経営の健全性・効率性について
①経常収支比率単年度の経常収支は黒字ではあるが、収益の50%以上を一般会計からの繰入金に依存している状況が続いている。④企業債残高対給水収益比率平成25年度に中央監視装置を更新してから、最低限の設備改修に留めており大きな投資を行っていないため減少が続いている。⑤料金回収率基準外繰出により収入不足を補填している状況であるが、供給先企業と協議を進め、老朽化に伴う改修経費分に係る料金改定の準備をしている。⑦施設利用率給水先企業の操業が好調を維持しており、類似団体と比較しても高い利用率となっている。今後の需要についても協議のうえ、契約水量の増量も検討したい。⑧契約率1社のみで一定となっている。設備の老朽化や電気料や薬品費の高騰が続いていることから、改修費用の一部として供給先企業と料金改定の協議を進めていきたい。給水先企業の支援も事業目的としていることから、収支の不足分を一般会計からの繰出金により事業継続を図る。
老朽化の状況について
管路については耐用年数の概ね半分の期間が経過している。機械及び装置については、長期的に経費が節減できるよう、毎年点検を行った結果を受け、予防修繕を含めた老朽化対策と更新費用の平準化を図っている。計画的に改修工事を実施し、単年度収支に大きな影響が出ないよう、活用できる企業債を活用しながら、財源を求めていく。
全体総括
本事業は町内の給水先企業に対し、安定的で上質な工業用水を低価格で供給することにより企業活動を支援し、それによって町の活力を保持することを目的としている。今後新たな設備投資よりも既存設備の維持が大きな課題となってくるため、長期的に経費が節減できるよう予防修繕を含めた老朽化対策を中心に実施していく。維持管理経費の財源確保のため、料金改定の協議を進め、併せて一般会計からの繰出金にて財政収支の損失を補填し、健全な企業運営を目指す。