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地方財政ダッシュボード

千葉県富里市の財政状況(2018年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2018年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数については、類似団体内平均値を上回り、近年は毎年0.01ポイントずつ上昇し、堅調に推移しているものの、社会保障関係経費の増加や公債費の高止まりなど今後も厳しい財政状況が継続することを十分に認識し、歳出の徹底的な見直しに取り組むとともに、税収の徴収率向上対策を中心とする自主財源確保に努める。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率については、近年上昇傾向にあったものの、平成30年度においては、税収が堅調に増加するとともに、給与減額による人件費削減や補助費等の減額により、前年比2.0ポイント低下している。なお、平成30年度においても、類似団体内平均値を上回る状況であり、今後も扶助費の増加や公債費の高止まりが見込まれることから、一般財源の中心となる市税確保と経常的事業の見直しを含めた経費節減を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費・物件費等の状況については、近年、ほぼ横ばいで推移しているところ、平成30年度における人件費は、市独自の給与減額措置を行ったことなどにより、前年比1,725円の減となっている。物件費等についても、平成29年度にあった大型物件の導入が完了したことなどにより、同比823円の減となっており、全体としては類似団体内平均値を大きく下回っている。今後も行政改革を推進し、市民サービスの向上を図りながら、経費の削減、組織と人事管理の適正化に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数については、平成30年度に実施した職員給料の0.5%減額措置の終了に伴い、0.2ポイントの増となり、引き続き類似団体内平均値を上回るものの、これまで実施した初任給の見直しなどの給与制度の適正化により、ほぼ全国市平均を維持している。今後においても民間給与の状況を踏まえ、継続して給与水準の適正化に努めて行く。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口1,000人当たり職員数については、定員適正化計画、集中改革プラン及び行政改革により、事務事業及び組織体制の整理合理化等による定員の削減を図っていることから、平成30年度においても、前年比0.13人の減となり、類似団体内平均値を下回る状況となっている。今後も、平成27年度からの新たな定員適正化計画に基づく定員管理を推進していく。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率については、近年上昇傾向にあるところ、平成30年度においては、大口の償還が始まったことから、前年比0.9ポイント上昇している。なお、引き続き類似団体内平均値を下回っているものの、大口の償還が続くことにより、比率が上昇する見込みであることから、今後、新規起債に当たっては、事業効果の精査は元より、起債総額に係る上限を設けることにより新規発行の抑制を図る。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率については、近年、増加傾向にあったが、平成30年度においては、起債の抑制などにより将来負担額が前年比856,793千円減少するとともに、各特別会計における基金積立てなどにより充当可能財源等が同比273,985千円の増となったことから、前年比14.3ポイント低下している。なお、今後、公共施設の老朽化対策が重なる上、財政調整基金などの充当可能な基金残高は低迷していることから、起債等に当たっては、市民ニーズの将来にわたる分析や事業効果について、より慎重に検討するよう努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2018年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率については、定員管理及び計画的な職員採用を実施しているところであるが、単独で消防本部・署を設置しており、消防職員を含めた人件費となることから、類似団体内平均値を大きく上回る結果となる。このことから、業務量と定員のバランスに配慮し、給与体系等の見直しも合わせ、今後も引き続き職員の平均年齢の上昇の影響による人件費の上昇を抑え、さらには人件費の抑制を図っていくこととする。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率については、近年ほぼ横ばいにて推移しており、平成30年度においては、前年比0.5ポイント低下している。要因としては、こども園における保育士派遣委託や防災アセスメント調査委託などの減により低下しているものの、引き続き類似団体内平均値を上回っていることから、今後も業務の効率化、低コスト化を推進することにより経常経費の削減に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率については、近年上昇傾向にあり、平成30年度においても、前年比1.2ポイント上昇し、類似団体内平均値を上回る状況となっている。要因としては、生活保護費や児童措置費、障害福祉費などに係る扶助費の増が挙げられ、今後も、これらに係る扶助費の増が見込まれることから、給付水準や市単独事業の見直し等の検討により適正水準を維持できるよう努める。

