飯南町:飯南町立飯南病院

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2019年度)

地域において担っている役割

山間へき地において、医療・介護・保健・福祉の中核を担っており、公立診療所や町内福祉施設などと連携し、健康教育・予防医療・健康診査・リハビリテーション・在宅支援などを含めた地域包括ケアの中心であるとともに、その牽引役である。また、救急告示病院に指定されており、医師が常駐し、いつでも必要な医療を受けることのできる医療機関として、地域住民の健康を維持し、質の高い生活を送るための大きな支えとなっている。さらに、地域医療分野における初期臨床研修医の受け入れや総合診療専門研修における専攻医の受け入れを行うなど地域で活躍できる医師の育成にも取り組んでいる。

経営の健全性・効率性について

収入の中心となる入院収益については、病床利用率70%を堅持することを目標として設定している。近年は70%前後で推移しており経常損益の分岐点にもなっている。経費については、医業費用のうち固定経費である人件費、委託料(機器保守等)、材料費、減価償却費などが大きなウエイトを占めている。これらの経費を抑えることで、利益の増加を図ることは可能であるが、一定水準の医療を継続していくためには必要な経費となるため、安易な削減は行わず、運営状況を勘案し、スタッフとともに検討を行いながら、効率的な事業運営、経費節減の実施に努めていく。電子カルテシステムやCT装置などの医療機器については病院運営に欠かせないものとなっているが、病床数の少ない小規模病院では、規模に比べその負担が大きい。

老朽化の状況について

現在の病院は、平成12年5月に新築し、20年余りが経過している。空調などの付帯設備については、経年劣化や耐用年数の経過に伴い順次更新をしており、改修費用が必要となってきている状況である。医療機器については、耐用年数や使用状況により、順次更新を行っているところである。1床当たり有形固定資産については、類似病院平均値を大幅に上回っているが、これは平成12年度に実施した新病院建設、その後の病院職員住宅建設、併せて近年は電子カルテシステムの5年毎の更新による増加が大きな要因となっている。過大な投資は減価償却費の増大にもつながることから、高額機器等の整備に当たっては経営とのバランスを考慮し、計画的な更新を行い負担の平準化に努めている。

全体総括

身近な地域のかかりつけ医療機関であるとともに、救急・入院を担っており、同様の機能を有する近隣の医療機関までは車で30分以上を要するため、当地域において必要不可欠な存在となっている。地域での役割を果たすためには、現在の規模や機能を維持していくことが必要であるが、人口減少などにより、運営状況は厳しさを増していくことが予想され、さらに効率的な運営が求められる。地域連携機能の強化による入院増加や検診事業の拡大などによる収益増加に努めるとともに、委託費用の節減など、経費の見直しを進めていく必要がある。

類似団体【7】

稚内こまどり病院 国保病院 国保月形町立病院 上富良野町立病院 町立病院 国保町立和寒病院 下川病院 遠別町立国保病院 国保病院 国保病院 国保病院 国保病院 国保病院 むかわ町鵡川厚生病院 門別国保病院 国保病院 新ひだか町立三石国民健康保険病院 標津町国民健康保険標津病院 広尾町国民健康保険病院 利尻島国保中央病院 浪岡病院 外ケ浜中央病院 町立大鰐病院 国保大間病院 大東病院 奥州市国民健康保険まごころ病院 国保沢内病院 国保種市病院 石巻市立牡鹿病院 気仙沼市立本吉病院 大崎市民病院岩出山分院 蔵王町国民健康保険蔵王病院 町立病院 宮下病院 ふたば医療センター たむら市民病院 笠間市立病院 市民医療センタ- 君津中央病院大佐和分院 奥多摩病院 ゆきぐに大和病院 牧丘病院 上田市立産婦人科病院 信楽中央病院 国保京丹波町病院 京都市立京北病院 災害医療センター 浜坂病院 アイセンター病院 公立村岡病院 飯南町立飯南病院 津和野共存病院 隠岐島前病院 国立病院機構岡山市立金川病院 公立下蒲刈病院 周防大島町立橘病院 那賀町立上那賀病院 海南病院 国保梼原病院 国保大月病院 みどりの杜病院 宇城市民病院 国民健康保険 天草市立 新和病院 宮崎市立田野病院 日向市立東郷病院 椎葉村国民健康保険病院 西郷病院 市立坊津病院 町立病院 久米島病院