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地方財政ダッシュボード

北海道松前町の財政状況(2016年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少と基幹産業である漁業の長引く不振や企業立地も少ないことにより財政基盤が弱く、町税等の自主財源の割合が低いことから、類似団体順位で79団体中74番目となっている。人口の減少や産業構造的問題の解消は難しく、今後も財政力指数は低く推移するものと考える。

経常収支比率の分析欄

90.0%を超えていたときもあったが、財政健全化計画の着実な実施により年々減少し、平成25年度及び平成27年度は基準としていた85.0%を切ることができた。平成23・24年度及び平成26年度においては85.0%を上回り、平成28年度も再び上昇となっているので、今後も行財政改革の取組みを通して義務的経費をはじめ、経常経費の抑制維持を図り、適正水準で推移するよう努力する。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

定員適正化計画により計画的な職員数の縮小を図ってきているが、過去には、財政健全化計画による職員給料の独自削減等の努力もしたが、類団平均を若干上回っていた。近年では、類似平均を下回り、改善傾向となっているが、人口減少も続き、1人当たりにかかる経費も大きくなってきていることから、今後も定員適正化や物件費等の抑制を図り、適正な水準に推移するよう努力する。

ラスパイレス指数の分析欄

今後も「定員適正化計画」に基づき職員数の適正化を推進し、引き続き給与の抑制に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

全国平均と比較すると依然として職員数は多く、今後も職員数の抑制に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

財政健全化計画の着実な実施により、比率も着実に減少している。今後は大型普通建設事業も控え、更なる比率の低下が難しい状況も予想されるが、事業の圧縮、厳選、平準を図りながら、比率の悪化を招かないよう努力する。

将来負担比率の分析欄

前年度と比較して10.1%ポイント減少した。これは財政健全化計画の着実な実施により、起債発行の抑制に努めてきたことが主な要因と推測する。しかし、類似団内順位では、79団体中46位と平均を上回っており、今後も財政規模に見合った計画的事業展開を図り、将来負担比率の抑制維持に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

今年度においては、微減となっているが、今後も定員適正化計画や財政健全化の実施に努め、職員数の適正化をはじめとする人件費の抑制対策に努める。

物件費の分析欄

財政健全化計画の実施により、物件費は低い水準で推移している。今後も効率性を重視し、一層の経費削減に努力しながら、水準の維持と抑制に努める。

扶助費の分析欄

現在は、国・道の基準に基づいた事業しか実施しておらず、他と比べ扶助費の比率は低くなっている。

その他の分析欄

財政健全化計画の着実な実施により、低い水準で推移している。維持補修費は必要最低限を基本としており、今後大規模な修繕を要する施設も多い。繰出金は年々増加傾向にあり、これも準義務的経費の意味合いが強いことから過度の負担にならないよう適正化に努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る大部分は一部事務組合に対する負担金(消防・清掃)と病院事業会計に対する補助金などの準義務的経費によるものであるため高い水準となっているが、今後も関係団体と連携し、過度の負担とならないよう、適正化に努める。

公債費の分析欄

今年度は前年度に比較し増加となり、今後も松前中学校改築事業等の大型事業の償還が始まり、増加が予想される。財政健全化計画の着実な実施により、起債発行と普通建設事業の調整を続け、公債費の適正水準の維持と抑制を図る。

公債費以外の分析欄

全体的に経常収支比率の抑制を図ってきた主なものは公債費と人件費であり、その公債費を除いた分の比率を比較すると68.15%平均で推移している。現状ではこの程度の比率が平均的水準と認識している。平成28年度は、平均的水準としている比率より高くなってしまったが、今後も定員適正化計画や財政の健全化に努め、人件費等の抑制に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

議会費・民生費・衛生費・商工費・消防費・教育費・公債費については、類似団体平均と比較すると住民一人当たりのコストが他と比べて高い水準である。平成27年度と比較しコストが高くなったもののうち民生費については、臨時福祉給付金及び年金生活者等支援臨時福祉給付金支給によるものであり、次年度以降は従前程度の水準となると推測する。商工費については、商工会への補助金増が主な要因であり、今後も平成28年度と同水準程度で推移すると見込まれる。今後は事業の厳選・圧縮を図りながら比率の悪化を招かないように努力していく。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人件費・扶助費・補助費等・公債費・貸付金においては、類似団体平均と比較すると住民一人当たりのコストが高くなっているので、人口減少や基幹産業の衰退及び町税等の自主財源の割合も低いことから、抑制に努めていく。平成27年度と比べると、扶助費の住民一人あたりのコストが高くなっているが、臨時福祉給付金及び年金生活者等支援臨時福祉給付金支給によるものであり、次年度以降は従前程度の水準となると推測する。それ以外の経費については、財政健全化計画の着実な実施により、類似団体平均で比較するとコストが抑えられているが、今後も引き続き抑制に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

