経営の健全性・効率性について
①『経常収支比率』・・・経常費用が経常収益でどの程度賄われているかを示す指標。166%と過去同様平均値を大きく上回っているが、今後更新工事の増加が見込まれるため減少していくと思われる。③『流動比率』・・・流動負債に対する流動資産の割合で、短期債務に対する支払能力を表す指標。3,318%と過去同様平均値を大きく上回っている。⑤『料金回収率』・・・給水に係る費用が、どの程度給水収益で賄えているかを表した指標。昨年と同様に100%を上回っている。⑥『給水原価』・・・有収水量1㎥あたりについて、どれだけの費用がかかっているかを表す指標。昨年に比べ減少しており、工事費用が無かったことが原因である。⑦『施設利用率』・・・配水能力に対する配水量の割合で、施設の利用状況を判断する指標。H28年度から増加しており、受水企業の使用量が増加していることが原因である。⑧『契約率』・・・収益性及び未売水の状況を判断する指標。契約水量に対する現在配水能力の割合であり、大きな変化はない。
老朽化の状況について
①『有形固定資産減価償却率』・・・有形固定資産のうち償却対象資産の減価償却がどの程度進んでいるかを表す指標。平均を大きく上回っており、更新の時期が近づいている。
全体総括
経常収支比率、流動比率ともに経営していくなかで参考となる数値よりも高い数値であり、安定した経営を行っているといえる。しかし、老朽化の状況のグラフのとおり管路等の資産の更新が今後近づいているため将来の更新に備えて更に経営の効率化を図る必要がある。