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地方財政ダッシュボード

北海道せたな町の財政状況(2016年度)

🏠せたな町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

当町は、農漁業を基幹産業とする第一次産業が中心であることから財政基盤は弱く、収入財源の多くを地方交付税に依存しており、類似団体96団体中92位となっている。また、若者の町外流出による人口の減少及び高齢化による労働人口の減少などに起因する第三次産業の低迷も著しい現状である。町では現在、各種産業チャレンジ等支援事業、産業担い手育成事業、観光イベントの補助、子育て支援事業、妊産婦医療費助成事業、定住化促進住宅奨励金事業等を実施し、住みやすい環境づくりを充実させ、町の基礎体力強化に努めているところである。

経常収支比率の分析欄

歳入では、第一次産業の低迷、人口減少や少子高齢化等当町を取り巻く環境は非常に厳しい状況であることから、徴税等の収入が伸びない状況である。このため平成19年度から渡島・檜山地方税滞納整理機構へ加入し、自主財源確保に努めている。歳出では、定員適正化計画に基づき退職不補充や支所の再編等を実施し人件費を抑制、公債費においては、計画的な繰上償還を行うなど経常経費の抑制に努め改善はされているが、経常収支比率は依然として高い水準にあり、弾力的な財政運営が困難となっている現状である。このため歳入の確保、事務事業の見直しなどによる徹底した経常経費の節減と人件費・公債費を抑制し、今後更なる行財政改革を実施していく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口減少により1人当たりに占める割合が増えており、また、類似団体平均を上回る職員の人件費が要因の一つとなっている。そのため、定員適正化計画に基づき職員の削減に努めるとともに、事務事業の見直しや施設の統廃合、更には計画的な施設の解体を行い、施設の維持管理費の削減を行い、経費の削減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

昨年度の数値と比較すると0.9ポイント減小しており、類似団体と比較しても1.4ポイント低い結果となった。今後においても給与体系の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画に基づき、職員数は減少しているが、類似団体平均の15.35人と比較すると当町は17.63人と2.28人上回っている状況である。この要因は、合併したことにより面積も拡大し、旧行政区単位に総合支所や保育所等の施設を有していることが数値を引き上げている。今後においても、適正化計画に基づき退職不補充などによる削減を実施するなど適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

着実に類似団体平均の水準並みにまで改善されてきている。これは、元利償還金償還額のピークを過ぎ、更には計画的な繰上償還により償還額が減少しているためである。しかし、全国及び北海道平均と比較すると低い割合とは言えないことから、公債費の適性管理を図り当該比率のさらなる改善を図っていきたい。

将来負担比率の分析欄

事務事業の見直しによる起債借入の抑制、積極的な繰上償還による地方債の残高の減や、町の将来負担を見据え充当可能基金である産業振興基金等への積み立て等により比率が改善する結果となった。今後においても公債費の適性管理や充当可能基金等の適切な運用を図り、当該比率を維持していきたい。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

人口1,000人当たりの職員数が類似団体を上回っているため経常収支比率に占める人件費の割合が高くなるが、これを抑制するため「定員適正化計画」を策定・実行し、適正な定員管理を行った結果、今年度においても北海道平均を下回る結果となっている。今後においても、人件費の抑制を図り適正な定員管理を行っていく。

物件費の分析欄

事務事業の見直しや徹底したコスト削減に努めた結果、類似団体平均と比較し4.8ポイント下回る結果となった。今後も、弾力的な財政運営に向けより一層の取り組みを実施する。

扶助費の分析欄

類似団体平均を0.8ポイント上回っており、年々微増傾向にある。今後もこの水準を維持しながら住民ニーズを的確に把握して効率的な運用に努める。

その他の分析欄

類似団体平均と比べて1.5ポイント上回っている。この主な支出は、他会計への繰出金であり昨年度と比較して減少はしているが、一層の縮減を図るため公営企業会計の経営改善を推進する。

補助費等の分析欄

類似団体平均と比較し1.5ポイント上回っている。ふるさと応援寄附金返礼品の増がその主な要因である。

公債費の分析欄

公債費償還のピークは過ぎ、減少傾向に推移はしているが類似団体平均と比較すると2ポイント上回っている現状である。今後も公債費負担適正化計画を基に、地方債発行額を元金償還以下として残高の抑制と交付税算入率の高い地方債を引き続き選択し一般財源負担を軽減するよう努める。

公債費以外の分析欄

前年に比べ1.0ポイント増加しているが、類似団体平均を4.1ポイント下回る結果となった。62.1%のうち人件費19.8%、補助費等15.4%と5割以上を占めている。今後においても人件費、補助費等の抑制に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

