愛知中部水道企業団:簡易水道事業(法適用)

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2021年度)

経営の健全性・効率性について

■経営の健全性①経常収支比率は、100%以上で推移しており、類似団体平均値と比較して良好な数値となっています。②累積欠損金比率については、令和3年度においても発生していません。③流動比率は、100%以上で推移していますが、前年度と比較して現金預金及び前払金の減により流動資産が減少し、未払金の増により流動負債が増加したため、下降しました。④企業債残高対給水収益比率は、償還金額を上回る借入れを行ったことにより、企業債残高が増加しましたが、給水収益の増加幅の方が大きかったため、下降しました。⑤料金回収率は、100%以上で推移しており、水道料金収入で費用を賄えています。■経営の効率性⑥給水原価は、類似団体平均値を下回っていますが、経常費用の増加及び生活用水の減少により年間総有収水量が減少したため、増加しました。⑦施設利用率は、70%台で推移しており、類似団体平均値を上回っています。⑧有収率は、95.73%で類似団体平均値を上回っています。年間総有収水量、年間総配水量ともに減少しましたが、年間総配水量の減少幅の方が大きかったため、有収率は上昇しました。★総括★令和3年度においても黒字経営となっています。経常収支比率及び料金回収率が100%を超え、類似団体平均値を上回っているため、経営の健全性・効率性については良好であると判断できます。前年度と比較して総費用が増加したことが、経常収支比率、料金回収率、給水原価の数値に影響を及ぼしています。また有収率は増加したものの、有収水量は減少しています。今後、費用の増加及び給水収益の減少など厳しい経営状況が予測されるなか、引き続き健全経営を維持していくため、可能な限り費用を抑えることが課題です。

老朽化の状況について

■施設全体の減価償却の状況①有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値を下回っていますが、減価償却累計額の増加率の方が償却資産の増加率より大きかったため、数値が上昇しています。■管路の経年化の状況②管路経年化率は、令和3年度においても類似団体平均値を上回っていますが、現状の管路更新率を維持したとしても、今後、更新を行う管路よりも法定耐用年数を超える管路の方が多いため、この数値は上昇していくことが見込まれます。■管路の更新投資の実施状況③管路更新率は、類似団体平均値を上回っています。管路更新率1.25%を目標とし、送水管、配水管の更新を大幅に推進したため、管路更新率は上昇しました。★総括★今後も有形固定資産減価償却率及び管路経年化率の上昇が予想されます。老朽管路の更新には多額の投資が必要となることから、経営状況を踏まえながら、安定的な水道水の供給を継続するため、管種口径や漏水発生頻度などを考慮し、効果的な更新を実施する必要があります。

全体総括

現状の分析において、財政面の健全性は確保されているといえますが、水道施設の老朽化が進行するため、安定的な水道水の供給に支障をきたすおそれがあります。今後、費用の増加や料金収入の減少が見込まれるなか、「第2次水道施設整備計画(令和3年度~令和12年度)」に基づき、費用の見直しや適切な企業債の借入れ、内部留保資金、補助金の活用により、財源を確保しつつ、老朽化した水道施設の更新、基幹管路の耐震化、施設の効率化を重要課題として、緊急度、重要度を見極め、施設整備を進めていきます。経営戦略については、令和2年度策定済、令和13年度に改定予定です。

類似団体【A1】

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