南伊勢町：町立南伊勢病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2018年度）

地域において担っている役割

地域における一次救急体制を維持するとともに、回復期機能の充実に取り組む。また、地域包括ケアシステムの拠点施設としての役割を担うとともに在宅医療にも注力している。

経営の健全性・効率性について

近年、経常収支比率及び医業収支比率が類団平均値より高かったが、本年度は新病院の建設費用の増加に伴い消費税による雑損失が大きくなり、経常収支比率が平均値を下回った。来年度も建設工事に伴い経常収支比率は平均値を下回る見込みである。病床稼働率については来年度から、休床中の療養病床を廃止する予定であり、利用率は高くなると想定している。職員給与費が高いことについては、診療科目の充実や24時間365日の救急体制を維持するため、派遣医師に係る費用が多額になっているためである。

老朽化の状況について

病院施設については、既に50年が経過し老朽化が進んでいる状況にある。地震津波対策の観点からも早急に高台へ移転することが求められていたことから、平成28年度より新築移転工事に着手し、令和元年8月に完成した。新病院は同年11月に開院し、診療を開始している。医療機器については、更新時期の平準化を図るように努めているが、近年更新機器が増加傾向にあり、類団平均値程度で推移している状況にある。

全体総括

近年の病院経営は比較的安定している状況にあるが、過疎地の不採算地区病院の経営は少しの要因でもすぐに経営が悪化していく体質にある。平成31年4月には小児科を開設し、新病院の開院に合わせ住民要望の多い眼科の新設や在宅支援の強化など、さらなる地域医療の充実に努めていく。

南伊勢町：町立南伊勢病院

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