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地方財政ダッシュボード

北海道せたな町の財政状況(2014年度)

🏠せたな町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

当町は、農漁業を基幹産業とする第一次産業が中心であることから財政基盤は弱く、収入財源の多くを地方交付税に依存しており、類似団体111団体中101位となっている。また、若者の町外流出による人口の減少及び高齢化による労働人口の減少などに起因する第三次産業の低迷も著しい現状である。合併以前からも同様の状況が続いていることから、町では現在、農業等担い手育成事業、増養殖漁業の推進、観光イベントの補助、子育て支援事業、持家建設促進奨励金事業等を実施し、住みやすい環境づくりを充実させ、町の基礎体力強化に努めているところである。

経常収支比率の分析欄

歳入では、第一次産業の低迷、人口減少や少子高齢化等当町を取り巻く環境は非常に厳しい状況であることから、徴税等の収入が伸びない状況である。このため平成19年度から渡島・檜山地方税滞納整理機構へ加入し、自主財源確保に努めている。歳出では、定員適正化計画に基づき退職不補充や支所の再編等を実施し人件費を抑制、公債費においては、計画的な繰上償還を行うなど経常経費の抑制に努め改善はされているが、経常収支比率は依然として高い水準にあり、弾力的な財政運営が困難となっている現状である。このため歳入の確保、事務事業の見直しなどによる徹底した経常経費の節減と人件費・公債費を抑制し、今後更なる行財政改革を実施していく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均を上回る職員の人件費が要因の一つとなっている。そのため、定員適正化計画に基づき職員の削減に努めるとともに、事務事業の見直しや施設の統廃合、更には計画的な施設の解体を行い、施設の維持管理費の削減を行い、経費の削減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

昨年度の数値と比較して0.7ポイント減少しており、昨年度に引き続き類似団体と比較しても概ね同水準である。今後においても給与体系の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画に基づき、職員数は減少しているが、類似団体平均の15.52人と比較すると当町は16.85人と1.33人上回っている状況である。この要因は、合併したことにより面積も拡大し、旧行政区単位に総合支所や保育所等の施設を有していることが数値を引き上げている。今後においても、適正化計画に基づき退職不補充などによる削減を実施するなど適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均を1.2ポイント上待っているが着実に類似団体平均の水準並みにまで改善されてきている。これは、元利償還金償還額のピークを過ぎ、更には計画的な繰上償還により償還額が減少しているためである。しかし、全国及び北海道平均と比較すると低い割合とは言えず、産業基盤の整備などによる公債費負担や下水道及び簡易水道事業などへの公債費財源繰出によるものが要因となっている。

将来負担比率の分析欄

事務事業の見直しにより起債借入の抑制、積極的な繰上償還による地方債の残高の減や、町の将来負担を見据え充当可能基金である公共施設整備基金等への積み立てにより、将来負担比率は8.3ポイント改善している。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全に努め改善を図っていきたい。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

人口1,000人当たりの職員数が類似団体を上回っているため経常収支比率に占める人件費の割合が高くなるが、これを抑制するため「定員適正化計画」を策定・実行し、適正な定員管理を行った結果、今年度においても北海道平均を下回る結果となっている。今後においても、人件費の抑制を図り適正な定員管理を行っていく。

物件費の分析欄

類似団体平均と比較し2.4ポイント下回っているが、今後も事務事業の見直しや徹底したコスト削減に努め、弾力的な財政運営に向けより一層の取り組みを実施する。

扶助費の分析欄

類似団体平均を1.1ポイント上回っており、年々微増傾向にある。今後もこの水準を維持しながら住民ニーズを的確に把握して効率的な運用に努める。

その他の分析欄

前年と比較し横ばいではあるものの、類似団体平均と比べて1.4ポイント上回っている。この主な要因は、他会計への繰出金であり昨年度と比較して減少はしているが、一層の縮減を図るため公営企業会計の経営改善を推進する。

補助費等の分析欄

類似団体平均と比較し2.1ポイント上回っており、やや高い割合となっている。一部事務組合負担金や病院事業会計繰出金の増がその主な要因である。

公債費の分析欄

公債費償還のピークは過ぎ、減少傾向に推移はしているが類似団体平均と比較すると3.6ポイントも上回っている現状である。今後も公債費負担適正化計画を基に、地方債発行額を元金償還以下として残高の抑制と交付税算入率の高い地方債を引き続き選択し一般財源負担を軽減するよう努める。

公債費以外の分析欄

前年に比べ3.6ポイント増加しているが、類似団体平均を0.8ポイント下回る結果となった。63.9ポイントのうち人件費20.6%、補助費等14.7%と5割以上を占めている。今後においても人件費、補助費等の抑制に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

昨年度に引き続き財政調整基金への積み立てにより、標準財政規模比による数値は増加している。また、普通交付税等の減少による標準財政規模(分母)の減により、標準財政規模比が増となる要因となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

一般会計及び各特別会計並びに病院事業会計において、赤字額は発生していない。また、普通交付税等の減少により標準財政規模(分母)も年々減少しており、病院事業会計及び一般会計においては、実質収支額も前年度より多くなっていることから、標準財政規模比が増加となる要因になっている。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

実質公債費比率(分子)が減少している要因は、計画的な起債の繰上償還を実施し、平成22年度に一部事務組合施設整備に係る起債償還の一部を終え、全体の償還額が大幅に減少したことによる。算入公債費等は横ばいであるが、これは臨時財政対策債等算入率の高い起債借入によるものである。今後も公債費負担適正化計画を基に、地方債発行額を元金償還以下として残高の抑制と交付税算入率の高い地方債を引き続き選択し、一般財源負担を軽減するよう努める。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成19年度から繰上償還を実施ており、また起債償還のピークを過ぎたことにより、地方債残高が減少し将来負担額も着実に減少している。また、財政調整基金等積立金の増加により、充当可能基金が年々増加傾向にあるため、将来負担比率の改善が図られている。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,