経営の健全性・効率性について
積丹町漁業集落排水事業は、平成7年度から平成15年度にかけて、町内5地区の集落で、公共水域の水質保全並びに快適で衛生的な居住環境の確保に向けて、それぞれの地区に終末処理場を設置し、生活排水処理対策を実施し現在に至る。経営状況は、独立採算制の原則を理解しながらも、一般会計繰入金により収支均衡を図っている状況にある。施設利用率では、類似団体及び全国平均値より低い数値を示しており、施設維持費の抑制も検討しなければならないと理解し、施設の規模縮小等の検討が必要ではないかと考える。
老朽化の状況について
全施設が、経過年数10年を経過しており、今後、管路及び施設の老朽化、電気機械計装設備の更新も視野に入れ、検討しなければならない。
全体総括
現在の加入率(接続率)は、74%であるが、未加入者世帯の内、高齢者世帯が65%以上占めている状況にあり厳しい状況にあるが、無利子貸付金制度や公共水域の保全について理解していただき加入促進を図る必要がある。また、経営効率化を図るために料金改定や経常費用の縮減など、検討していかなければならない。