地域において担っている役割
高度医療や救急医療を提供している同企業団の公立置賜総合病院と機能分化を図りながら、より住民に身近なサテライト医療施設として、初期医療や回復期・慢性期医療の提供を行っている。
経営の健全性・効率性について
入院及び外来患者数が増となり、医業収益は3期連続の増となった一方、給与費の増及び患者数増に伴う材料費などの経費の増により、医業収支比率が前年度比1.4ポイント悪化し、経常収支比率も0.3ポイント悪化している。病院改築後、「外来患者1人1日当たり収益」が類似病院の平均値を下回っている状態が続いているが、ほかの指標については平均値以上を維持している。
老朽化の状況について
令和元年に病院改築をしたことから、1床当たりの有形固定資産は類似病院平均値より多い。今後短期的に見て改修等の費用は増えないとみている。
全体総括
令和元年度に改築した当院は、山形県地域医療構想や各種将来推計を踏まえ、公立置賜総合病院との機能分化・連携、在宅医療の推進医療施設として整備され、建物の耐震性能確保や患者の療養環境改善も図られた。改築事業に伴う減価償却費の増加や新型コロナウイルス感染症等への対応、物価上昇・電気料金の高騰などにより厳しい経営環境が続く中、地域住民への医療提供体制を確保するために、更なる収入の確保・経費の削減に取り組んでいく。