鹿児島県鹿児島市：市立病院の経営状況（2023年度）

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収録データの年度

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経営比較分析表（2023年度）

地域において担っている役割

救命救急センターや総合周産期母子医療センターを有し、小児救急医療拠点病院、基幹災害拠点病院、地域がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院、第２種感染症指定医療機関にも指定されており、これらの医療機能に求められる役割を果たす。また、鹿児島大学病院とともに県下全域の高度医療を担う病院として、高度で専門性の高い医療を提供するとともに、ドクターヘリやドクターカーを活用して他の保健医療圏や離島からの患者受け入れを行う。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率は、過去2年間100％を上回っていたが、5年度は4～6月の看護体制確保に伴う一般病床の入院調整を実施した影響などにより下回っている。②経常収支比率と同様の影響により、医業収支比率は100％を下回り、5年度は類似病院平均値も下回っている。③修正医業収支比率についても、医業収支比率と同様である。④病床利用率は、2年度以降低下傾向にあるものの、5年度も類似病院平均値を上回った。⑤入院患者１人１日当たり収益は、常に類似病院平均値を上回っている。⑥外来患者１人１日当たり収益は、常に類似病院平均値を上回っている。⑦職員給与費対医業収益比率は、夜間看護手当の増額等による職員給与費の増や、医業収益の減により類似病院平均値を上回った。⑧材料費対医業収益比率は、高度急性期を担う病院として、診療材料の使用数量が増加しており、類似病院平均値を上回っている。⑨看護体制確保に伴う入院調整の影響などにより、5年度は累積欠損を生じたが、類似病院平均値を下回っている。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率は、類似病院平均値を下回っているが、上昇傾向にある。②器械備品減価償却率は、昨年度からほぼ横ばい状態で、類似病院平均値を下回った。③１床あたり有形固定資産は、上昇傾向にあるが、類似病院平均値を大きく下回っている。

全体総括

経営の健全性・効率性については、患者数やコロナ関連補助金の減による収益の減や、人件費の上昇・物価高騰による費用の増により、経常収支比率及び医業収支比率ともに100％を下回った。結果、累積欠損金が生じるほどの純損失を計上したが、累積欠損金比率は類似病院平均値を下回っている。職員給与費対医業収支比率及び材料費対医業収支比率についても、上記理由により4年度から上昇し、類似病院平均値や上昇率を上回っており、5年度は非常に厳しい経営状況であった。また、老朽化の状況については、27年度の新病院移転に伴い、おおむね良好な状況にあるが、今後も計画的な更新に努める必要がある。

出典：経営比較分析表,

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