財政健全化計画の着実な実施により、収支が改善され財政調整基金が年々増加している。実質単年度収支は、前年度収支などの差引や財政調整基金への積立、取崩しで変化するものなので、善し悪しの分析がしづらいが、上記名目の改善状況から問題はないと分析する。今後は、公債費等の借入額とのバランスを見ながら、支消等についても検討していく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

平成19年度に大幅な赤字を抱えていた病院事業会計は、公立病院特例債3.58億円の発行と一般会計からの赤字補てん2億円により資金不足が解消され、これにより平成20年度以降は連結実質赤字は解消されている。H26年度は国民健康保険会計での赤字も解消されたが、H27年度以降は再び赤字となるなど、不安定な状況となっているため、引き続き改善に努め、その他の会計においても現行水準を維持するよう努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

財政健全化計画の着実な実施により、実質公債費比率及び分子は、年々減少している。今後も起債発行と普通建設事業の調整を続けるなど、公債費等の適正水準の維持と抑制を図る。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

財政健全化計画の着実な実施により、H25年度までは一般会計等に係る地方債の現在高は減少しており、「定員適正化計画」に基づく退職者不補充等による職員数の抑制により、退職手当負担見込額も抑えられていたが、H26年度から松前中学校改築事業等の大型事業が施行されたことにより、地方債の現在高が上昇している。今後は事業の見直し等を積極的に行い、将来負担の適正な水準を見極め、抑制維持に努める。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

前年度に比べて、減少しているが、今後老朽化した施設の大規模改修や建て替え等が必要となってくるので、公共施設の総合的な管理に関する基本方針に基づき、新規整備による起債の発行を抑制し、公債費比率の低減に努める。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては約652億円の資産を形成してきました。そのうち、純資産である約571億円(87.5%)については、過去の世代や国道の負担で既に支払いが済んでおり、負債である約81億円(12.5%)については、将来の世代が負担していくことになります。同様に、全体会計・連結会計では資産は約686億円、純資産は592億円(86.3%)、負債は約94億円(13.7%)となります。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

平成28年度の行政コスト総額は一般会計等で約55億円となっています。一方、行政サービス利用に対する対価として住民の皆さんが負担する使用料や手数料などの経常収益は一般会計等で約1.9億円となっています。行政コスト総額から経常収益を引いた純行政コストは一般会計等で約53億円となっています。同様に全体会計・連結会計では、経常収益を引いた純行政コストは全体会計・連結会計ともに約79億円となっています。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

平成28年度は、純資産が一般会計等において、約8.3億円の減少となっています。また、全体会計・連結会計では、ともに約6.9億円の減少となっています。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

平成28年度の資金収支計算書では、一般会計等において、業務活動収支は約3.5億円のプラス、投資活動収支は約4.5億円のマイナス、財務活動収支は約36百万円のマイナスとなりました。特別会計・連結会計については、業務活動収支は約5.8億円のプラス、投資活動収支は約5.2億円のマイナス、財務活動収支は約35百万円のマイナスとなりました。投資活動収支のマイナス要因として公共施設ならびにインフラ資産への改良・改修工事といった点が大きく左右されますので、計画的な更新をしながら、抑制を図ります。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たりの資産額が約837万円と類似団体平均値より高くなっています。また、有形固定資産減価償却率は36.7%と平均よりは下回っていますが、純資産比率が87.5%となっている以上、今後の更新計画が必要となってきます。老朽化に伴い、公共施設の複合化等を視野に入れながら、資産の安定的な数値を保っていきます。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

上記でも申したとおり、平成28年度時点では純資産比率が87.5%であり、今後の資産更新にかかり地方債等が増加していく可能性を秘めていますので、その分負債比率が上昇してしまいます。個別施設計画によって計画的に資産更新をしながら、負債と純資産のバランスを保ちます。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たりの行政コストが約69万円と類似団体平均値より高くなっています。今後、人口減少に伴い、公共施設の複合化等を検討しながら経常収益の確保をし、かかる経常費用について経年的に比較しながら抑制に努めます。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たりの負債額が約105万円と類似団体平均値より高くなっています。今後、人口減少が推測されますので、公共事業への投資に留意しながら減少に努めます。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、3.4%となっています。これは行政サービス提供に対する直接的な負担が経常収益にてまかなえていないことを意味していますので、公共施設等の使用料の見直しを行うとともに、公共施設等の利用回数を上げるための取組を行うなどにより、受益者負担の適正化に努めます。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,