さいたま市:市立病院

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2018年度)

地域において担っている役割

当院は、急性期医療を中心に、国が体制整備を進める、がん、脳卒中、急性心筋梗塞等において高度な医療を提供しているほか、救急医療、周産期医療、小児医療等、地域住民から求められる医療サービスの提供を行っています。また、危機管理への対応として災害時医療、感染症医療、結核医療等で、地域医療において重要な役割を果たしています。

経営の健全性・効率性について

新病院開院に向けて費用は増となりましたが、収益の増が費用の増を上回り、当年度損益は黒字となりました。また、累積欠損金も生じていないことから、経営の健全性が引き続き確保されています。収益については、医療機関別係数の上昇や診療報酬の上位加算の取得による診療単価の増、病診連携の推進等による延入院患者数の増等により、入院収益が大幅な増となりました。費用については、新病院に向けた職員数の増により職員給与費が増となりました。今後も収益改善の取組を強化し、経営の安定化を図ってまいります。

老朽化の状況について

本年12月29日の新病院開院を控え、既存病棟への設備投資を抑制した結果、病院建物、器械備品の老朽化が進んでいます。有形固定資産、器械備品共に償却率は類似病院平均値を上回り、固定資産の老朽化は各年の償却負担を減少させる一方、収入増加の阻害要因となっている可能性があります。病院建替と器械備品の更新により老朽化の状況が一新されることから収益の増加が見込めるものの、多額の設備投資で、償却負担の急激な増加が経営課題となります。新建物設備の稼働効率と医療機器の採算性を厳しく検証しながら、適切に設備投資を実施し、健全で効率的な経営に繋げてまいります。

全体総括

市内では高齢化に伴い医療需要が急増することが見込まれ、市立病院の医療機能の必要性はますます高まるものと考えられます。感染症や結核医療等の維持や周産期医療の強化、急性期病院としての医療機能の充実を行い、地域の基幹病院として中核的な役割を引き続き果たしてまいります。経営の健全性・効率性としましては、本年12月29日の新病院開院に伴い救命救急センターの設置、手術室の増設等の機能強化を行うことにより入院診療単価や入院患者数の増加を図ってまいります。また、経営コンサルタントによる材料費と収益との関係性分析やSPDによる適切な在庫管理により、材料費の縮減を図ることで、健全な経営基盤の確立を図ってまいります。

類似団体【1】

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