歳出決算額総額は8,923,797千円で、住民一人当たり約1,055,696円となっている。総務費は住民一人当たり232,184円で昨年度から27,615円の増となっており、総合支所改修事業など普通建設費の増加が要因となっている。消防費は住民一人当たり54,402円で昨年度から50,809円の減となっている。これは、消防庁舎新築やデジタル無線整備の終了によるものである。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算額総額は8,923,797千円で、住民一人当たり約1,055,696円となっている。最も構成比の高い補助費等は住民一人当たり182,062円となっており、昨年度から住民一人当たり43,931円減となったが、類似団体と比較するといまだ住民一人当たり41,131円上回っている。この主な内容は病院事業会計への繰出金や一部事務組合への負担金となっている。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

昨年度に引き続き財政調整基金への積み立てにより、標準財政規模比による数値は増加している。また、普通交付税等の減少による標準財政規模(分母)の減により、標準財政規模比が増となる要因となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

一般会計及び各特別会計並びに病院事業会計において、赤字額は発生していない。また、普通交付税等の減少により標準財政規模(分母)も年々減少しており、病院事業会計及び一般会計においては、実質収支額も前年度より多くなっていることから、標準財政規模比が増加となる要因になっている。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

実質公債費比率(分子)が減少している要因は、計画的な起債の繰上償還を実施し、着実に元利償還金が減少したことによる。これに伴い、算入公債費等はわずかに減少傾向にある。今後も、地方債発行額を元金償還以下として残高の抑制と交付税算入率の高い地方債を引き続き選択し、一般財源負担を軽減するよう努める。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

平成19年度から繰上償還を実施しており、起債償還のピークを過ぎたことからも、地方債残高が減少し将来負担額も着実に減少している。また、財政調整基金等積立金の増加により、充当可能基金が年々増加傾向にあるため、将来負担比率の改善が図られている。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

固定資産台帳整備中

債務償還可能年数の分析欄

債務償還可能年数は総務省で算出式を精査中であり、財政状況資料集においては、平成29年度より公表する

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

固定資産台帳整備中

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

事務事業の見直しによる起債借入の抑制や地方債の積極的な繰上償還により、実質公債費比率が改善されると共に、将来負担比率も着実に改善している。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全に努め改善を図っていきたい。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

固定資産台帳整備中

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

固定資産台帳整備中

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から3,215百万円の減少(-7.67%)となった。ただし、資産総額のうち有形固定資産の割合が93.76%となっており、これらの資産は将来の(維持管理・更新等の)支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は8,656百万円となり、前年度比1,397百万円の増加(+19.24%)となった。業務費用の方が移転費用よりも多く、最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(3,938百万円、前年度比+1,913百万円)であり、純行政コストの45.51%を占めている。施設の集約化・複合化事業に着手するなど、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(7,965百万円)が純行政コスト(9147百万円)を下回っており、本年度差額は▲182百万円となり、純資産残高2,505百万円の減少となった。地方税の徴収業務の強化等により税収等の増加に努めたい。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は▲233百万円となり、投資活動収支は86百万円となっている。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲135百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から193百万円減少し、568百万円となった。行政活動に必要な資金を基金の取崩しと地方債の発行収入によって確保している状況であり、行財政改革を更に推進する必要がある。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額(歳入額対資産比率)は、合併前に旧市町毎に整備した公共施設があるため、保有する施設数が非合併団体よりも多いにもかかわらず、類似団体平均を下回っている。老朽化した施設が多く、前年度末に比べて3,088万円減少している。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の集約化・複合化を進めるなどにより、施設保有量の適正化に取り組む。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均を下回っており、純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が減少し、昨年度から7.54%減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、「定員適正化計画」に基づく人件費の削減などにより、行政コストの削減に努めたい。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っており、また、昨年度に比べても増加している。特に、純行政コストのうち4.5割を占める物件費等が、住民一人当たり行政コストが高くなる要因になっていると考えられる。補助金等及び繰出金の事業見直しなどの行財政改革に努めたい。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っているが、平成17年度の合併時から比較すると繰り上げ償還等の取り組みにより大幅に減少している。今後も引き続き、地方債残高の縮小に努める。基礎的財政収支は、基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を下回ったため、1,174百万円となっている。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、公共施設等の必要な整備を行ったためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均と同程度であるが、昨年度からは減少している。特に、経常費用が昨年度から1,397百万円増加しており、中でも経常費用のうち維持補修費の増加が顕著であることから、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の集約化・複合化や長寿命化を行うことにより、経常費用の削減に努めたい。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,