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地方財政ダッシュボード

神奈川県葉山町の財政状況(2019年度)

🏠葉山町

地方公営企業の一覧

公共下水道


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2019年度)

財政力指数の分析欄

令和元年度は前年度と同じ0.90となった。指数は横ばいであるが、類似団体平均0.67を上回る状況である。社会保障関連経費や町有施設の老朽化・長寿命化対策経費による歳出の増大や、生産年齢人口の減少による町税収入の減少などの歳入の減少が見込まれることから、財政の健全性維持のため、町税収納体制の強化や効率的な行政運営に取り組んでいく。

経常収支比率の分析欄

令和元年度は前年度比で1.5ポイント減と改善した。算定上の分母が増加(地方税や地方特例交付金、普通交付税、地方消費税交付金が前年度より増加)した一方で、算定上の分子は微減(人件費や公債費は増加したが、幼保無償化による国補助引上げで町負担分扶助費や補助費が減少)したためである。類似団体平均を上回る状況が続いているのは、人件費等が他団体より高額なためであり、職員給与の見直しや業務の委託化、広域連携などによる効率的な行政運営に努める必要がある。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均を上回る状況が続いている。職員の給与水準が他団体と比べて高いこと、ごみ収集業務や学校給食業務を直営で実施していること、消防業務を単独で実施していることなどによる人件費が他団体よりも高額であることが原因となっている。職員給与の見直し、業務の委託化、広域連携などによる効率的な行政運営に努める必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

令和元年度は、前年度比で0.2ポイントの減となった。退職者に国基準より高い(ラスパイレス指数が高い)者がいること及び経験年数階層の変更によることが減の要因となっている。他団体と比較して高い状況が続いているのは、初任給が国基準より高いこと、昇格に伴う給料の上昇が国基準と異なること等から、当町の給与水準が他団体を上回る状況となっているためである。給与水準の見直し、適正化に努める必要がある。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

令和元年度は、前年度比で0.15人増となった。全国平均8.03人や類似団体平均6.54人を上回っている。類似団体と比較して高い状況が続いているのは、ごみ収集業務や学校給食業務を直営で実施していること、消防業務を単独で実施しているためである。業務の見直しや外部委託化、指定管理制度等の活用や広域連携に取組み、各種行政サービスのために適正な定員管理に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

令和元年度は、前年度比で0.4%減となった。全国平均5.8%、神奈川県平均7.0%より低く類似団体内順位2位である。実質公債費比率がマイナスとなるのは、一般会計の町債の償還が進んでいることや下水道事業の事業債償還に充てた繰入金が減少したこと、プライマリーバランスに配慮した新規借り入れに努めていること、近年の利率が低いこと等により算定上の分子となる公債費が減少傾向にあるためである。今後は公共施設の大規模改修等による町債借り入れの増加に伴い、公債費が増加に転じることから実質公債費比率の増加が見込まれる。

将来負担比率の分析欄

平成21年度より11年連続で算定なし(0.0%未満のマイナス)全国平均27.4%、神奈川県平均95.7%より低く、類似団体平均内順位1位と良好な状況となっている。将来負担比率がマイナスとなるのは、町債残高や下水道事業の事業債の償還が進んでいることやプライマリーバランスに配慮した借り入れを行っていることから将来負担額が減少傾向にあることや、充当可能財源(基金残高、都市計画税収、普通交付税の基準財政需要額算入見込額)が上回る状況が続いているためである。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費の分析欄

令和元年度は、前年度比で1.0%の増となった。職員数の増加や、退職者が増えたことによる退職手当組合負担金の増加によるものだが、他団体より高い状況が続いているのは、職員給与の水準が高いことや、ごみ収集業務及び学校給食業務、消防業務を単独で実施しているためである。職員給与の水準や、直営・単独で実施している各種業務について見直しを図る必要がある。

物件費の分析欄

令和元年度は、前年度比で0.3%の減となり、神奈川県平均や類似団体平均より低い状況が続いている。総額ベースでは前年度より増えているが、選挙(県知事・県議、町議、参議院選挙、町長)に係る臨時的経費が増えたことに伴い、物件費に占める経常経費の割合が低下したものである。引き続き行政運営に取組み、物件費の抑制に努めていく。

扶助費の分析欄

平成24年度から類似団体平均や神奈川県平均より低い状況が続いている。令和元年度は、前年度比で1.1%の減となった。幼児教育・保育の無償化に伴う補助拡充により町負担割合が低下したためである。少子高齢化社会に対応するため社会保障制度の拡充などが見込まれ、扶助費は増大していくことが予測される。

その他の分析欄

令和元年度は、前年度比0.4%の減となった。維持補修費が前年度より減少したことが主な要因である。指数が大きく減少した平成30年度は公共下水道事業が公営事業会計に移行し、同会計への繰出金→補助金に変わったためである。

