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平成20年秋以降の世界的な経済金融危機や東日本大震災、欧州危機等による景気の悪化から、市内大手企業の収益減に伴う法人市民税の減収などの影響により、近年は微減の状況が続いており、平成25年度からの4年間で0.09ポイントの減となっている。平成29年度決算は前年度と比較して0.02ポイント減の0.71となり、類似団体平均を下回った。市内に大手企業が立地していることから、景気や為替の動向、特定の企業の業績、法人税の税率改正等、法人市民税に関わる状況の変化が市の収入全体に大きく影響するため、今後も注視する必要がある。また、個人市民税については、緩やかな景気の回復により徐々に持ち直しの兆しがみられるものの、生産年齢人口の減少による減収が危惧される。当市としては、平成28年度に「とりで行政経営改革プラン2016」を策定し、収納率の向上や市有財産の処分等による歳入額の確保に努めている。特に、平成28年度に見直しを行った手数料・使用料について、平成29年度に改定を行い、受益者負担の適正化を図った。さらなる歳出額の抑制に努め、収支均衡型の財政構造への転換を図り、持続可能な財政構造の構築に努める。
前年度と比較して3.8ポイント低下の93.1%となり、類似団体平均と比較して0.4ポイント下回っている。分母である経常一般財源は、法人市民税616百万円、普通交付税333百万円、地方消費税交付金87百万円、臨時財政対策債41百万円の増などにより1,194百万円(5.28%)の増となった。分子である経常経費充当一般財源は、扶助費や、公債費の増で255百万円(1.16%)の増となった。分子である経常経費充当一般財源が増加したが、分母である経常一般財源の増が上回ったことにより、経常収支比率が下がった。今後も、人件費の抑制と併せて、内部事務経費の徹底した削減や、事務事業の見直しと再構築、公共施設マネジメントの推進、一部事務組合・第三セクター等の組織の見直し、指定管理者制度の活用など、歳出の抜本的な見直しに努め、継続して行財政改革を実施していく。
類似団体平均の108,407円より2,178円多い110,585円となっているが、全国平均及び茨城県平均と比較すると下回る数値となっている。これは、取手市独自の「取手市行政経営改革プラン」及び「とりで行政経営改革プラン2016」に取り組んだ結果、人件費の抑制と内部事務管理経費等の削減による効果が現れたものと思われる。今後も、定年退職者等の人員補充は実施するものの、適正な給与支給と定員管理により、人件費の抑制に努める。
全国市平均及び類似団体平均と比較してもラスパイレス指数は下回っている。これは、昇格試験の実施等による昇格基準の見直しなどによりラスパイレス指数が減となったものと思われる。また、地域手当についても、人事院勧告では16%支給地域に指定されているものの、抑制して支給している(平成27年度6%、28年度8%、29年度10%で支給)。今後も人事院勧告に準拠し、給与の適正化に努める。※「ラスパイレス指数」は、地方公務員給与実態調査に基づくものであるが、当該資料作成時点(平成31年1月末時点)において、平成30年調査結果が未公表のため、前年度の数値を引用している。
全国平均は下回っているものの、茨城県平均及び類似団体平均を若干上回っている。これは、市直営による消防業務や、待機児童対策・子育て支援の充実のために保育士を積極的に採用していること等が影響していると思われる。今後も、組織や事務事業の見直しに併せて計画的な定員管理の中で職員数の適正化を図る。
類似団体平均を上回っている状態が続いているが、前年度比較では0.1ポイント上昇と、ほぼ横ばいで推移している。単年度数値においては、平成29年度は7.975%で平成26年度の7.599%と比較して0.376ポイントの上昇となった。分子の、公債費に準ずる債務負担行為に充てた一般財源、一部事務組合への負担金が減となり、分子分母から差し引く災害復旧費等にかかる基準財政需要額が増となったものの、公債費に充てた一般財源が増となったことにより、分子が対前年度比較で112百万円の増(8.05%)、分母が191百万円の減(-1.01%)となり、分子の増が実質公債費比率を引き上げた要因である。今後も適正な事業の選択・実施による市債発行、償還年限の見直し等を行い、公債費の減額及び償還金の平準化を図り、実質公債費比率の低下に努める。
