地域において担っている役割
市内唯一の病院として、市民の初期医療を担うことで市民の健康を守っている。入院においては、主に高齢者をはじめとする慢性期患者に対応する医療療養病床により、市民をはじめ中空知圏域の急性期病床から退院を余儀なくされた患者を受け入れている。
経営の健全性・効率性について
平成16年度に不良債務が発生したことから、人件費の削減や病床利用率の向上を図るとともに、診療報酬体系を踏まえた効率的な運営を行い、平成19年度で不良債務が解消されました。入院は病床利用率が平均値を上回っているものの、医療療養病床のため入院料が包括医療となっていることから、入院患者1人当たりの収益がほぼ横ばいの状況となっている。経常収支比率は、一般会計からの繰入金により、ここ数年100%を超えていたが、令和元年度は給食業務の外部委託や医師住宅の改修工事等の費用増により約842万円の赤字を計上した。今後は入院収益の増収を図り病院経営の安定化に努めたい。
老朽化の状況について
当病院は、平成16年度に建設し16年を経過していることから、建物をはじめ医療機器の老朽化が進行している状況にある。医療機器については、使用頻度や耐用年数等を勘案し優先順位により順次更新しているが、建物の外壁塗装や屋上の防水シ-ト取替をはじめ、施設設備の老朽化も進んでいるため、電話交換機設備や院内照明のLED化などの整備を順次行っていく。令和3年度にはボイラ-整備を行う予定。
全体総括
今後に向けた取組●経営の健全化、効率化著しい人口減少の進行により、入院及び外来患者数の減少が見込まれることから、近隣医療機関や福祉施設との連携を強化し、患者確保に努める。また、安定した病院運営には、医師をはじめとする医療従事者の確保が必要不可欠なため、今後も関係機関と連携し、人材確保に努める。●老朽化の状況医療機器については、優先順位等に基づき、引き続き順次更新するとともに、建物や施設設備についても施設整備計画に基づき、計画的な整備を進める。以上のことから、経費の節減はもとより、診療報酬体系を踏まえた効率的な運営で医業収益の増収を図り、患者に安心・安全な医療の提供を図る。