経営の状況について
本町が建設した2基の風力発電所は、全国的に見ても風況が良い四国カルストに建設をしています。建設時には起債借入を行っていたが、既に繰上償還を行っているため、起債残高もなく、平成27年度における収益的収支については平均値を上回る175.2%と、100%を上回って推移しています。
経営のリスクについて
風力発電施設を停止させないことが基本となりますが、落雷での被害や台風による風の影響が強い場合等で停止をせざるを得ない場合があります。現在は、雷対策としまして、通信線の無線化や機器への避雷器を設置することで対応を図っており、落雷被害は軽減されたと考えています。また、落雷等の被害と併せて、設置から年数が経つことから修繕の比率が平均値を上回っていますが、設備利用率はも20%を超すなど順調に発電事業ができています。なお、全収入がFITで占められており、FIT適用期間終了(H32)後は、収入が大きく変動するリスクを抱えています。
全体総括
落雷被害には悩まされるものの、風況の良い場所に建設をした本町の風力発電所は、全国的に見ても発電事業は順調だと考えます。しかし、建設から17年が経過し老朽化してきています。風力発電所付近の安全面、風力発電事業の事業性や自然エネルギーへの対応等を考え、現在、建替えを検討しています。FIT適用終了(H32)後の事業のあり方についても、建替え等の検討を踏まえ、H32年度までに策定を予定している経営戦略において、FIT終了による電力料収入の変動リスクも踏まえ検討することとしています。