類似団体平均を上回っている状況が続いているが、対前年度比較での将来負担比率は低下傾向にある。将来負担額のうち地方債残高は増となっているものの、組合等負担見込額、退職手当負担見込額、及び債務負担行為に基づく支出予定額が減となり、分子となる将来負担額合計が対前年度比較で840百万円の減(-9.36%)となった。一方で普通交付税、臨時財政対策債発行可能額は増となったものの、標準税収入額等が減となり、分母が対前年度比較で191百万円の減(-1.01%)となった。分子・分母ともに減となったが、分子が分母より大幅に減となったことから、将来負担比率は対前年度比較で低下した。今後も公債費等の義務的経費の削減を中心とする行政改革を進め、後世への負担を少しでも軽減するよう、新規事業の実施等に係る総点検を実施し、地方債発行の抑制など、地方債現在高の急激な上昇を抑制し、財政の健全化に努める。
全国平均及び類似団体平均と比較すると高い割合になっている。取手市は昭和40年、50年代の人口急増期に公立保育所の新設等による職員の採用を行っていた。そのため、高齢職員の占める割合が類似団体等よりも多くなっているものと思われ、人件費も高くなっている。しかしながら、「取手市行政経営改革プラン」及び「とりで行政経営改革プラン2016」の取り組みにより人件費の抑制が図られ、近年は27~29%前後で推移している。平成29年度決算は前年度と比較して1.6ポイントの減となったが、これは退職手当負担金の負担率の減や、職員の年齢構成の変化等による給料の減などが主な要因である。今後も組織・事務事業の見直しを実施するとともに適正な定員管理に努める。
平成29年度決算は前年度と比較して0.6ポイントの低下となった。通信運搬費や、燃料費、光熱水費が増となったが、分母となる経常一般財源総額が増加したための低下による。類似団体、全国平均、県平均と比較すると大きく下回っており、過去の5年間の推移をみても低い水準を維持している。「取手市行政経営改革プラン」及び「とりで行政経営改革プラン2016」の取り組みにより内部事務管理経費等の見直し等による削減効果が現れているためと思われる。今後も、旅費や需用費、備品購入費、委託料など継続的に精査・見直しを図っていく。
茨城県平均は若干上回っているものの、全国平均や類似団体平均と比較すると低い割合を維持している。しかし、全国的に高齢化社会を迎えているなかで、当市においても例外ではなく、社会保障費にかかる割合は今後年々増加が予測される。特に生活保護費、障害者自立支援給付費にかかる割合が膨らんできており、経常収支比率を押し上げる主因となっていくことが懸念される。今後も市が単独で行う各種扶助の経費について継続的に精査、見直しを図っていく必要がある。
平成29年度決算は、対前年度比較では5.9ポイントの大幅な低下となった。主な要因は、取手地方広域下水道組合が平成29年度から公営企業法の適用となったことにより、繰出金が減少したためである。なお国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険事業の特別会計に対する繰出金については、少子高齢化による人口の減少や、高齢化率の割合が高いことなどから年々増加傾向となっている。特に、国民健康保険については、財源補てん的な繰出金が増加傾向にあることから、独立採算の原点に立ち一般会計に依存しない財政基盤の強化が必要である。
前年度と比較し4.5ポイントの大幅な上昇となった。取手地方広域下水道組合が平成29年度から公営企業法の適用となったことにより、繰出金が減少、補助費等が増加したためである。一方で、補助金については、平成21年度に10%のマイナスシーリングを実施し、平成22年度においては公募制補助金を導入し、削減に努めている。今後も引き続き適正な補助金の交付を行い、公平性・公益性の確保に努めていく。一部事務組合についても、維持管理経費の削減などの働きかけによる負担金の抑制や、組織の見直しの検討により効率的な行政運営を図っていく。
公債費については、過去に実施した都市基盤整備事業の元利償還金に加え、喫緊の課題である学校の耐震化事業の実施や、臨時財政対策債などの特例的な地方債の借入により地方債現在高が増加した影響で、地方債の元利償還金が膨らんでおり、公債費に係る経常収支比率は類似団体平均を3.3ポイント上回っている。さらに下水道事業の元利償還金に係るものなど公債費に類似の経費を合わせると、人口1人当たりの決算額は類似団体平均を5,546円上回っており、公債費の負担は非常に重いものになっている。今後も公債費は高止まりで推移することが予測され、将来に対する投資的な事業についても、緊急性や優先順位を十分検討し、市債の発行を抑制するとともに、借換えや耐用年数等を勘案した償還期間の設定により、公債費の抑制や平準化を図っていく。
公債費以外では、平成28年度決算で類似団体平均を上回ったが、平成29年度決算では、類似団体平均、全国平均、茨城県平均のすべてにおいて下回った。分母となる経常一般財源が、法人市民税や普通交付税の増により大きく増加したことで、対前年度比3.7ポイントの低下となった。今後も類似団体平均と比較して高い水準のものは、継続的に精査・見直しを行い健全な財政運営を行っていく。
