地域において担っている役割
救命救急センターを核とした救急医療の提供をはじめ、地域がん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センター等の機能を発揮し、地域の中核病院として、福島県いわき医療圏はもとより、本県浜通り地区の高度急性期医療を担うほか、臨床研修指定病院として、地域医療の将来を担う医療従事者の育成に取り組むなど、多様な役割を担っています。
経営の健全性・効率性について
新型コロナウイルス感染症患者の受入れ病床を確保したこと等により、病床確保料等の医業外収益が増え「①」は平均を上回りましたが、新病院建設事業に伴う減価償却費等の支出増により、「②」は平均を下回りました。「③」は、累積欠損金の減少により改善しました。「④」は、コロナ禍以降、患者数の減に伴い横ばいとなっています。「⑤」は、常に平均を上回り、「⑥」は、常に平均を下回っています。医業収益の増に伴い、「⑦」は前年度より改善したものの、「⑧」は高額薬剤の使用増などにより、前年度をやや上回りました。
老朽化の状況について
平成30年12月の新病院の開院と、これに伴う医療機器購入により、「①」、「②」は、平均を大きく下回っており、「③」は、平均を大きく上回っています。
全体総括
令和3年度は、前年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症患者の受入れ病床の確保や、感染拡大時には国の方針に基づく予定手術・検査の延期等を実施しましたが、前年度と比較すると、患者数、医業収益ともに回復基調にあります。新型コロナウイルス感染症については、新たな変異株による感染拡大等により、終息が未だ見えないため、当センターは引き続き、感染症への対応と一般医療の提供の両立を図り、地域の中核病院としての責務を果たしていきます。また、地域医療連携の推進を図り、新規患者の受入れに努めるなど、医業収益の確保に取り組むほか、働き方改革の推進など業務効率化にも取り組みます。