地域において担っている役割
急性期の高度医療を提供する3次医療機関であるとともに、公立病院として、救急や小児、周産期などの不採算部門を運営し、急性期に必要な機能を備えた施設で、高度医療機器を活用した治療を担う。
経営の健全性・効率性について
・全体として平均値を下回る数値が多い。・入院患者の増加等に伴い、①経常収支比率、②医業収支比率、④病床利用率が前年度と比較し増加した。しかし、①経常収支比率、②医業収支比率ともに類似病院と比べても低い数値となっている。また⑦職員給与費対医業収益比率が54.9%と平均値を大きく上回っており、確保している人員や施設建設への投資に対して見合った収益が上げられていない。・類似病院と比べ⑤入院患者1人1日当たり収益が9%程度低いが、⑥外来患者1人1日当たり収益は過去5年で初めて平均値を超えた。今後も高診療密度の紹介患者を増患することで収支改善を続ける必要がある。
老朽化の状況について
・平成10年に現在の場所に当院が完成し、平成30年度で20年が経過した。・有形固定資産、償却対象資産の帳簿価格の5割以上を占める建物の減価償却が進んでおり、全国、類似病院と比べても①有形固定資産減価償却率が7%程度高い。・放射線治療機等高価な医療用器械備品の減価償却が進んでおり、②器械備品減価償却率は類似病院と比べ4%程度高い。・平成26年度より始めた第2期再編改修が平成28年度中に終了し、また同じく平成26年度より開始した救急棟建設も平成27年度に完成しており、平成29年度現在も③1床当たり有形固定資産が嵩んでいるが、施設の老朽化には計画に則り対応している。
全体総括
・病院改革プランに則り、他の医療機関と連携強化に取り組んでいる最中であり、当院の機能、役割を全うすることで経営の健全化、効率化すべく計画を推し進めて参りたい。・当院に課せられた役割を全うすべく投資を計画的に行い、進む施設の老朽化に過不足なく対応して参りたい。・平成30年度時点の病院改革プランは平成27年度に策定され、平成30年度に改訂されたものであり、また令和2年度に新たな改革プラン策定を予定している。