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愛知県愛知中部水道企業団:末端給水事業の経営状況(2022年度)

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末端給水事業


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経営比較分析表(2022年度)

経常収支比率

累積欠損金比率

流動比率

企業債残高対給水収益比率

料金回収率

給水原価

施設利用率

有収率

経営の健全性・効率性について

■経営の健全性①経常収支比率は、100%以上で推移しており、類似団体平均値と比較して良好な数値となっています。②累積欠損金比率については、令和4年度においても発生していません。③流動比率は、前払金の増額、未払金の減額により前年度と比較して数値が上昇しました。④企業債残高対給水収益比率は、令和4年度に新たに借入を行ったため、企業債残高が増加し、数値が上昇しました。⑤料金回収率は、100%以上で推移しており、水道料金収入で費用を賄えています。■経営の効率性⑥給水原価は、経常費用の減少により昨年度と比較して数値は減少しました。⑦施設利用率は、70%以上で推移しており、類似団体平均を上回っています。⑧有収率は、95.26%で、類似団体平均値を上回っています。★総括★経常収支比率、料金回収率がともに100%となっているため、事業運営に必要な資金が確保できており、健全な経営ができています。また、流動比率も295.66%あり、十分な支払能力があることわかります。しかし、有収水量は横ばいになっており、今後の料金収入の先行きが不透明であり、昨今の物価の高騰から、良好な経営状態を保っていくことが課題となっています。

有形固定資産減価償却率

管路経年化率

管路更新率

老朽化の状況について

■施設全体の減価償却の状況①有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値を下回っていますが、減価償却累計額の増加率の方が償却資産の増加率より大きかったため、数値が上昇しました。■管路の経年化の状況②管路経年化率は、類似団体平均値を上回っています。現状の管路更新率を維持したとしても、今後、更新を行う管路よりも法定耐用年数を超える管路の方が多いため、この数値は上昇していくことが見込まれます。■管路の更新投資の実施状況③管路更新率は、類似団体平均値を上回っており、目標値である1.25%を達成しています。★総括★今後も管路の老朽化は進み、漏水など事故のリスクが高まっていきます。事業費の高騰が、計画の進捗に影響を及ぼしている状況ですが、安全で安定した水道水の供給の実現のため、効率的に事業の運営を行っていく必要があります。

全体総括

現状の分析において、財政面の健全性は確保されているといえますが、水道施設の老朽化が進行するため、安定的な水道水の提供に支障をきたす恐れがあります。第2次水道施設整備計画(令和3年度~令和12年度)を策定し、安全で安定した水道水の供給を目指し、管路更新事業を進めているところですが、昨今の事業費の高騰の影響から、計画どおりにを進めていくことが極めて困難な状況になってきています。今後も物価の高止まりした状態が続くと、黒字経営の存続ができないことが予想されるため、経営状況は過渡期を迎えているといえます。そのため、水道料金改定を視野に入れつつ、現在の経営戦略(令和3年度~令和12年度)の中間見直しを行い、健全な財政状況を維持しつつ、将来にわたり安全で安定した水道水を供給していけるように事業を進めていく必要があります。

出典: 経営比較分析表,

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