地域において担っている役割
静岡県立総合病院は、県内医療機関の中核的病院として、各疾患の総合的な医療をはじめ、高度・専門医療や救急・急性期医療を提供している。
経営の健全性・効率性について
・経常収支比率は100%以上であり、医業収支比率も高い水準を維持している。・効率的なベッドコントロールにより早期入院早期退院を推進した結果、入院・外来患者1人1日当たり収益及び病床利用率は前年度を上回った。・診療材料の品目絞り込みや委託形態の見直し等、コスト削減にも努めており、効率的な運営が行われている。
老朽化の状況について
・機械備品減価償却率は平均値を若干上回っているが、耐用年数を考慮しながらメンテナンスを実施する等して医療機器を使用していることによるものであり、更新が必要な機器は随時購入する等して適切に対応している。
全体総括
・医療面では、県立病院としての使命を引き続き担い、医療の更なる質の向上とそのための体制づくりに努めた。・経営面においても経常収支100%以上を達成し、中期目標で示した「5年間累計の経常収支比率100%以上」を達成する見込みである。・一方で、総合病院では県内最大規模の手術室を備える新棟が平成29年9月にオープンしたが、これに伴い医師、看護師といった医療従事者の人員を確保したことにより人件費の増加や多額の設備投資による減価償却費等の増加が今後見込まれることから、経営状況に及ぼす影響を注視していく必要がある。