経営の健全性・効率性について
当町の下水道事業については、町内の一部の地域でのみ事業を実施しており、事業規模としては大きいものではない。そのため経費の回収率も高くなっている。しかしそれに伴い、下水道使用料金の収入額も少なく、今後大きな整備事業等を実施する場合、財源不足となる可能性がある。
老朽化の状況について
当町の漁業集落排水施設は、平成10年より供用を開始し18年が経過している。管渠については更新はしておらず、老朽化している。また施設内のポンプ等の修繕を実施しているが、耐用年数の経過により、施設の能力が下がっている。今後、施設の機能診断を実施し、設備の更新を行う必要がある。
全体総括
施設内の機材経過年数や機材の耐用年数を見ると今後定期的な整備、更新が必要である。しかし、町単独予算での対応が厳しい状況であり、今後設備の突発的な不具合が生じた場合、多額の修繕費用の捻出が厳しいと思われる。そのため、町の財政状況に配慮しながら、施設の機能を維持するために早期の予防保全対策として、アセットマネジメント事業による更新が必要となる。