(増減理由)平成28年度に法人市民税の大幅な減収に対応するため財政調整基金を大きく取り崩したが、平成29年度は85百万円積み増した。一方で、減債基金の100百万円の取崩しや、公共施設(市民会館、取手グリーンスポーツセンター等)の耐震化及び老朽化対策等への充当により「公共施設整備基金」が141百万円の減となり、積立金現在高全体で171百万円の減となった。(今後の方針)法人市民税の先行きの不透明さや、公債費の増加傾向、老朽化の進む施設の改修等への充当の増加を考慮すると、基金残高の急激な増加は見込めないが、少しずつでも積み増しができるよう努めていく。
(増減理由)主な要因として市内大手企業の収益の回復による法人市民税の増により85百万円積み増した。(今後の方針)生産年齢人口の減少により個人市民税が伸び悩んでいること、法人市民税の先行きを見通すことが難しいことから、急激な基金残高の増加は見込めない状況にあるが、標準財政規模の10%を確保するよう努めている。
(増減理由)公債費の償還に対応するため、100百万円を取り崩したことによる減。(今後の方針)満期一括償還が平成29年度で終了したことにより大きな取り崩しは見込まれないが、合併特例債及び臨時財政対策債により公債費は増加しているため、今後は基金残高が緩やかに減少することが見込まれる。
(基金の使途)公共施設整備基金:文化施設、社会福祉施設、その他の公共施設を円滑かつ効率的に整備することにより、市民の生活環境の向上を図り、健康で文化的なまちづくりを促進。みどりの基金:広く市民その他の積極的な参加と協力により、緑の保全と緑化の推進及び啓発を図り、健康で快適な生活環境づくりに寄与することを目的とする。(増減理由)公共施設整備基金:グリーンスポーツセンター空調・床張替等改修25百万円、市民会館耐震補強・大規模改造実施設計及びキュービクル改修工事17百万円、長町・取手樋管防護柵改修工事等14百万円、かたらいの郷浴場配管改修14百万円、ふれあいの郷エレベーター設置12百万円を充当したことによる減。学校施設整備基金:白山小体育館床補修及び藤代小自家発電設備改修7百万円、取手二中・藤代中エレベーター改修及び藤代中技術棟屋根塗装工事4百万円を充当したことによる減。(今後の方針)公共施設整備基金、学校施設整備基金については、老朽化の進む施設の改修等への充当の増加に伴い、基金残高は減少傾向にあり、市の所有施設は昭和40年代から50年代に整備されたものが多いことから、当面はこうした状況が続くことが見込まれる。
平成27年度は59.0%、28年度は60.4%、29年度は61.4%の見込であり、さらに老朽化が進むことを見込んでいる。平成29年度の内訳として、事業用資産が65.4%、インフラ資産が58.6%と事業用資産においてより老朽化の程度が進んでいる。今後、人口構造の変化により公共施設等の利用需要が変化していくことが予想されるなかで、中長期的な視点のもとに、公共施設等の最適な配置(選択と集中)を進めていく必要がある。同時に、新規投資と更新投資のバランスを重視しつつ、資金の確保と更新時期を把握することで計画的に財政負担を軽減・平準化することが、安定的な行政経営に不可欠である。
平成29年度は将来負担比率、有形固定資産減価償却率ともに、類似団体平均と比較して高くなる見込みとなっている。特に、将来負担比率が類似団体平均と比較して高い要因は、区画整理事業や小学校の大規模改造・耐震化などの公共資産への投資を行っており、将来世代が便益を享受する資産を形成する一方で、その財源として活用した地方債残高が増加したためである。また、公共施設全体として老朽化の程度が進行しており、将来世代への負担も増加しているといえる。今後は、中長期的に経年での推移によるバランスをみていく。
将来負担比率は、類似団体平均と比較して高いものの、組合等負担見込額の減等により低下傾向にある。実質公債費比率についても、前年度から一時的に増となっているが、将来負担額の減に伴い、今後は減少していく見込みである。今後も公債費等の義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、後世への負担を少しでも軽減するよう、新規事業の実施等に係る総点検を行い、財政の健全化に努めるとともに、適正な事業の選択・実施による地方債発行、償還年限の見直し等を実施し、公債費の減額及び償還金の平準化を図り、実質公債費比率の低下に努める。
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