経営の健全性・効率性について
○収益的収支比率は70~80%台で推移しており、単年度収支は赤字となっている。○経費回収率は40%台と低い割合で推移している。これは、当初計画の処理対象人口と比較し、高齢化、少子化による人口減が急速に進み、また不景気による観光客の減少や旅館の廃業などもあり、料金収入が年々減少し、一般会計からの繰入金に頼らざるを得ない状況が続いているためである。収入面では、接続率の向上や料金見直しについて検討を行っているが厳しい状況である。収支面では、施設稼働サイクル見直しによる電気料削減など、維持管理費の削減に一定の成果が出ている。○有収水量の減少と汚水処理費の横ばい推移により汚水処理原価は年々増加し、平成27年度は類似団体と比較して高価となった。○施設利用率は年々減少しているが、季節によって処理量に大きな変動があり、最大稼働率は50%を超えている状況である。○水洗化率は90%を超え、比較的高い水準である。
老朽化の状況について
処理場内の計画的な機器更新や、中継ポンプの点検及び交換などを行い長寿命化を図っている。
全体総括
経費回収率は40%台の低い水準で推移しており維持管理費を一般会計繰入金で賄っている状況である。今後は、大幅な料金収入増は見込めないため、更なる維持管理費の見直しを検討していく。