補助費等の分析欄

令和元年度は、前年度比0.9%の減となった。幼児教育・保育無償化に伴う国や県補助金の拡大により町負担割合が減少したこと等が主な要因である。指数が大きく増加した平成30年度は公共下水道事業が公営事業会計に移行し、同会計への繰出金→補助金に変わったものである。費用対効果や必要性、給付(補助)額の見直しに努めていく。

公債費の分析欄

平成28年度まで減少傾向にあったが、臨時財政対策債の借入れが増えているため、令和元年度は前年度比で0.2%の増となった。類似団体平均及び神奈川県平均より低い状況が続いている。引き続き、財政の健全性維持のため、プライマリーバランスに配慮した計画的な町債借入れによる公債費の適正管理に努めていく。

公債費以外の分析欄

令和元年度は、前年度比で1.7%の減となった。職員増により人件費(+1.0%)、下水道事業会計への出資金が増えた繰出金(+0.2%)の影響を、扶助費(-1.1%)や補助費等(-0.9%)維持補修費(-0.5%)の減少が上回り、指数全体を引き下げたものである。指数が高い状況が続いているのは、職員給与水準が高いこと、下水道事業会計への補助金や出資金が高止まりしているため。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

議会費は、令和元年度は前年に比べ微増の5,090円となっており、類似団体平均3,810円や神奈川県平均1,451円に比べ高額である。議員報酬の水準が他団体と比較して高いことが主な原因である。消防費は、令和元年度は前年に比べ5,104円減の16,143円となっており、類似団体平均17,398円より低いものの神奈川県平均13,769円に比べ高額である。前年度に比べ減少したのは、消防庁舎空調設備改修工事約1.3億円の負担がなくなったこと等が主な原因である。公債費は、令和元年度は前年に比べ600円増の16,004円となっており、類似団体平均31,671円や神奈川県平均41,268円に比べ低額である。毎年借入れている臨時財政対策債に係る償還額が増加していることが主な原因である。町有施設の整備・更新経費の財源として町債借入れが増加する見込みであり、公債費は引き続き増加していくことが見込まれる。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人件費は、職員給与水準が国基準より高いことや直営・単独で実施しているごみ収集業務及び学校給食業務、消防業務に伴う職員数の増加によって他団体より高い状況が続いている。令和元年度は神奈川県平均84,162円、全国平均73,533円、類似団体平均56845円より高く84,791円となっている。生活排水処理のため高額な管渠整備経費がかかる公共下水道事業が平成30年度から公営事業会計に移行した。財源不足を補てんするための一般会計からの支出が、従来の繰出金から出資金や補助金に替わり、令和元年度は次のような状況になっている。・従来の繰出金の一部が出資金に移った投資及び出資金は前年より増加し6,052円となり、神奈川県平均2,263円や類似団体平均1,515円より高い状況が前年より続いている。・従来の繰出金の一部が補助金に移った補助費等は前年より増加し40,304円となり、神奈川県平均35,635円より高いものの類似団体平均45,525円より低い状況が前年より続いている。・出資金や補助金に移っている繰出金は前年より微増の33,423円となり、神奈川県平均30,652円より高いものの類似団体平均38,966円より低い状況が前年より続いている。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

財政調整基金は中期財政計画に基づき残高5億円以上を確保するよう運用しており、令和元年末残高は約7.6億円である。町民税収入や普通交付税、公共公益施設整備基金繰入金等による歳入増が、施設整備や改修経費等の歳出増を上回ったため、令和元年度の実質収支は前年度から約0.1億円黒字が拡大し、実質収支額は前年より0.19%増となった。実質単年度収支は、財政調整基金の取り崩し超過が前年より0.7億減少したこと等により2.93%増となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

一般会計は、町税収入の増加や幼児教育・保育無償化に伴う補助金収入の増加などによる歳入の増加(+3.98億)が歳出の増加(+3.57億)を上回り、令和元年度の実質収支は前年度より0.19%増加した。国民健康保険特別会計は、繰越金(前年度剰余金)や被保険者数の減による保険料収入の減少などによる歳入の減少(-2.12億)が歳出の減少(-1.77億)を上回り、令和元年度の実質収支は前年度より0.49%減少した。介護保険特別会計は、介護予防サービスの利用拡大による介護給付費の増加などによる歳出の増加(+1.2億)が歳入の増加(+0.56億)を上回り、令和元年度の実質収支は前年度より0.76%減少した。下水道事業会計は、下水道使用料収入の増加や維持管理経費の減少により収益合計の黒字が拡大(+0.77億円)し、令和元年度の実質収支は前年度より1.11%増加した。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

