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地方財政ダッシュボード

千葉県匝瑳市の財政状況(2013年度)

🏠匝瑳市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

類似団体平均は上回っているが、人口が減少していることや高齢化率(平成26年4月1日現在29.3%)が県平均を上回っていること、市内に中核となる企業がないことなどから財政基盤が弱く、千葉県平均を大幅に下回っている。このため、市税を中心に、保育料、給食費等の確実な徴収・収納及び未利用市有地の売却、使用料・手数料の見直し等により自主財源の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

人件費が減少したものの、扶助費や経常的繰出金が増加したことから経常的経費充当一般財源等は1千3百万円増加した。しかし、地方税や自動車取得税交付金が増加したことにより、経常一般財源等が1億2千9百万円増加したため、経常収支比率は前年度に比べて1.0ポイント低下した。類似団体平均、全国平均、千葉県平均のいずれも下回っているが、市の歳入に占める依存財源の割合が大きいことから、今後も自主財源の確保と経常的経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均と比較して、人件費・物件費等の適正度が低くなっている要因として、ごみ処理業務や消防業務等を一部事務組合で行っていることが挙げられる。一部事務組合の人件費・物件費等に充てる負担金を加味した場合、人口1人当たりの人件費・物件費等の決算額の値は大幅に増加することになる。今後はこれらも含めた経費について、抑制していく必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は、類似団体平均と比べ高い水準で推移してきており、平成25年度も類似団体平均を大幅に上回っている。今後は管理職手当、特殊勤務手当の見直し、時間外勤務手当の抑制等、行政改革大綱に基づき、職員給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体平均を下回っているものの、千葉県平均、全国平均を上回っている。定員適正化計画に基づき、職員数を削減(平成24年度比-3)しており、人口千人当たり職員数は年々減少傾向にある。今後も第2次定員適正化計画に基づき、職員数(病院事業会計に属する職員を除く)の削減を図り、職員数の適正化に努める。

実質公債費比率の分析欄

平成25年度は、一般会計及び病院事業の元利償還金が減少となった。さらに、交付税算入率の高い起債の割合が増加しており、算入公債費等が増加傾向で推移しているため、実質公債費比率の分子は年々減少している。一方、標準財政規模は、5千6百万円増加しており、分母は増加している。そのため、実質公債費比率は、0.9ポイント低下し、類似団体平均、全国平均、千葉県平均のいずれも下回る水準となっている。今後も地方債の新規発行抑制に努めていく。

将来負担比率の分析欄

債務負担行為に基づく支出予定額、組合等負担見込額、退職手当負担見込額等は減少したが、地方債の現在高が増加したため、将来負担額は増加した。しかし、財政調整基金残高の増加による充当可能基金の増加や、基準財政需要額算入見込額の増加により充当可能財源が増えたため、将来負担比率は4.0ポイント低下し、類似団体平均、千葉県平均、全国平均を下回っている。今後、合併特例事業債や臨時財政対策債の借入が増え、地方債残高が増加する見込みであることから、市債の新規発行を極力抑制し、財政の健全化を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

定員適正化計画に基づく職員数の削減や行政改革による給与適正化にも取り組んでおり、職員数の減少に伴い人件費は減少傾向にある。そのため、人件費に係る経常収支比率は、類似団体平均、全国平均、千葉県平均のいずれも下回っている。今後も更に定員管理、給与の適正化に努めていく。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は、類似団体平均を0.7ポイント上回っている。要因としては、正職員を減らし嘱託職員や臨時職員で対応していることや施設の維持管理費が増加していることなどが挙げられる。今後、施設の適正数などを検討し、物件費の抑制に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、全国平均、千葉県平均を下回り、類似団体平均と同水準となっている。平成25年度は、障害者自立支援給付費の増加等により、扶助費が大きく増加した。今後も扶助費の増加傾向が見込まれる。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は千葉県平均は上回っているが、全国平均、類似団体平均は下回っている。その他の中でも、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計等への繰出金が大きな割合を占めている。今後は普通会計の負担を減らしていくように努める。

補助費等の分析欄

補助費に係る経常収支比率は、平成25年度は前年度に比べて0.1ポイント減少しているが、類似団体平均、全国平均、千葉県平均のいずれも上回っており、高い水準での推移となっている。その要因としては、ごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っており、それらの一部事務組合に対する負担金、病院事業会計への補助金等が多額になっていることが挙げられる。今後も補助金の交付について適正な金額を検討し、抑制に努める。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均、全国平均、千葉県平均をいずれも下回っている。平成25年度の公債費の決算額は、前年度と比較して減少しているが、今後、合併特例事業債や臨時財政対策債の起債額が増加する見込みであり、それに伴い元利償還金も増加することとなる。公債費の増加が後年度の財政運営に多大な影響を及ぼすことから、市債の新規発行を極力抑制し、健全な財政運営に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は、千葉県平均を下回っているものの、類似団体平均、全国平均を上回っている。今後、生活保護扶助費等の増加が見込まれることや、特別会計への繰出金、一部事務組合への負担金等が多額であることから、さまざまな観点から経費の削減に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

標準財政規模は前年度より5千6百万円増加し、実質収支額は1億3千8百万円増加したため、実質収支比率は1.39ポイント上昇した。財政基盤強化に向けた取り組みにより、財政調整基金残高は年々増加しており、財政調整基金の標準財政規模比は上昇傾向にある。実質単年度収支の標準財政規模比は財政調整基金を3千万円積立てたこと等により上昇した。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

各会計において実質収支額は黒字決算されているため、実質赤字比率及び連結実質赤字比率は計上されていない。当数値は標準財政規模比であり、標準財政規模が前年度に比べて増加していることを考慮すると、各会計とも実質収支額は横ばいもしくは増加している。一般会計の実質収支額は7億5千百万円で、標準財政規模に対する比率は前年度に比べ1.39ポイント上昇した。国民健康保険特別会計については、比率は年々上昇しているものの、一般会計から赤字補填のための多額の繰入を経常的に行っており、一般会計の負担が大きくなっている。今後も各事業会計の経営安定化に努め、一般会計の負担を軽減していくと同時に、財政健全化を進めていきたい。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

平成25年度は、公園等の施設整備のために借入れた地方債の償還が終了したこと等から一般会計の元利償還金が減少し、病院事業に係る元利償還金も減少したため、元利償還金等が減少となった。さらに、交付税算入率の高い起債の割合が増加しており、算入公債費等が増加傾向で推移しているため、実質公債費比率の分子は年々減少している。今後も継続的に実質公債費比率の分子を抑制できるよう財政の健全化を進めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

将来負担額の中で、債務負担行為に基づく支出予定額、組合等負担見込額、退職手当負担見込額が減少しているものの、最も大きな割合を占める地方債の現在高が合併特例事業債や臨時財政対策債の借入により増加傾向にあるため、将来負担額は増加している。充当可能基金は財政調整基金の剰余金処分等により増加しており、基準財政需要額算入見込額は交付税算入率の高い起債を借入していること等により増加しているため、充当可能財源等は増加傾向にある。充当可能財源等の増加額が将来負担額の増加額を上回っていることから、将来負担比率の分子は減少傾向にある。今後も継続的に将来負担比率の分子を抑制できるよう財政の健全化に努めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,