールディングスの立地により固定資産税等の税収はあるが、震災以降は減少傾向にあり、0.04ポイント減となっている。今後も大規模な復旧・復興事業が見込まれるが、計画的な事業執行に努める。

経常収支比率の分析欄

地方税の減収及び補助費等の増加による。また、臨時財政対策債の借入をしなかったため。財源の確保や経費削減を図りながら計画的な財政運営に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

町内パトロール事業や復興まちづくり計画策定など、震災による復旧・復興に関連する事業費が増加している。今後も復旧・復興事業の状況により人件費・物件費は増加が見込まれる。

ラスパイレス指数の分析欄

前年度に比べて0.6ポイントの減少となった。全国町村平均及び類似団体平均よりも低い水準にあり、今後とも現在の水準を維持するため給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体平均よりも低い水準となっている。東日本大震災以降、業務量は増加しており、他公共団体からの災害派遣や任期付職員の採用により人員不足の解消を図っている状況にある。今後、復旧・復興事業の本格化により更なる業務増が予想されるが、状況に応じて組織・業務の見直しを図りながら適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均より上回っている状況ではあるが、償還額の減少により年々低下している。今後も計画的な財政運営を図り起債の抑制に努める。

将来負担比率の分析欄

充当可能基金額の増により将来負担比率は前年同様の数値となっている。引き続き事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

人件費総額は上昇傾向にあるが、基金充当により類似団体を大きく下回っている。今後もこの水準で推移する見込みである。

物件費の分析欄

物件費については、震災以降、避難者対応に係る事務所運営経費などが年々増加傾向となっている。全町避難が続いているため、仮設校舎管理費や事務所運営費など今後も増加となる見込みであるが、更なる経費の節減に努める。

扶助費の分析欄

扶助費総額については大きな増減はないが、経常一般財源の総額が地方税(-36,663千円)の減により前年度比0.2ポイント増となっている。避難による健康状態の悪化もあり、老人福祉費と障害者福祉費が増加傾向にある。

その他の分析欄

公共下水道事業会計において原子力損害賠償金が収入となり、繰出金の総額が減少しているため、前年度比4.2ポイント減となっている。次年度以降は賠償金等の収入が見込めず、繰出金は増加傾向となる。

補助費等の分析欄

前年度より5.4ポイント増となった要因として、双葉地方広域市町村圏組合への負担金及びり災に伴う税の還付が大きな要因となっている。今後も同水準が見込まれるが、補助金の見直し等を図り、経費の縮減に努める。

公債費の分析欄

公債費総額については大きな増減はないが、経常一般財源の総額が地方税(-36,663千円)の減により前年度比0.2ポイント増となっている。平成27年度から借入をしていないため、今後は減少傾向にある。

公債費以外の分析欄

公債費以外充当の経常一般財源が補助費等の増加により50,919千円増加、経常一般財源総額が地方税等の減少により36,663千円減となっており、前年度比4.2ポイント増となっている。年々増加傾向となっているため、経費の見直しを図るなど健全な行財政運営に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民1人当たり1,660,005円で、前年度比416,896円の増となっている。平成28年度から中間貯蔵施設に係る用地買収が本格化しており、地権者に対する支援金が大きく増となったため、住民1人あたりのコストが増額となった。総務費は前年度より6,807円減の747,216円となっており、基金積立金の減によるものである。民生費は前年度より89,246円増の310,736円となっており、中間貯蔵施設影響緩和補助金等の増による災害救助費が大幅に増となっている。今後も震災関連の支出が同様に推移する見込みである。衛生費は前年度より272,720円増の317,233円と類似団体平均よりも高い水準となっている。中間貯蔵施設に関する地権者支援金によるもので、住民1人当たりのコストが大幅な増となっている。農林水産業費は全町避難している状況のため類似団体平均よりも低い水準となっている。土木費は前年度より37,751円増の96,224円となっており、常磐自動車道インターチェンジ整備に係る事業費の増加が主な要因である。今後、復旧・復興が進むにつれて事業費の増加が見込まれる。災害復旧費は公共施設の復旧工事のため前年度より10,712円増の36,008円となっている。今後も復旧・復興事業による増加が見込まれる。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民1人当たり1,660,005円で、前年度比416,896円の増となっている。平成28年度から中間貯蔵施設に係る用地買収が本格化しており、地権者に対する支援金が大きく増となったため、住民1人あたりのコストが増額となった。物件費については住民1人当たり256,702円で年々増加傾向にある。町内防犯防災事業や震災アーカイブ事業などの経費が増加となっており、今後も震災関連業務が継続して実施されるため経費の増加が見込まれる。補助費等は、住民1人当たり391,664円で前年度比308,379円と大きく増となっている。中間貯蔵施設に関する地権者支援金や中間貯蔵施設影響緩和補助金が大きな要因となっており、類似団体平均と比較すると高い水準にある。普通建設事業費は町内が帰還困難区域となっており、整備等が進まない状況のため類似団体平均より低い水準となっている。災害復旧事業費は前年度から10,712円増となっており、町内にある公共施設の復旧工事が増の要因である。積立金は住民1人当たり586,268円で前年度と比べて19,358円の減となっているが、類似団体平均と比べて高い水準となっている。震災により未だ帰還困難区域となっており、後年度の復旧・復興事業のために計画的な財源の確保をしなければならない。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

