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地方財政ダッシュボード

青森県外ヶ浜町の財政状況(2014年度)

🏠外ヶ浜町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数は、ここ数年0.17から0.18ぐらいの値で推移し安定しているが、類似団体の平均値より低い結果が続いている。当町が過疎地であることが財政力指数の低さにつながっており、雇用の場がないことによる若年層の流出、少子高齢化の進展は、自主財源確保の困難に繋がり、一方で社会保障の需要が高まり、自治体経営は一層厳しくなるものと予想される。自主財源が増える要因となるような産業の発展や人口増加は今後も見込めないことから、より一層の事務事業の見直し、経費節減や合理化等を進め、持続可能な財政基盤の確立に努めなければならない。

経常収支比率の分析欄

財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、平成23年度に上昇したものの、平成24年度はわずかに改善し94.0%となった。ここ5年間における変動カーブは類似団体のカーブと近似しているが、微増傾向にあり、値はいずれも高く、健全化ラインとされる90%未満を超過している。公債費の経常収支比率が増となったが、これは平成22・23年度に実施した大型公共施設(ごみ焼却場)の建設に係った償還によることが大きい。維持補修費についても微増となったが、施設等の老朽化等によりメンテナンス費用が上昇していることによる。これらを解消するため、計画的な事業実施や新発債を極力抑制するなど、以後の公債費負担を抑える工夫が必要であることや、施設の統廃合などの取り組みが必要である。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口減少率-2.4%(平成26:6847人←平成25:7012人)に比し、当該数値は8.5%の増となった。これは人口の減少に歯止めがかからない一方で、人件費はやや緩やかなカーブであるものの減少しているが、物件費や維持補修費が上昇気味であることが主な要因となっている。物件費の上昇の主な理由として、平成22年度から稼働したごみ焼却施設の管理委託費用が固定化していることと、老朽施設等の解体事業が押し上げている。維持補修費についても施設の老朽化に伴って今後も増嵩する懸念があるので、整理統合等を視野に入れなければならない。今後も人口減少は続くものとみられるため、職員数の適正化による人件費の抑制や経常的な物件費等の削減を図らなければならない。

ラスパイレス指数の分析欄

一昨年度までのラスパイレス指数は、震災復興経費として捻出した国家公務員給与の削減が影響し100を超えることになったが、昨年度からはこの影響がなくなり平年並みになった。当町ではこれまで、財政事情を考慮して、独自の給与カットや各種手当の削減を実施してきており、国家公務員給与の削減が影響される前までは90%台後半を維持してきた。今後も財政状況等を鑑みながら給与水準を抑制していくことになるだろう。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口千人当たりに対する職員数は、毎年度わずかずつではあるが減少しており、今年度も0.79人と微減している。実数についても確実に減ってきている。少子高齢化や人口の流出によって分母が減少しているなか、この数値を維持していることは、職員の減少率が人口の減少率を上回っていることを表し、退職者数に対し新規採用を控えるなどの定員管理を行っている状況といえる。今後も事務効率や職員の能力向上、効果的な職員配置などを図りながら適正な人員管理に努めなければならない。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率は14.8%となり、前年度に比し1.0%若干ではあるが比率が上昇し、依然として高水準である。要因は算定の分子となる元利償還金が約97,000千円増加していることや、公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還の財源に充てたと認められる繰入金が年々増加していることが、比率上昇の要因となっている。実質公債費比率は近年上昇傾向にあり、これは大型建設事業(ごみ焼却施設等)の実施により、平成21年度及び22年度において元金ベースでのプライマリーバランスが赤字となり地方債現在高が増加した。これに伴う元金償還の一部が平成25年度から開始され、さらに平成26年度からは通常ベースでの元金償還となったため、公債費負担増、実質公債費比率が上昇している。しかし元利償還金のピークは平成26年度であり、平成27年度以降は減少傾向となるが、引き続き計画的な建設事業の実施により新発債を極力抑制するほか、民間資金債は借入利率の競合等を継続し、公債費負担の抑制及び実質公債費比率の逓減に努めなければならない。