平成26年度以降、元利償還金等を算入公債費が上回る状況(実質公債費比率の分子がマイナス)となっているのは、臨時財政対策債を発行可能額より低額で借入れているため、元利償還金等への計上額(実際の借入額ベースで算定)と算入公債費への計上額(発行可能額ベースで算定)に差額が生じることが主な要因である。令和元年度においても元利償還金等を算入公債費が上回る状況が続いている。引き続き計画的な町債の借入れ・償還に取り組み、財政健全化に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

平成21年度から将来負担額を充当可能財源が上回り将来負担比率が算定されない状況が続いている。将来負担額は、下水道事業会計の地方債残高が減少していること(公営企業債等繰入見込額の減少)や、退職者減により退職手当負担見込額が減少していることから、全体としては減少傾向にある。一方で充当可能財源は、充当可能特定歳入(都市計画税収)が減少しているものの、充当可能基金残高を維持できていることや、下水道事業会計や公債費に対する基準財政需要額算入見込額に大きな変動がないことから、全体では横ばい傾向である。将来負担額が減少傾向、充当可能財源は横ばい傾向であるため、将来負担比率が算定されない状況はしばらく続くものと思われる。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金全体

(増減理由)町有施設の老朽化対策、道路の維持補修等の財源とするため、公共公益施設整備基金の取り崩しを増やした(平成30年度積み立て4.17億円、取り崩し0.6億円→令和元年度積み立て1.6億円、取り崩し2.9億円)ことから公共公益施設整備基金残高が減少した(平成30年度13.36億円→令和元年度12.05億円)ため、基金全体においても残高が減少(平成30年度22.3億円→令和元年度20.65億円)している。(今後の方針)予定されている学校給食センター整備やクリーンセンター再整備、老朽化が進む公共施設の修繕等の高額な支出に対する備えとして、各年度の予算編成状況や国・県の補助制度の動向に注視しながら、必要な基金残高の確保を図る。

財政調整基金

(増減理由)会計年度間の財源の不均衡を調整及び不測の財政需要に備えるため決算剰余金を原資に積み立てを行っているが、令和元年度は財政需要に充てるための取り崩し額(2.65億円)が積み立て額(2.3億円)より多かったため、基金残高は減少(平成30年度7.96億円→令和元年度7.61億円)した。(今後の方針)財源の不均衡の調整及び不測の財政需要に備えるため、中期財政計画で定めている目標額(年度末残高5億円以上)の確保を図る。

減債基金

(増減理由)減債基金を運用していない。(今後の方針)減債基金を設置する予定はない。

その他特定目的基金

(基金の使途)公共公益施設整備基金:教育施設、社会福祉施設、道路その他の公共公益施設の整備に必要な資金を積み立てる。ふるさと葉山みどり基金:優れた自然環境を保全して緑豊かな郷土を残すのに必要な資金を積み立てる。葉山町教育基金:教育の振興及び教育環境の充実を図るために必要となる資金を積み立てる。(増減理由)公共公益施設整備基金:道路その他の公共公益施設の整備の財源として基金取り崩しを増やしたことから、基金残高が平成30年度13.36億円→令和元年度12.05億円に減少した。ふるさと葉山みどり基金:町有緑地法面防護工事の財源として基金取り崩しを増やしたことから、基金残高が平成30年度0.88億円→令和元年度0.79億円に減少した。葉山町教育基金:教育の充実を使途目的とする高額寄附があり、今後の事業実施に備えるため基金積み立てを増やしたことから、基金残高が平成30年度0.1億円→令和元年度0.2億円に増加した。(今後の方針)公共公益施設整備基金:公共公益施設の老朽化対策がより一層本格化し高額な維持補修費が必要となるため、必要な資金確保に努めていく。ふるさと葉山みどり基金:今後の自然環境の保全の取り組みのための資金として活用するよう管理していく。葉山町教育基金:教育の振興及び教育環境の充実を図るための資金として活用するよう管理していく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は424.1%である。前年に比べ37.1ポイント減少した。類似団体内平均605.6%や神奈川県平均1091.3%よりも低率となっており、債務償還能力は平均よりも高い状況である。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は、将来負担する財政支出(地方債償還残高や職員退職手当の負担見込額)を、充当可能財源(基金残高、都市計画税収、基準財政需要額算入額)が上回ることから、平成21年以降算出されない状況が続いている。実質公債費比率は、算定上の分子を構成する一般会計元利償還金について、H27、H28に借入れた起債の元金償還が開始したことにより前年より増加し、一方、分母を構成する標準税収入額や臨時財政対策債発行可能額が減少したことから、単年度の実質公債費比率は前年に比べわずかに増加したが、増加率がわずかなため、3か年平均では前年に比べ減少している。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,