経営の健全性・効率性について
【健全性】①経常収支比率は、100%以上で平均値と同等の値を示している。②累積欠損金は生じていない。③流動比率は会計制度改正に伴い平成26年度値は低下し、また全体的に平均値に比べ低い値であるが、少しずつ好転している。④企業債残高対給水収益比率は平成29年度の料金改定に伴う給水収益の減により前年度並みとなっている。⑤料金改定に伴い供給単価が低下し、前年度に比べ低い数値となったが100%以上である。⑥料金改定時の運用水量見直しにより有収水量が減少したことに伴い高い数値となった。以上により経営の健全性は概ね確保されている。【効率性】⑦施設利用率は66%で推移しており平均値を上回っている。
老朽化の状況について
供給開始後、30年経過しており、電気・機械設備は耐用年数を迎え随時更新を実施しているが、管路については未だ更新時期を迎えていない。今後の管路更新時期を鑑み的確な管路更新を実施していく。
全体総括
平成29年度は料金改定(値下げ)を実施したところであり、指標によっては変動したものはあるが、経営状況は毎年黒字であり運営に支障はないこと等により、健全性は概ね保たれている。当面は料金関係指標の推移を注視しつつ、今後見込まれる企業債の漸減、設備等更新事業等を勘案しながら引き続き的確な財政運営を行い、将来に渡る安定供給や経営の健全性の確保に努め事業運営していく。