地域において担っている役割
兵庫県におけるリハビリテーション医療の中核病院として、地域で対応困難な脊髄損傷や四肢切断、神経難病、脳卒中等による重度の障害者を対象に専門医やセラピスト、看護師等のチームアプローチによる高度で専門的かつ総合的なリハビリテーション医療を提供している。また、子どものリハビリテーション・睡眠・発達障害の有効な治療の開発にも取り組んでいる。
経営の健全性・効率性について
(1)収益について経常収益については、10月から回復期リハビリテーション病棟入院料Ⅰを取得したことなど診療機能に見合う収益の確保により入院収益は増加したが、指定管理料が大幅に減少したことから、前年に比べ26百万円の減となった。(2)費用について経常費用については、修繕費や光熱水費など経費の増等により、前年度に比べ27百万円の増となった。上記の結果、経常損益は54百万円減少し、11百万円の黒字となった。
老朽化の状況について
開院から27年が経過し、建物・設備・医療機器等全体的に老朽化している。特に空調設備と電気設備の老朽化が著しい。建物についても、雨漏りしている箇所が多数発生している。予算上の制約もあることから、計画的に更新を行うよう努めている。
全体総括
指定管理料の減、施設・設備の老朽化による修繕費など経費の増等により、経営状況が一層厳しくなることから、地域医療連携の強化による患者確保、リハビリテーション医療の充実、施設基準の維持、手術件数の増等診療機能に見合う収益の確保、価格交渉強化による材料費等費用の削減等、さらなる収支改善に取り組む。今後、安全で質の高いリハビリテーション医療の推進に向け、より一層経営改善に取り組む。