置賜広域病院組合:公立置賜総合病院

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2018年度)

地域において担っている役割

公立置賜総合病院は、置賜二次保健医療圏の中核病院として高度・先進医療を提供するとともに、小児医療、周産期医療、精神医療などの専門医療を担うほか、県の臨床研修指定病院として研修医を育成するなど教育病院の機能も担っている。また、併設している置賜地域唯一の救命救急センターの後方支援を行いながら、二次・三次の救急医療や災害拠点病院の役割を担っている

経営の健全性・効率性について

「患者1人1日当たり収益(入院・外来)」の増に伴い「医業収支比率」は1.2ポイントの改善となったが、「経常収支比率」は2年連続で100%を下回る結果となった。入院・外来ともに精神科を有する病院であるため、他病院と比較して低い単価となっている。収入の増加に伴い、「累積欠損金比率」は改善している。「病床利用率」は、H29年度に行った病棟再編に伴い、53床を休床していることから、実際の稼働率より低い数値が計上されている。給与費の単価は類似病院と同等であるが、収入が少なく「職員給与費対医業収益比率」は平均を大きく上回っている。

老朽化の状況について

「有形固定資産減価償却率」について、前年度より1.3ポイント増加、平均値よりも14.1ポイント上回っており、平均より老朽化が進んでいる。「器械備品減価償却率」については、前年度より3.9ポイント増加しているが、ほぼ平均値となっており、器械備品の更新計画をつくり、計画的に更新している結果と思われる。有形固定資産のうち、簡単に更新することができない「建物(施設・設備)」の老朽化が進んでいると見ることができ、今後は、設備更新や大規模改修などの更新費用が増加することが見込まれることから、施設・設備の計画的な改修修繕が必要である。

全体総括

地域医療構想を背景に、急性期機能の特化と病棟再編等を行い、患者単価を向上させてきているものの、職員給与費の増加や建物老朽化に伴う費用の増加の影響も大きく、2年連続で「経常収支比率」は100%を下回っている。今後も延患者数の減少は進むと予想されるため、「1人1日当たり収益(入院・外来)」を上げることと同時に、医業費用の削減を推進することで医業収支を改善し、経営基盤の強化に努める必要がある。

類似団体【1】

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