特定環境保全公共下水道 農業集落排水施設 簡易水道事業(法適用)
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大手電力会社からの税収により0.52と類似団体平均を上回る値となっている。平成26年度では、企業業績の回復などで市税全体では増となったが、固定資産税の減収などで低下の傾向となっており、特に東日本大震災以降、大手電力会社などの主要企業の業績の悪化もあり、税収は減少傾向となっている。税収面での厳しい状況が今後も予想される中、コンビニ収納による利便性の向上、差押物品の公売、滞納管理による徴収体制の強化など、引き続き税の徴収率の改善、企業誘致の推進など歳入確保に努めるとともに、定員管理・給与の適正化など歳出抑制に取り組むことにより、財政基盤の強化に努める。
歳入においては、ほぼ前年度並みとなったが、歳出において、人件費の職員給与引き下げの終了や退職手当の増、消費増税による物件費の増等により前年度より4.8%増となった。100%を超える非常に厳しい財政状況であり、類似団体の平均値を大きく上回っている。今後も引き続き財政健全化計画に則り、市税の徴収強化などによる自主財源の確保に努めながらも、定員管理及び給与の適正化、事務事業の見直し、経費の節減合理化などに努め、より一層の財政健全化をあらゆる側面から推進していく。
人件費では職員数の削減、物件費では経常的な経費の1割カットなどを行い削減に努めてきたところであるが、人件費の職員給与引き下げの終了や退職手当の増、消費増税や人口減少も相まって、前年度と比較すると人口1人当たりの決算額は増となり、類似団体平均も若干上回る状況となった。今後も、歳出内容の見直しに取組み、歳出の抑制と適正な定員管理に努めていく。
類似団体より若干高いが、平成18年度の給与構造改革での取り組みで給与体系の見直しを行うなど適正化に努めてきたことや、国の要請に基づく地方公務員給与等引下げの対応等により、前年よりも0.1ポイントの微増となった。今後も国県の方針・指導に基づき、他市の状況も踏まえながら引き続き健全な給与制度の構築と、指数の改善を図り、類似団体に近づけるよう努める。
関西電力御坊発電所の防災対策基準を充たすための消防職員の拡充や福祉施策を充実するための福祉職員の配置など、また、人口の減少による母数の減により前年度より0.18人の減となり、類似団体平均を上回っているが、事務事業の見直し及び組織機構の見直しを積極的に進めてきた中、当初の集中改革プランで定めた退職者に対する5割以内の補充を限度とするなどして、目標を上回る削減を達成したことを踏まえ、今後は現行の職員数を維持、平成27年度開催の紀の国わかやま国体の実施体制の構築など新たな業務増の対応の必要性も加味した325名を平成31年4月時点での目標職員数に設定し、今後も引き続き適正な定員管理に努める。
同和対策事業等の大型事業や一部事務組合における施設整備事業の起債の償還終了、事業の適切な取捨選択の結果、類似団体平均を下回っており、前年度より0.4%減少した。市内中学校の改築事業の元利償還が数年後に始まり、南海・東南海地震といった大規模災害への対応などもあり、今後は若干増加する見込みである。緊急度や住民ニーズを的確に把握し、引き続き事業の実施を厳選した上で、安定した財政運営に努めていく。
市内中学校改築事業の起債の増により、将来負担比率は前年度比3.7%増となった。近年、改善傾向にあったが、現在、市内中学校の改築事業を継続して進めており、ここ数年間は、増加する見込みである。しかし、後世への過大な負担を残すことのないよう負担を軽減し、公営企業・一部事務組合とも合わせて、より一層の財政健全化を推進していく。
退職者数の5割以内の補充採用等の定員適正化に努めてきたところであるが、平成26年度は、国の要請による職員給与等の引下げの終了や退職手当の増などで前年度比1.7%増となった。依然として、類似団体を大きく上回っているのは、関西電力御坊発電所の防災対策基準を充たすための消防職員の拡充や福祉施策を充実するための福祉職員の配置などのため、類似団体を上回っていると考えられる。今後も引き続き適正な定員管理を行い、総人件費の抑制に努める。
消費増税の影響から前年度より0.6%の増となったが、物件費の1割カットや事務の効率化等で歳出の削減に取り組んでおり類似団体の平均を下回っている。今後も経費の内容を充分に精査しながら、歳出の抑制に努めていく。
障害者福祉対策の充実や児童福祉対策、高齢化が進んでいることによる老人福祉対策など、また、以前から生活保護率が高いことから類似団体平均を大きく上回っているが、平成26年度は、医療扶助の減により前年度比0.3%減となった。対策として、引き続き生活保護世帯の自立を促すために就労支援員の配置や医療機関への適正な受診の指導等を行い、単独施策の内容が財政力に比して過重となっていないかなどの調査を行うなどの見直しに取り組んでいく。
他会計繰出金等で類似団体の平均よりも下回っている。しかし、社会保障給付の増加に伴い介護保険や後期高齢者医療等で高齢者に対する給付費の増加が見込まれることや、公共下水道事業の元利償還金が増加していくことから、社会保障給付については過度の利用等を適正に指導し、健全な制度運営に取り組んでいく。公共下水道事業などは計画に則り進めているが、接続状況など経営状況を精査し、必要があれば、計画の見直しや検証を行う。
一部事務組合の負担金の増により、前年度比1.2%増となった。依然として類似団体の平均を上回っている。今後も補助金については、目的が達成されたと思われるものや不明瞭な補助金等は廃止をするなど、更なる削減を検討していき、負担金についても、内容を精査し削減を求めていくとともに、一部事務組合においては、起債の償還が終了してきている中でも、その負担金が大きな比率を占めることから、一部事務組合と合わせて歳出削減に取り組んでいく。
起債の償還額が年々減少してきていたが、平成25年に土地開発公社の解散に際し発行した第3セクター等改革推進債の元利償還が始まり、類似団体の平均を下回っているものの、前年度比で1.4%増となっている。今後、中学校改築事業等の元利償還も始まり、公債費の増が見込まれることから、継続・単独事業の抑制や事業の実施をより一層厳選し、適正な起債の活用・管理に努める。
人件費や扶助費、補助費等が類似団体に比べて高いため、公債費以外としても類似団体の平均を上回っている。ほとんどの経費が昨年よりも増加したため前年度より3.4%増となっている。それぞれの対策において真摯に取り組むことで、健全化に向けて徹底した歳出削減抑制に努める。
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