経営の健全性・効率性について
白井市の公共下水道事業は千葉ニュータウン事業や西白井地区の土地区画整理事業など、人口密集地区を中心に整備され、その整備は県などが実施し、その後、下水道施設の受贈を受けている。また、汚水処理については、単独で処理場を持たず、印旛沼流域下水道及び手賀沼流域下水道の処理場を利用している。さらに、市営水道区域では、水道事業と一括で、また県営水道区域においても、令和3年1月から徴収一元化により千葉県企業局へ下水道使用料の徴収を委託しているとともに、中継ポンプ場等の運転管理業務についても、令和4年度から水道事業の配水場運転業務とあわせ、一括で業務を委託する予定である。上記のことから、下水道使用料収入で汚水処理経費を賄える状況であり、企業債現在高も管渠延長からは極めて少ないことから、公共下水道事業における健全性・効率性は高いものとなっている。
老朽化の状況について
下水道管渠等の耐用年数である50年を経過したものがないことから、他団体と比較し低い数値となっている。なお、老朽管更新については、令和2年度に老朽状況の調査を実施した上で、令和3年度から7年度までの5年間を期間とするストックマネジメント計画を策定し、下水道施設等の計画的・効率的な更新を進めることとしている。
全体総括
下水道事業経営については、健全であるが、今後、人口の減少などによる使用料の減収が見込まれ、また、下水道管渠等施設の更新を実施していく必要があり、さらなる経営基盤の安定化や効率化を進める必要がある。