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地方財政ダッシュボード

岡山県矢掛町の財政状況(2014年度)

🏠矢掛町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

矢掛町では,企業誘致の推進・定住施策等により税収増加を図っているところであるが,人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成28年3月末36.47%)等により財政基盤が弱く,類似団体平均を下回っており地方交付税に依存した財政運営となっている。

経常収支比率の分析欄

矢掛町では,経常一般財源等が若干増であるのに対し,経常経費充当一般財源も若干増となった。経常収支比率は前年度より0.1%減少した。補助費,扶助費等が前年度より伸びてきており,地方消費税の増額による増額要素もあるものの,引き続き物件費・補助費などについて抑制する努力を続けていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

行財政改革等職員の継続的な努力により人口1人あたり人件費・物件費は前年度とほぼ同額となった。人口が減少する中で定住・交流人口増を目指しており,ハード事業からソフト事業への転換の中で職員の増員等も必要になってくるが,今後についても財源の伴わない増額とならないよう引き続き人件費・物件費の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

矢掛町は,平成25年7月から給与改定を行い,給与削減に努めた。また,平成27年4月にも給与改定(総合的な見直し)を行い,人事院勧告どおりとしている。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

矢掛町は,類似団体内で人口千人あたり職員数がかなり低く,類似団体平均より1.53人少ない現状となっている。行政サービスは様々なニーズを求められており,今後においては専門職の確保を優先し,財政運営を考慮しながら採用を進めていく。同時に,非常勤職員の活用やOA機器の効率的な活用,業務の民間委託の推進を図る。

実質公債費比率の分析欄

矢掛町では,元利償還金等の減少により前年度より1.1%減少し,類似団体と比較し0.8%低い水準となっている。今後も計画的な公債費対策を実施し,比率のさらなる改善に努める。

将来負担比率の分析欄

矢掛町は類似団体平均を大きく下回っており,その主な要因としては,財政調整基金や減債基金等充当可能基金への積み立てにより基金が増額していことが上げられる。平成22年度の過疎地域指定に伴い,過疎対策事業債(後年度の元利償還額の7割が地方交付税で措置)が発行可能となったため,その積極的な活用による事業展開により今後は公債費の増加が見込まれるが,事業の必要性をよく分析したうえで全体的な地方債の発行をコントロールすることで,財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

各職員手当の見直し等を行うことで,人件費の抑制に努め,また団塊の世代の大量退職により,一人あたり給与費が減少した結果,類似団体内では人件費の比率が最も低くなっている。

物件費の分析欄

矢掛町では,正職員を抑制し嘱託・臨時職員を積極的に活用しているため,人件費の比率は低いが賃金の比率が高くなるため,物件費については類似団体と比較しても高く推移してきており,今年度においても1.0%高くなっている。

扶助費の分析欄

平成25年度から平成26年度にかけて,児童発達支援通所施設が開所するなどにより障害者福祉サービス費が大きく増加し,昨年度と比較して決算額が大きく増加した。

その他の分析欄

依然として類似団体平均を上回っているのは介護保険事業特別会計等公営事業会計及び公共下水道事業特別会計等の法非適用公営企業会計への繰出金が多額であることによるものである。今後も引き続き基準に則った適正な繰出金の執行に努める。

補助費等の分析欄

平成25年度に行った井原地区消防組合のデジタル化事業へ多額の費用を要したが平成26年度はこのような大きな事業がなかったため,前年度と比較して1.9%減少した。ただし,依然として一部事務組合に対する負担金や公営企業会計に対する繰出金が多額であることから,今後も引き続き基準に則った適正な負担金・補助金の執行に努める。

公債費の分析欄

矢掛町では,従来から地方交付税措置のある有利な地方債を優先的に借入,実質的な公債費の抑制を図ってきた。また,公的資金保証金免除繰上償還だけでなく,利率の高い地方債については任意繰上償還を行う等,後年度負担の軽減にも取り組んできた。その結果として公債費及び公債費に準ずる費用の比率は類似団体と比較して若干低くなっている。

公債費以外の分析欄

矢掛町では,経常一般財源等及び経常経費充当一般財源がそれぞれ若干増加し,経常収支比率としては0.1%減少した。人件費と扶助費とで増加が見られ,経常収支比率の増は財政の硬直化に直結するため,今後も財政を引き締め,選択と集中により適切な執行に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

矢掛町では,地方財政法に基づき歳計剰余金の1/2を財政調整基金へ積み立てていることから基金残高が毎年増加している。これは積極的な国・県補助金の確保や過疎対策事業債等の後年度交付税措置のある地方債の活用,また,人件費や物件費等の抑制によるものである。今後は繰上償還等により地方債残高の減額を目指す。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

矢掛町の各会計については,すべての会計で黒字経営となっている。一般会計においては,国・県等補助金対象事業の活用による事業展開を基本とし,なお必要なものについては継ぎ足し単独事業として効率的な執行をしているためである。今後も引き続き基準に則った適正な繰出金の執行に努め,各会計で黒字化を目指し健全な財政運営に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

定時及び繰上償還等により,元利償還金は年々減少しているが,近年は過疎対策事業債を積極的に活用した事業展開しており,今後は元利償還金の増加が見込まれる。また,公共下水道を平成31年度を目処に整備する中で公営企業債の元利償還金に対する繰入金も増加する見込みである。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

前年度と比較して将来負担額が増加しているものの,財政調整基金等の充当可能財源も増加しているため将来負担比率の分子は減少している。将来負担額が増加した要因としては,平成31年度までを目処に公共下水道事業等に係る公営企業債等繰入見込額が増額になったことが上げられる。また,過疎対策事業債の積極的な活用による事業展開により,一般会計等に係る地方債の現在高が増額になっている。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,