その他の分析欄

その他に係る経常経費比率については、近年横ばいにて推移しており、平成30年度においては、前年比0.3ポイント低下し、引き続き類似団体内平均値を下回っている。要因としては、下水道事業特別会計繰出金、介護保険特別会計事務費操出金などが減となっていることが挙げられ、今後も繰出基準に基づく適正な繰出しと、特別会計の独立採算の原則に沿った運営により、普通会計の負担軽減に努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率については、近年横ばいにて推移していたが、平成30年度においては、前年比1.6ポイント低下し、引き続き類似団体内平均値を下回っている。要因としては、成田富里いずみ清掃工場維持管理費負担金や市水道事業受水費補助金などの減が挙げられる。今後も補助の必要性や事業の見直しを行い、経費の節減に努める。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率については、近年上昇傾向にあるところ、平成30年度においても、大口の償還が始まったことから、前年比0.7ポイントの上昇となっている。なお、類似団体内平均値を下回っているものの、大口の償還が続くことから、今後、新規起債に当たっては、事業効果の精査は元より、起債総額に係る上限を設定することにより新規発行の抑制に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外における経常収支比率については、近年上昇傾向にあったものの、平成30年度においては、前年比より2.7ポイント低下している。要因としては、成田富里いずみ清掃工場維持管理費負担金などの補助費等や下水道事業特別会計繰出金の減が挙げられる。今後も、市民サービスを確保しつつ、業務の効率化や低コスト化などを推進し、健全な財政運営に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

主な構成項目である民生費については、住民一人当たり116,484円となっている。近年上昇傾向にあったが、平成29年度以降、低下に転じており、平成30年度においても、保育給付など児童福祉費は増となっているものの、前年実施の経済対策臨時福祉給付金や介護施設等整備に係る事業の完了などにより、前年比708円の減となっている。今後においては、少子高齢化対策や障害者福祉に係る需要増による増額が見込まれることから、給付水準や市単独事業の見直し等の検討により適正水準を維持できるよう努める。また、公債費については、住民一人当たり33,432円となっており、近年上昇傾向にあり、平成30年度においても、大口の償還が始まったことから、前年比2,002円の増となっている。今後も大口の償還が続くことから、新規地方債の発行に際しては、その事業効果の精査と公債費負担の中長期的な平準化に配慮するように努める。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

平成30年度における歳出決算総額は、住民一人当たり288,094円、前年比8,313円の減となっている。主な構成項目である人件費については、住民一人当たり65,548円となっており、人事院及び千葉県人事委員会勧告に基づく給与改定の実施により、近年上昇傾向あったが、平成30年度においては、職員給の減額措置実施に伴い、前年比1,220円の減となっている。類似団体内平均値を下回っているものの、今後も引き続き、定員適正化計画に基づく定員管理を推進し、人件費の抑制を図っていくこととする。普通建設事業費については、近年逓減しているところ、平成30年度においても、住民一人当たり14,779円となっており、社会資本整備交付金を活用したインフラ整備事業の規模縮小などにより、前年比5,670円の減となっている。今後、公共施設の老朽化対策などの需要増も見込まれることから、引き続き総合計画等に基づく事業の取捨選択を徹底していくことで、事業費削減に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2018年度)

分析欄

平成30年度において、財政調整基金残高については、69,497千円増加し、標準財政規模に占める割合でも0.67ポイントの増となっている。今後、公債費償還や災害に備えるため、適正な基金残高の確保を図る。また、実質収支額については、前年比19,435千円の減、同割合では0.26ポイントの減となっているが、繰越明許等により翌年度に繰り越す一般財源が前年比311,806千円の増となったこと等が要因である。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2018年度)

分析欄

平成30年度決算は、いずれの会計も赤字は無く、全て黒字決算で推移している。各特別会計にあっては、財政状況及び事業全体の見直しを実施することで一般会計からの法定内繰入を縮減するような運営に努めている。今後も特別会計独立採算の原則に立った適正な運営をすることを目指し、普通会計の負担を減らしていくことが重要である。また、各会計ともに適量、適切な事業実施に努め、毎年のプライマリーバランスの黒字化を維持し、更なる財政の健全化を図っていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

元利償還金については、近年増加傾向となっているところ、平成30年度においても、平成26、27年度の大型施設建設に係る公債費元金の償還が始まったことから、前年比98百万の増となっている。この大口の償還が続くことにより、実質公債費率の上昇が見込まれることから、今後、新規起債に当たっては、事業効果の精査は元より、起債総額に係る上限を設定するなど新規発行の抑制に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

将来負担額については、近年増加傾向にあったが、平成30年度においては、起債抑制などにより、前年比857百万円の減となっている。また、充当可能財源等についても、各特別会計における基金積立てなどにより同比275百万円の増となっている。このことから、将来負担比率は、改善しているものの、今後、公共施設の老朽化対策などが重なる上、財政調整基金などの充当可能な基金残高は低迷していることから、起債等将来負担の設定に当たっては、市民ニーズの将来にわたる分析や事業効果について、より慎重に検討するよう努める。

