熊本県天草市：天草市立栖本病院の経営状況

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収録データの年度

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経営比較分析表（2023年度）

地域において担っている役割

天草市上島の栖本・倉岳地域の初期医療・救急医療・回復期医療、天草地域の結核対策、入院治療を担っている。また、新型コロナウイルス感染症の診療・検査機関、重点医療機関として感染患者の受入れを行っている。小学校医、民間保育園・介護施設等協力医療機関としての役割を担う。市と協力して地域の高齢者に対する管理栄養士・理学療法士による健康講座や看護師による個別訪問など健康増進事業を実施している。また、熊本県と感染症法に基づく医療措置協定を締結しており、新たな感染症が発生した場合、流行初期より対応を行う。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

新型コロナウイルス感染症関連の補助金の減少により、経常収支比率は大きく減少したが類似病院平均値は上回っている。入院患者1人1日当たり収益は、令和５年度は新型コロナウイルス感染症患者が減少したこと、主な患者が回復期・慢性期であることにより類似病院平均値より低いと考えられる。外来患者1人1日当たり収益は、高齢者の内科的疾患が主で処置等が少ないため類似病院平均値より低いと考えられる。給与費は微増となり医業収益が減少したため、給与費対医業収益比率96.9％と増加した。材料費対医業収益比率については、材料費は微増となり医業収益が減少したため11.6％と増加した。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

平成4年に建設され、築32年が経過している。施設内各所が老朽化し適宜改修を行っており、有形固定資産減価償却率はほぼ横ばいの状況である。また、医療機器についても耐用年数を過ぎたものを順次更新しているため、器械備品減価償却率は類似病院平均値を下回っている状況にある。令和5年度は、電動ベッド、多項目自動血球分析装置等を更新した。令和6年度にも電子カルテの導入及び防水改修工事等引き続き施設改修、機器更新を予定している。

全体総括

市立病院として、地域に必要なかかりつけ医と救急対応の役割を今後も担っていく必要がある。近隣医にない医療として、令和3年度の整形外科に引き続き、令和4年度にはリハビリテーション科を整備した。今後も地域に根差した医療機関としての役割を果たすため、更なる充実した医療の提供や経営改善に取り組んでいく。

出典：経営比較分析表,

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