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地方財政ダッシュボード

福島県双葉町の財政状況(2013年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

東京電力㈱福島第一原子力発電所の立地により類似団体平均を上回る税収があるため0.82となっているが、原子力発電所施設の償却年数の経過による固定資産税(大規模償却資産)の減収。また原子力発電所の廃炉決定による減収等も見込まれる。今後大規模な復旧・復興事業等を行う上で、財政の健全化とのバランスのとれた事業執行を進めていかなければならない。

経常収支比率の分析欄

前年度は町税等の減収分が震災復興特別交付税で措置されているため、経常一般財源が減少していたが、今年度より基金を人件費に充当したため大きく経常収支比率が減少した。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度に比べ20,943円の増となっている。今年度より帰還・再生加速事業等新たな事業の実施に伴い物件費が増加している。また次年度以降も事業の継続・拡大により増加する見込みである。

ラスパイレス指数の分析欄

前年度と比較すると7.3ポイントの減となっている。主な要因としては国家公務員の給与削減措置に伴う相違により減少したことと、経験年数階層の構成に変動があったためである。今後も給与適正化に向けた取り組みを進めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

東日本大震災及び原子力発電所事故以降、全国の自治体等からの支援により職員数を確保している状況であり、定員管理計画の職員数を下回っている。今後の復旧・復興業務に対応できるよう適正な職員数の管理に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

公債費負担適正化計画に基づき起債借入額の抑制、既往債の繰上償還を実施など実質公債費比率抑制策に取り組んできたことで計画の一年前倒しで18%を下回ることとなったが、依然として類似団体平均よりは上回っている状況である。平成25年度も繰上償還を実施しており、今後復旧・復興事業を進めていく上で比率等バランスのとれた財政運営をしていかなければならない。

将来負担比率の分析欄

既往債の元利償還額の減、財政調整基金・復興に係る基金等の積立額の増加により将来負担比率が減少している。今後大規模な復旧・復興事業に対応するためにもしっかりとした財政運営を図っていかなければならない。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は前年度に比べ18.3ポイント減少しており類似団体を大きく下回っている。今年度より基金を人件費に充当したため大きく減少した。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は前年度に比べ8.7ポイント増加している。昨年度と比べ健康診断関連事業、老人福祉関連事業、いわき事務所管理運営費等の事業費などが増加したためである。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は前年度に比べ0.5ポイント増加しているが、類似団体平均よりは下回っている。前年度より増加した要因は障害福祉サービス費等福祉関連事業が増加したためである。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は前年度に比べ0.6ポイント減少しているが類似団体平均を大きく上回っている。特別会計への繰出金が多く、国民健康保険特別会計への保険基盤財政安定に係る繰出金や使用料等の収入が見込めない下水道事業特別会計の公債費に係る財源補てんをしているためである。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は前年度と比べ2.1ポイント減少し類似団体平均を大きく下回っている。原子力発電所事故により各種補助事業が休止・縮小しているためである。前年度より下回ったのは一部事務組合の負担金が減少したためである。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は前年度に比べ2.2ポイント減少し、類似団体平均を下回っている。定期償還額のピークが過ぎており臨時財政対策債以外の起債をしていないため今後も同様の状態が見込まれる。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は前年度に比べ11.8ポイント減少し、類似団体平均を大きく下回っている。今年度より基金を人件費に充当したため大きく減少した。今後も財政の弾力性を確保するよう努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

平成22年度以降、原子力発電所事故による各事業の休止や特別交付税等の大幅な増加による実質収支額の増や今後の事業財源にするための財政調整基金の積増しにより標準財政規模比が大きくなっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

平成21年度から平成25年度の一般会計と特別会計においては赤字を生じている会計はないが、未だ原子力発電所事故による全町避難が続いているため事業休止状態の事業や収入が見込めない事業等があり、一般会計より財源補てん等を行っている。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

平成25年度決算における実質公債費比率(3ヵ年平均)は前年度に比べ1.8ポイント減の17.1%となった。比率が減少した要因としては元利償還額の減(前年度比46百万円の減)などによるものである。今年度も繰上償還や下水道事業債の低利率への借換を行った。また債務負担行為に基づく支出(国営事業償還金負担金分)が今年度で償還終了となるため次年度以降さらに減少すると見込まれる。今後も地方債残額の減額に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

平成25年度決算における将来負担比率は前年同様低い数値となっている。平成24年度と比較すると地方債現在高の減(前年度比221百万円の減)、財政調整基金等の充当可能基金の増(前年度比682百万円の増)となっている。今後、復旧・復興に係る事業費に対応するため将来負担額比率等、十分注視し財政運営を進めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,