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地方財政ダッシュボード

石川県珠洲市の財政状況(2014年度)

🏠珠洲市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

類似団体内順位では下位で推移している。自主財源が少なく、財源を地方交付税等に依存している。実際に歳入に占める交付税の割合は45.4%と大半を占めており、国の動向に左右されやすい財源構造となっている。税収については、過疎と高齢化などにより住民税は減少傾向にあり、固定資産税についても地価の下落により同様である。今後は、「珠洲市まちづくり総合指針」、「珠洲市まち・ひと・しごと創生総合戦略」及び「珠洲市人口ビジョン」を踏まえた施策を実施することにより、創生を目指しながら自主財源の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

平成16年度には100%を超えていたものの、17年度から実施した行財政改革により減少し、一定の効果を示した。21年度には97.3%まで上昇したが、22年度に新たな行財政改革プランを策定し、適正な予算執行に努め、補助費等の削減を行った。また、公債費においては新規借入の抑制、繰上償還等を行い、地方債残高の減少を図った。しかし、依然として交付税の動向に左右される状況に変わりはないことから、今後も公債費等の義務的経費の着実な改善に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成26年度における人口一人当たりの人件費は91,210円(前年度比+4,156円)となった。人件費総額は前年並みであるが、人口が332人減少したため一人当たりの金額は増額となった。引き続き適正な職員数、職員構成の管理に努める。また、一人当たりの物件費・維持補修費等については84,101円(前年度比+6,148円)となった。臨時・嘱託職員賃金や委託料の増加によるものである。適正な管理のもとコスト削減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

従来から給与水準は低い状態であったが、平成26年度においても類似団体平均を下回っている。今後も適正な人件費を維持するよう努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

従来から広大な面積に対応するための施設の維持管理に必要な職員配置など、本市特有の事情もあり、類似団体平均を上回る状況である。平成17年度策定の行財政改革大綱に基づき、退職者不補充による職員数の削減を実施してきたところであるが、それも限界にきている。引き続き職員数の適正化に努める。

実質公債費比率の分析欄

平成26年度は13.4%となり前年度から0.9ポイント減少した。一部事務組合への負担金、公営企業への繰出金が大きなウェイトを占めている。平成11年度以降に実施した大型事業の償還がピークを超えたことや、以前に繰上償還を実施したことが減少の要因である。今後、事業の執行にあたっては内容を精査し、緊急度や住民ニーズを的確に把握することにより、地方債の新規発行や基準外繰出の抑制に努める。

将来負担比率の分析欄

前年度の48.6%から55.3%と6.7ポイント増加した。主な要因は、地域振興基金、消防庁舎建設準備基金残高の減少によるものである。今後も普通建設事業の適正な執行、有利な財源の確保等による新発債の発行を抑制し健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

平常収支比率における人件費の割合は、21.3%で前年度とほぼ同様である。これまでは、これまでは、平成17年度から実施してきた行財政改革大綱に基づき、退職者不補充による職員数の削減や各種手当ての削減を実施してきた結果により減少してきたが、それも限界に来ている。今後も適正な職員数の管理等に努める。

物件費の分析欄

経常収支比率における物件費の割合は6.9%となっており、類似団体平均を下回っている。ここ数年は臨時・嘱託職員の採用が増えている。引き続き歳出の削減に努める。

扶助費の分析欄

経常収支比率における扶助費の割合は3.4%で、類似団体内の中で最も低い数値となっている。最大の要因は少子高齢化による影響である。近年の出生数は年間100人を下回り、逆に高齢化率は県内で一番高くなっている。このことから老人福祉費では類似団体平均を上回るが、児童福祉費では大きく下回る結果となっている。社会構造上、この数値が大きく変動することは考えにくく、引き続き適正な執行に努める。