将来負担比率の分析欄

平成26年度決算における将来負担比率は113.6%で前年度に比し3.4%上昇しているが、早期健全化基準を下回っている。上昇の要因としては、職員数の減少により退職手当負担見込額は減少しており、充当可能基金についても確実な積み立てを実施しているが、一部事務組合負担等見込額の増加、下水道事業債をはじめとする企業債償還費のための一般会計負担見込額が増加しているためである。そうしたなか、行政改革を推し進め、建設事業については計画的に実施し新発債発行の平準化及びその抑制を図るほか、適正な定員管理による人件費負担の抑制、財政調整基金及び減債基金現在高の確保、連結実質赤字回避に努めなければならない。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

人件費の経常収支比率は25.3%と昨年度から-0.1%の減少となった。一旦上昇した時期もあったが、人件費の経常収支比率は概ね減少傾向で推移し、類似団体との差も少なくなってきているしかしながら類似団体と比較すると若干高めの数値なので、今後も10人前後での退職者が見込まれるが、新規採用を抑えるなど、計画的な定員管理に努めていく必要がある。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は15.6%と昨年度に比し同水準となっているが、類似団体と比し高水準である。金額としては約82,000千円の増となっている。これは旧ごみ焼却施設の解体など既存施設の整理等の支出が発生したことによるものが大きい。公共施設の整理統廃合は人口減少が進む中でこの先多くなることが予想される。今後は経常収支比率の高止まりを防ぐため、削減できる一般事務事業の物件費の洗い出しを急ぎ、効率化に努めなければならない。

扶助費の分析欄

扶助費の経常収支比率は2.2%と、昨年度同数値であった。当町ではこれまで、国や県の制度に沿った扶助費が多く、制度改正等によって左右されやすい経費であったが、近年では独自に乳幼児医療費給付を中学生にまで拡充したり、就学援助の範囲を拡充するなど、単独で住民ニーズを捉えた施策も行うようになってきたことや、住民の高齢化により需要は高まっていくと思われる。

その他の分析欄

その他の経常収支比率については、昨年度比-1.4%の13.2となった。この減少の要因は、特別会計への繰出金が-1.7%となったことによることが大きい。これは、既存の簡易水道及び上水道事業を法適用簡易水道へ統合したこと及び訪問看護ステーション事業を廃止したことによる効果が表れたものである。しかしながら類似団体と比べると若干ながら数値が高いので、下水道等インフラ施設の維持経費の逓減、国民健康保険税や介護保険料等の適正化を図るなど、税収の主な財源とする普通会計の負担を減らしていくように努めるとともに、各施設等の老朽化に伴い維持補修費も上昇する懸念があるので、整理統合等を視野に入れたものにしなければならない。

補助費等の分析欄

補助費等の経常収支比率は-1.2%の減少となった。これは青森地域広域事務組合への負担金の減少(公債費の減)が主な要因である。今後は一部事務組合に対する負担金等も減少見込であることから、公営企業も含めた各種団体への補助金等を精査・見直しをするなど、経費の節減に努めていくものである。

公債費の分析欄

公債費については25.0%と昨年度と比し3.2%の上昇となった。近年は類似団体とは若干高めの数値であったものの抑制傾向であったが、平成21・22年度に実施した大型公共事業(ごみ焼却施設)の元金償還が始まったことが今回の上昇の要因となった。しかし元利償還金のピークは平成26年度であり、次年度以降は減少傾向となる見通しであることから、引き続き建設事業の実施については計画的に行い、新発債を極力抑制するほか、民間資金債は借入利率の競合等を行うなど、公債費抑制に努めなければならない。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は昨年度に比べ-2.7%減少した。人件費や物件費、扶助費などは横ばい傾向にあり、維持補修費は上昇した。既存施設の老朽化や道路の除雪など季節の天候に大きく変動される経費が嵩んだ。繰出金が減少したのは既存の簡易水道及び上水道事業を法適用簡易水道へ統合したこと及び訪問看護ステーション事業を廃止したことによるものである。今後は物件費については、ごみ焼却施設等の委託料等が増加傾向であること、維持補修費については公共施設の長寿命化が課題となっていることから、維持補修費の割合は高まる可能性が高い。持続可能な財政構造の確立に向け、更なる行財政改革を推進し、財政健全化を図る必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