基金残高に係る経年分析(2018年度)

基金全体

(増減理由)財政調整基金については、景気動向による個人・法人市民税の増収などにより、69,497千円の増となるとともに、今後、高止まりする公債費償還に備え、減債基金に100,159千円積み立てたことなどにより、基金全体では184,271千円の増となった。(今後の方針)平成20年代から続けて実施した大型公共事業の影響により今後公債費の増加が見込まれ、令和元年度に公債費のピークを迎え、数年間同規模の水準が続く見込みであること、また予期せぬ自然災害等に備えることなどを目的とし、財政調整基金及び減債基金の積み増しを予定している。

財政調整基金

(増減理由)景気動向による個人・法人市民税の変動などによる増加。(今後の方針)財政調整基金に依存しない予算編成を目指すこととし、財政調整基金の残高が標準財政規模の10%程度を常に維持できるように努める。

減債基金

(増減理由)3月補正予算にて100,159千円積み立てたことによる増加。(今後の方針)令和元年度に地方債償還のピークを迎え、その後数年間同水準の償還が続く見込みであることから、それに備えて毎年度計画的に積立てを行う。

その他特定目的基金

(基金の使途)・公共施設整備基金:道路・排水処理施設・消防施設の整備や都市計画に要する経費として活用し、公共施設の整備を図る。・安全なまちづくり基金:避難所等に設置する防災備蓄品の購入に要する経費として活用することで、市民が安全・安心して暮らすことができる環境を整備する。(増減理由)・公共施設整備基金:七栄新木戸地区土地区画整理事業の財源として20,000千円を充当した一方で、同事業地内の土地売払いに係る財産収入など34,469千円を積み立てたことによる増加。(今後の方針)・公共施設整備基金:七栄新木戸土地区画整理地区内で市保有の保留地が生じた際は適宜売却し、その売却代金を基金へ積立て、次年度以降の土地区画整理事業の財源の一部とする。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2018年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

当市では平成28年度に策定した「富里市公共施設等総合管理計画」において、公共施設等の今後20年間での総合的かつ計画的な管理を推進する基本方針を定めた。各公共施設については、個別施設計画を順次策定し当該計画に基づいた施設の維持管理を適切に進めていく計画である。有形固定資産減価償却率については、前年及び類似団体と比較し高くなっているが、今後は財政状況を鑑みつつ各施設の老朽化の状況及び稼働状況等を把握し対応を検討していく。

債務償還比率の分析欄

近年事業が終了した大規模な投資事業(学校給食センター、保健センター、こども園等)に係る地方債現在高の増加により、債務償還比率は、県および類似団体平均と比較して高くなっている。今後は、さらに事業の優先度を見極め、歳出の縮減及び市債の発行額の減による地方債現在高の抑制を図っていく。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

学校給食センター、保健センター、こども園などの公共施設の更新及び増築により、将来負担比率は類似団体と比較して非常に高くなっている。また、有形固定資産減価償却率についても、人口が急増した昭和40年~50年代に建設されたものが多く、消防施設の95.1%や学校施設の78.1%など、減価償却が全体的に進んできている。今後、富里市総合計画及び公共施設等総合管理計画等に基づき、老朽化対策について取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率については、類似団体と比較して低くなっているが、近年の大規模投資事業の影響により増加傾向が続いている。また、将来負担比率については、学校給食センター等、公共施設の更新及び増築により増加傾向にあったが、平成30年度においては、起債の抑制や各特別会計における基金積立てなどにより充当可能財源等が増となったことから、減少に転じた。しかしながら、今後、公共施設の老朽化対策や財政調整基金などの充当可能基金残高の低迷などの点からも、なお一層、公債費負担の平準化に配慮し、適正に取り組んでいく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2018年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較し、有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は、橋りょう・トンネル、学校施設であり、特に低くなっている施設は認定こども園・幼稚園・保育所である。学校施設については、有形固定資産減価償却率が78.1%となっており、類似団体平均である60.1%を大きく上回っている。平成27年度に「富里市教育振興基本計画」を策定後、個別施設計画を策定したところであり、今後各計画に基づいた老朽化対策を本格的に進めていくこととなる。その他、橋りょう・トンネル、道路についても、計画的に老朽化対策に取り組んでいく必要がある。また、認定こども園・幼稚園・保育所については、平成27年度から28年度にかけて2つの保育園を拡充し、こども園の新設を行ったことから、有形固定資産減価償却率が特に低くなっているが、平成29年度においては、36.2%と上昇している。なお、一人当たりの面積は、類似団体および県平均と比較していまだ低い状況が続いている。今後、施設の老朽化に伴う維持管理経費に注視しつつ、引き続き待機児童の解消や子育て環境の整備に取り組んでいく。

