経営の健全性・効率性について
●経営の健全性について老朽化した施設の更新や耐震化を進めるため令和3年度に料金改定を行いました。このため給水収益が増加し、[経常収支比率]が上昇しました。[流動比率]は未払金が減少し、上昇しました。企業債残高は「0」、[料金回収率]は給水収益の増加により高くなっています。●効率性について[給水原価]が類似団体平均より低いものの上昇しており、給水費用の効率化が必要になっています。[施設利用率]と[契約率]は類似団体平均よりも高い値を維持しており、施設の効率性は高いといえます。
老朽化の状況について
[有形固定資産減価償却率]は、やや上昇し、類似団体平均より高い状態が続いています。事業開始から30年以上を経過し、老朽化が進んでいる施設について、現在の経営状況を維持しつつ計画的な更新を行ってまいります。[管路経年化率]と[管路更新率]は法定耐用年数(40年)を経過した管路がないことから「0」になっていますが、事業開始時に整備した管路をはじめとする施設の老朽化や耐震化に伴う更新について、アセットマネジメントにより効率的に進める必要があります。
全体総括
事業開始から30年以上が経過し、施設等の老朽化対策とともに耐震対策が喫緊の課題となっており、施設等の更新事業費の増大が見込まれています。引き続き、受水企業の需要に応じて安定的に給水を行うため、アセットマネジメントにより老朽化や耐震化対策に対応した施設整備を計画的・効率的に行ってまいります。