平成28年度は財政調整基金の取崩しにより基金残高が減少している。国庫等の財源活用により実質収支額は継続的に黒字となっているが、今後は復旧・復興事業の増加に伴い基金の取崩しが見込まれる。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

平成24年度以降の一般会計と特別会計においては赤字が生じている会計はない。震災の影響により収入が見込めない事業もあり、今後も同水準で推移するものと想定される。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

平成28年度決算における実質公債費比率は、前年度に比べ2.8ポイント減の9.8%となった。類似団体平均よりも高い水準となっているが、新規借入の抑制、元利償還金や公営企業債の元利償還金に対する繰入金が減少傾向にあり、今後も実質公債費比率は低下してくるものと想定される。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

将来負担比率については、基金積立や地方債借入の抑制により低い数値となっている。今後の復旧・復興事業にかかる費用の増加が見込まれるため、計画的な財源の確保に努める。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率は類似団体と比較して高いものの、将来負担比率は低くなっている。これは、地方債の新規発行を抑制してきたためであるが、東日本大震災からの復旧・復興事業が進むにつれて、地方債の新規発行や基金取崩等が予想されるため、今後も弾力的な財政運営に努める必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が545百万円(0.8%)増の71,722百万円となった。金額の変動が大きいものは、基金(固定資産)であり、後年度の町の復旧復興事業の財源とするため、中間貯蔵施設立地町地域振興交付金基金や東日本大震災復興基金等へ積立をしたため、599百万円増加した。また、事業用資産やインフラ資産については、全町避難が継続しており、町内でのハード事業が進んでいないことから、減価償却により資産が減少している。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等において、経常費用は6,712百万円で、そのうち移転費用の補助金等が2,719百万円(40.5%)と最も大きい割合を占めている。これは、中間貯蔵施設に関する地権者支援金や生活サポート補助金等の支出をしたことによるもので、今後もこの傾向が続くことが見込まれる。また、物件費についても、1,535百万円(22.9%)と補助金等に次いで高い割合となっており、これは、震災からの復旧復興に向けた取組みが今後も増大する見込みであることから、経常経費については、事業の見直し等の抑制に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(7,576百万円)が純行政コスト(6,577百万円)を上回ったことから、本年度差額は999百万円となり、純資産残高は69,036百万円となった。これは、東日本大震災による地方税の減免等に対し、震災復興特別交付税により財政措置された財源が大きく、純行政コストを上回る収入となったためである。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支と投資活動収支を合わせた財政収支は、372百万円となったが、業務活動収支は△1,630百万円で経常的な活動について税収等収入では賄えずに、基金取崩収入により収支バランスを維持している状況である。財務活動収支は、地方債償還が進んだ一方で、地方債の発行をしていないことから、△241百万円となっており、今後も基金取崩しや地方債発行については将来負担を見据えた財政運営が必要である。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たりの資産額及び歳入額対資産比率が類似団体平均値を上回っている要因として、固定資産と流動資産の基金合計が55,450百万円と大きくなっていることが挙げられる一方で、有形固定資産減価償却費率は類似団体より高い水準にある。これは、東日本大震災により、老朽化した施設の取壊しや新しい施設の建築等が進んでいない状況のためである。今後、町の復旧復興に向けては、公共施設の複合化等の取組みを進め、公共施設の適正な管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

類似団体と比較すると、純資産比率は平均より高く、将来世代負担比率は平均より低くなっているが、これは、固定資産と流動資産の基金合計が55,450百万円と大きくなっているためである。今後、町民の町への帰還状況等によっては、税収の減収等により、経常的費用についても基金を取り崩した財政運営となることが見込まれる。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たりの行政コストは、類似団体平均を下回っている状況ではあるが、今後、復旧復興事業が進むことで、各種インフラにおける災害復旧事業や物件費、維持補修費等が増大することが見込まれるため、既存事業の見直し等を推進していく。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たりの負債額が、類似団体平均値を大きく下回っている要因として、東日本大震災以降、公共施設やインフラ等の整備がストップしている状況であり、臨時財政対策債以外の借入をしていないことが挙げられる。今後、復旧復興事業を進めるにあたっては、地方債を財源とした事業の増加が見込まれる。また、基礎的財政収支が類似団体より高い水準にあるが、業務活動収支は赤字であることから、収支バランスの適正化を図っていく。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担率は類似団体平均を下回っているが、これは全町避難により公共施設等の使用料収入がないためであり、行政サービス提供に対する直接的な負担割合が低くなっているわけではない。今後、町への帰還に向けて整備を予定している公共施設については、受益者負担の考え方を明らかにし、適正な使用料の設定等が求められる。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,