実質収支額は171,223千円の黒字であるため、実質赤字比率は算定されない。また今年度は、単年度における収支が37,993千円の黒字となっている。これは、歳入では、税収で予算額に対し26,325千円増となっていることや、普通交付税が昨年度比で66,596千円増となっており、また歳出では、普通建設事業費で349,716千円減などが単年度収支が減少となった要因となっている。そうしたなか、今後普通交付税において、国勢調査人口の減少、合併算定替が平成26年度で終了し平成27年度から縮減期間に入るなど、町財政の致命傷となることは間違いないと思われる。また、少子高齢過疎化による町税収入の減収及び社会保障費等の増加等により、これまで以上に厳しい財政運営となることから、行財政改革を強力に推し進め、持続可能な財政構造の確立に努めなければならない。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

連結実質収支額は645,967千円の黒字で対前年度109,583千円の増となり、連結実質赤字比率は算定されない。要因は一般会計で実質収支額が37,993千円増加しており、また簡易水道事業会計において、平成25年度決算では平成26年度より水道事業会計と統合し、法適用の簡易水道事業会計へ移行することに伴う打ち切り決算により、36,128千円の資金不足となったが、平成26年度決算では88,773千円の黒字となっている。「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」施行後は、特別会計等の収支改善が喫緊の課題とされていたため、一般会計からの基準外繰出等により実質赤字(資金不足)を解消してきた。現在では全会計が黒字化されている状況であるが、今後各特別会計等においては、独立採算制に基づく収支改善がいまだ不十分であることから、今後、収支の改善が見込めない又は悪化が見込まれる場合は料金(税率)等の改定の検討をし、安定した財政運営に努めなければならない。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成26年度の実質公債費比率は14.8%(単年度16.5%)と、前年度に比し1.0%(単年度1.2%)上昇した。これは主に元利償還金の増加が要因となっているが、理由は平成22年度に行われたごみ焼却施設などの大型事業の元金償還の一部が平成25年度から始まり、通常ベースでの償還が26年度から始まったこと、下水道事業の元利償還金に対する繰出金等が増加したことが要因である。こうしたことから実質公債費比率は昨年度から上昇基調になっている。しかしながら元利償還金は平成26年度がピークで、以降は減少に転じるものと推察されるため、今後は公債費負担を抑制するよう計画的な建設事業の実施で新発債を極力押さえるほか、民間資金債は借入利率を競合させるなど、一層の工夫が必要である。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成26年度決算における将来負担比率は113.6%で前年度に比し3.4%上昇したが、早期健全化基準を下回っている。要因は分母である標準財政規模や算入公債費等の額は微増しているものの、分子にあたる将来負担額の上昇幅がそれにも増して大きいことによる。分子を構成する指標のうち、地方債の現在高は減少、職員数の減により退職手当負担見込額も減少しているが、一部事務組合負担等見込額や下水道事業債をはじめとする企業債償還費のための一般会計負担見込額が増加しているためである。そうしたなか、合併算定替え終了による基準財政需要額算入分の減少や、その影響による基金からの繰入増加など基金残高減少も余儀なくされる懸念があることから、計画的な建設事業の実施、適正な定員管理による人件費の抑制、事務事業の見直しによる効率化等で基金残高を確保するなどして連結赤字回避に努めなければならない。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,