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地方財政ダッシュボード

福島県双葉町の財政状況(2014年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

東京電力㈱福島第一原子力発電所の立地により類似団体平均を上回る税収があるため0.81となっているが、原子力発電所施設の償却年数の経過による固定資産税(大規模償却資産)の減収が見込まれる。今後大規模な復旧・復興事業等を行う上で、財政の健全化とのバランスのとれた事業執行を進めていかなければならない。

経常収支比率の分析欄

平成25年度より基金を人件費に充当したため大きく経常収支比率が減少しているが、平成26年度は国民健康保険特別会計への繰出金(保険基盤安定費分)も減少したため前年度より5.5ポイント減少している。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成25年度より帰還・再生加速事業等新たな事業の実施に伴い物件費が増加しており、平成26年度でもタブレット端末を利用したICTきずな支援事業等に取り組んだことから前年度に比べ53,695円の増となっている。また次年度以降も事業の継続・拡大により増加する見込みである。

ラスパイレス指数の分析欄

前年度と比較すると0.1ポイントの減となっている。主な要因としては経験年数階層の構成に変動があったためである。今後も給与適正化に向けた取り組みを進めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

東日本大震災及び原子力発電所事故以降、全国の自治体等からの支援により職員数を確保している状況であり、定員管理計画の職員数を下回っている。今後の復旧・復興業務に対応できるよう適正な職員数の管理に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

公債費負担適正化計画に基づき起債借入額の抑制、既往債の繰上償還を実施など実質公債費比率抑制策に取り組んできたことで平成25年度に18%を下回ることとなり、平成26年度では国営水利事業の償還終了や県振興基金債の繰上償還を実施したことにより前年度から2.3ポイント減少している。しかし、依然として類似団体平均よりは上回っている状況であり、今後復旧・復興事業を進めていく上で比率等バランスのとれた財政運営をしていかなければならない。

将来負担比率の分析欄

既往債の元利償還額の減、財政調整基金・復興に係る基金等の積立額の増加により将来負担比率が減少している。今後大規模な復旧・復興事業に対応するためにもしっかりとした財政運営を図っていかなければならない。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は平成25年度より基金を人件費に充当したことから類似団体を大きく下回っており、平成26年度においても同様に基金を充当したため、0.1ポイント増加したが類似団体を大きく下回っている。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は前年度に比べ4.4ポイント減少し、類似団体平均値をした回った。これは昨年度と比べ老人福祉関連事業の事業費などが減少したためである。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は前年度に比べ0.1ポイント増加しているが、類似団体平均よりは下回っている。前年度より増加した要因は老人福祉費、障害福祉サービス費が増となったためである。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は前年度に比べ3.4ポイント減少しているが類似団体平均を大きく上回っている。特別会計への繰出金が多く、国民健康保険特別会計への保険基盤財政安定に係る繰出金や使用料等の収入が見込めない下水道事業特別会計の公債費に係る財源補てんをしているためである。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は前年度と比べ3.5ポイント増加したが、類似団体平均を下回っている。原子力発電所事故により各種補助事業が休止・縮小していることが要因であるが、前年度より増加したのは一部事務組合の負担金が増加したためである。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は前年度に比べ1.4ポイント減少し、類似団体平均を下回っている。前年度より減少した要因は県振興基金債を平成25年度で繰上償還したことや定期償還額のピークが過ぎており臨時財政対策債以外の起債をしていないためである。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は前年度に比べ4.1ポイント減少し、類似団体平均を大きく下回っている。これは平成25年度より基金を人件費に充当したため大きく減少しており、平成26年度も人件費について基金充当したことに加え、国民健康保険特別会計への繰出金(保険基盤安定費分)も減少したためである。今後も財政の弾力性を確保するよう努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

平成22年度以降、原子力発電所事故による各事業の休止や特別交付税等の大幅な増加により実質収支額が増となっている。今後の復旧復興事業財源にするため東日本大震災復興基金に積増ししていることにより実質単年度収支は減となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

平成22年度から平成26年度の一般会計と特別会計においては赤字を生じている会計はないが、未だ原子力発電所事故による全町避難が続いているため事業休止状態の事業や収入が見込めない事業等があり、一般会計より財源補てん等を行っている。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成26年度決算における実質公債費比率(3ヵ年平均)は前年度に比べ2.3ポイント減の14.8%となった。比率が減少した要因としては、平成25年度に実施した県振興基金債の繰上償還によるものである。また債務負担行為に基づく支出(国営事業償還金負担金分)についても平成25年度で償還終了となったため、大幅に減となっている。今後も低金利への借換や繰上償還等を実施し地方債残額の減額に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成26年度決算における将来負担比率は前年同様低い数値となっている。平成25年度と比較すると地方債現在高は臨時財政対策債の借入により増(前年度比56百万円の増)となっているが、財政調整基金の充当可能基金の増(前年度比778百万円の増)となっている。今後、復旧・復興に係る事業費に対応するため将来負担額比率等、十分注視し財政運営を進めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,