その他の分析欄

経常収支比率におけるその他の割合が類似団体平均を上回っているのは、繰出金が主な要因である。中でも特別会計への繰出金増加が顕著であり、公共下水道では27年度まで面整備が行われるため、多額の繰出金が見込まれる。また、高齢化の進む本市において、介護保険や後期高齢者への繰出も増加している。社会構造上、やむを得ない部分であるが、下水道事業等とも併せ財政の健全化に努める。

補助費等の分析欄

経常収支比率における補助費等の割合は類似団体平均を上回っている。要因としては、奥能登クリーン組合への負担金、水道事業会計への補助金、病院事業会計への負担金・補助金が主な要因となっている。引き続き高水準で移行する見込みである。各種団体への運営補助等は引き続き適正な執行に努める。

公債費の分析欄

経常収支比率における公債費の割合は20.1%で、類似団体平均を上回っているものの、ここ数年は確実に減少傾向にある。公的資金補償金免除繰上償還を行い、新発債については交付税措置の高い起債の選択や借入れ総額の抑制を行ってきた結果である。今後も事業計画等において、事業の緊急性や優先度を考慮しながら、有利な起債の選択や新規発行の抑制に努め、公債費負担の適正化を図っていく。

公債費以外の分析欄

公債費以外の負担割合は、類似団体平均とほぼ同水準であるが、高水準で移行見込みの補助費等や下水道特会への繰出し等の負担割合が高くなっている。今後もできる限り経常経費の削減に努め、公営企業等へ効率のよい運営を求める。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

平成15以降、国の三位一体の改革により交付税は大幅減となったが、平成17に集中改革プランを策定・実施し、健全化への取り組みを開始した。平成18~20にかけて人件費は約1割の削減に過ぎず、加えて平成19、20には繰上償還を実施したことで公債費が増加し、実質収支悪化の要因となった。一方で平成21~22にかけては人件費が平成18と比べ約3/4にまで削減でき、歳入では平成22に交付税が大幅に増加したことが実質収支額好転の大きな要因である。平成26については、普通建設事業のうち単独事業の増加により実質収支額は減少した。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

過去5年間、全会計において実質赤字は発生していない。構成のうち上位3会計は①病院事業会計、②水道事業会計、③一般会計となっている。平成26資金不足額については病院会計で-1,938百万円、水道会計で-1,402百万円。病院会計では平成20に診療報酬改定から収支状況が悪化し収益的収支-255。同年病院改革プランを策定。平成22には改革プランの効果もあり、収益的収支が好転(-27)。現金を含めた流動資産は平成22-1,992、平成23-2,157、平成24-2,198、平成25-2,327、平成26-2,196で推移。水道会計では平成19~21にかけて補償金免除繰上償還を実施(平成19-376百万円、平成20-336百万円、平成21-394百万円)。それも伴い現金預金が減少し、平成21までは流動資産は減少しているが、平成26には1,482百万円となった。今後も積み増しが見込める。一般会計については、実質収支の減少により標準財政規模比が減少(平成26-2.66、前年度比-0.43)。近年は地方交付税が減少しているものの、財政調整基金を取り崩すことなく運営している。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

元利償還金(普通会計)については平成21をピークに減少傾向にある。平成26においては1,498百万円、前年度比-44百万円と減少した。公営企業繰入金は増加した。主な理由として、水道会計+15.6百万円、下水道会計+8.4百万円となった。組合関係負担金はほぼ横ばいの193百万円。奥能登クリーン組合への負担金は平成29まで継続。これらから都市計画税充当額135百万円を控除し、実質公債費比率の分子は676百万円(前年比-39百万円)。今後も交付税措置の有利な起債を選択し、適正な財政運営に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

将来負担額は年々減少傾向にある。これは、平成19~23にかけて実施した繰上償還による普通会計地方債残高の減(-523百万円)が大きい。企業会計については、水道で「準元金/元金」の割合減(-0.034)等が要因となっている。退職手当負担見込額について、職員の年齢構成の変化により減額(-250)となった。今後は充当可能基金の減少が見込まれるため、引き続き義務的経費の削減に努め、財政の健全化に努力する。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,