地域において担っている役割
当院は町内唯一の医療機関であり、住民のかかりつけ医として、住民が地域で健康に安心して生活出来る環境づくりに寄与している。また、社会福祉施設の嘱託医や教育機関の学校医等も担っており、各機関の運営上なくてはならないもので、地域において担う役割は非常に大きなものとなっている。
経営の健全性・効率性について
患者数の減少によって医業収入が減収している一方、患者数の減少に比例した人員の整理については、地域医療体制維持の観点から事実上困難な状況でにあり、職員給与費対医業収益率が平均値を大きく上回っており、医業収支比率が40%を下回る結果となった。令和3年度からは19床の診療所として規模縮小により、経営状況の改善を図る。
老朽化の状況について
当院は昭和50年に建設された建物であり、通常の稼働に大きな支障を来たすものではないが、老朽化は着実に進んでいる。また、有形固定資産減価償却率及び器械備品減価償却率が何れも類似病院平均値を上回っていることからも、古くから使用されている有形固定資産が多く残っていることがわかる結果となっている。
全体総括
人口減少や診療の専門化等の理由からなる患者数減少に伴い、医業収益が減収しているが、医療の質や安全性の確保の観点から過度な人員整理が困難な状況にあるが、収支改善を計るため経営をまず、38床の病院から19床の診療所として経営規規模を縮小し、医療の質や安全性を確保しつつ、人員整理を進め経営改善を講じていく。