地域において担っている役割
急性期の高度医療を提供する3次医療機関であるとともに、公立病院として、救急や小児、周産期などの不採算部門を運営し、急性期に必要な機能を備えた施設で、高度医療機器を活用した治療を担う。
経営の健全性・効率性について
・全体として類似病院平均値を下回る数値が多い。・医業費用の増加等に伴い、①経常収支比率、②医業収支比率が前年度と比較して低下し、平均値を下回っている。⑧材料費対医業収益比率は高額な抗がん剤の使用量増加により材料費が増加し、前年度と比べ2%程度増加し、平均値と同程度の数値となった。・⑤入院患者1人1日当たり収益は平均値と比べ6%程度低いが、⑥外来患者1人1日当たり収益は前年度に引き続き上回っている。④病床利用率は入院患者数の減により前年度を下回ったため、紹介患者を増やし入院患者数を確保する必要がある。
老朽化の状況について
・平成10年に現在の場所に当院が完成し、令和元年度で21年が経過した。・有形固定資産、償却対象資産の帳簿価格の5割以上を占める建物の減価償却が進んでおり、①有形固定資産減価償却率は平均値と比べ6%程度上回っている。・統合情報システムの更新、PET-CT等新規器械備品の購入等により、②器械備品減価償却率は昨年度と比べ9%程度低下し、平均値と比べ5%程度下回っている。・③1床当たり有形固定資産は平均値と比べ上回っているが、施設の老朽化には計画に則り対応している。
全体総括
・平成31年4月に愛知県がんセンター愛知病院の経営を愛知県から岡崎市へ移管し、医療機能の一部を岡崎市民病院へ移行したことにより、ほぼ全ての分野のがん診療が可能となり、医業収入、医業費用ともに増加した。・病院改革プランに則り、他の医療機関と連携強化に取り組んでいる最中であり、当院の機能、役割を全うすることで経営の健全化、効率化すべく計画を推し進めて参りたい。・当院に課せられた役割を全うすべく投資を計画的に行い、進む施設の老朽化に過不足なく対応したい。・令和元年度時点の病院改革プランは、平成27年度に策定し、平成30年度に改訂した。