施設類型別ストック情報分析表②(2018年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、消防施設、一般廃棄物処理施設となっており、特に低くなっている施設は保健センターである。消防施設は、有形固定資産減価償却率が95.1%となっており、類似団体の平均の52.1%と比較して非常に高く老朽化がかなり進んでいる。また、一般廃棄物処理施設については、40.4%と類似団体平均と比較して高くなっている。また、保健センターについては、有形固定資産減価償却率が6.4%と類似団体の平均44.1%と比較してかなり低いが、平成28年度に市役所敷地内に防災拠点施設を兼ねそなえた新保健センターを建設したことによるものである。今後も引き続き、財政状況を鑑みつつ、施設の稼働状況や老朽化状況に注視しながら適切な施設の維持管理、改修について検討していく必要がある。

財務書類に関する情報①(2018年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から2,499百万円の減少となった。これは既存施設の減価償却による資産の減少が著しく、施設の老朽化の進捗が進んでいることを示している。また、これらの資産は将来の支出(維持管理・更新等)を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化なども視野に入れ、公共施設等の適正管理に努める。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等における経常費用は17,136百万円となっており、そのうち業務費用が68.35%を占めている。そのうち最も金額が大きいのは減価償却費(5,242百万円)や物件費(2,635百万円)を含む物件費等(8,009百万円)であり、純行政コストの47.35%を占めている。今後は施設の集約化・複合化について検討するなど、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減を図る必要がある。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計においては、税収等の財源(12,719百万円)が純行政コスト(16,912百万円)を下回っており、本年度差額は▲4,194百万円となり、純資産残高は2,129百万円の減少となった。富里市市税等徴収対策基本方針に基づき、地方税の徴収業務の強化等(令和2年度目標徴収率:市税現年98.47%、滞繰24.64%)を引き続き実施し、税収等の増加に努める。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計においては、業務活動収支は支払利息支出等の減や国県等補助金収入等の増により1,401百万円であったが、投資活動収支については、国県等補助金収入が大幅減となっていることなどから、▲491百万円となっている。財務活動収支については、大型事業の元金償還により、地方債償還支出が地方債発行額を618百万円上回る状況が続いている。なお、本年度末資金残高は、前年度から78百万円減少し990百万円となった。

財務書類に関する情報②(2018年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額が類似団体平均を下回っているが、当団体では道路や河川の敷地の大半において、取得価格が不明であり、備忘価額1円で評価しているためである。歳入額対資産比率については、類似団体平均を上回る結果となった。これは近年実施した大型公共事業の影響により資産総額が増加していることが主な要因である。今後、経年により資産が減価償却されることで減少していくことが想定される。歳入については、引き続き徴収体制の強化を図るとともに、使用料・手数料の見直しをはじめとした自主財源の確保に努め、より一層の歳入増が図られるよう歳入改革をすすめていく。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体を上回っているが、純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が消費して便益を享受していることを意味するため、富里市第3次行政改革大綱に基づき、各施策において引き続き行政コスト削減に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っており、効率的な行政運営が図られているところである。今後は、職員の高齢化等に伴う人件費の増など行政コストの増加が見込まれることから、富里市定員適正化計画に基づく新規採用職員の採用をはじめ、既存施設の統廃合や消防・救急業務の広域的な組織運営の検討など、より一層の継続的な行財政改革への取り組みを行うことで行政コスト削減に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を大きく下回っているが、大型公共事業に関する大口の起債が29年度まで発生していることから、今後も継続的に地方債の縮減に努めていく必要がある。基礎的財政収支は、類似団体平均を大きく上回っている。支払利息支出を除いた業務活動収支の黒字分より、基金の取崩し収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分が1,214百万円少なかった。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行し道路整備事業等の投資的な公共事業を実施したためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均をやや下回っている。経営経費のうち維持管理に関する費用については、各公共施設の老朽化と共に増加をたどっていることから、公共施設等総合管理計画に基づく施設の長寿命化・集約化による経費の縮減に併せて受益者負担の公平性の観点から各公共施設の利用料・手数料の見直しの検討を引き続き行う。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,