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地方財政ダッシュボード

兵庫県小野市の財政状況(2014年度)

🏠小野市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

景気の緩やかな持ち直しにより市税収入等自主財源に伸びが見られるものの、保健衛生費や高齢者保健福祉費などの基準財政需要額は増加傾向をたどっている。財政力指数は、全国平均0.49及び兵庫県平均0.60を上回り、近年は同水準で推移している。今後も少子高齢化の中にあっても活力を生む施策と持続可能な財政基盤の確立のための施策を同時展開し、財政力の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

歳入では、市税及び地方消費税交付金が増加するとともに、歳出では、一部事務組合への負担金の減少により、経常収支比率は2年連続で改善した。全国平均91.3%及び兵庫県平均92.4%を下回るものの、引き続き扶助費等の適正化による義務的経費の抑制と維持管理コストの圧縮に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

給与の一律カット等は行わず、少数精鋭による業務遂行により人件費総額の抑制を行ってきた。また、多様な人材の活用による賃金等の物件費も横ばいで推移してきたものの、平成26年度は給与改定により給与費が上昇するとともにシステム更新や移設等の経費が上昇した。引き続き全国平均119,984円及び兵庫県平均112,896円を下回るものの義務的経費の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

給与の一律カット等は行わず、少数精鋭による業務を遂行するとともに。時間外勤務をはじめとする職員手当の徹底管理により総人件費の抑制を最優先としている。平成26年度には定期昇給月を国同様に改めることにより平成27年4月のラスパイレス指数は改善がみられた。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成11年以降、人口当たりの職員数を人事マネジメントの一指標として職員採用や人員配置の適正化を図ってきた。人口減少下にあっても増え続ける行政需要に対して多種多様な人材の活用を進めている。引き続き兵庫県内最小規模の職員数で業務を遂行し、全国平均6.96人及び兵庫県平均6.73人を下回る状況を堅持する。

実質公債費比率の分析欄

公立病院の統合(平成25年10月)により新たな運営組織となった一部事務組合への負担が増加傾向にあるが、公営企業会計やその他の一部事務組合への負担が減少したことにより、前年度から1.5%改善し、全国平均8.0%及び兵庫県平均9.2%をいずれ下回ることとなった。今後も老朽化した公共施設の更新等を控え、公債費の抑制と後年度の財政措置のある起債の活用により公債費負担の適正化に努める。

将来負担比率の分析欄

一般会計の地方債残高は微増となったものの、その大半は臨時財政対策債をはじめとする後年度に交付税で措置されるものであり、公営企業債等繰入見込額も減少傾向にあることから将来負担額は減少している。また、充当可能基金が微増したことにより将来負担比率はマイナス値(平成25:-20.4、平成26-24.8)を維持している。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

平成14年度から2年間の退職者不補充や民間委託の推進等により他団体に先駆けて職員数の削減に取り組み、さらに平成18年度から地域手当(5%)を全廃するなど徹底した人件費の抑制に取り組んできた。県内人口10万人未満の市では市民100人当たりの職員数が最少を維持している。平成19年以来、月例給及び期末勤勉手当の増額改定があったものの経常一般財源に占める人件費の割合は、前年度と同水準を維持し、全国平均23.8%及び兵庫県平均25.2%をいずれも下回っている。

物件費の分析欄

外部委託を積極的活用するとともに光熱費の上昇や消費税増税に伴う各施設の管理運営経費が上昇したことにより、前年度から0.9%増の14.1%となった。全国平均14.3%を下回るものの、兵庫県平均12.1%を上回っており、引き続きコスト削減に努める。

扶助費の分析欄

自立支援給付費や生活保護扶助費などの福祉・医療関係経費が増加傾向にあり、0.2%上昇している。平成25年度に制定した「小野市福祉給付制度適正化条例」により、生活保護や児童扶養手当の不正受給や不適切費消の抑制と要保護者情報の提供による受給の適正化を図ってきた。全国平均11.7%及び兵庫県平均12.1%をいずれも下回っているものの、当条例の機能を発揮して資格審査等の適正化に努める。

その他の分析欄

下水道事業に公営企業法を適用しており、同事業への負担金が補助費等に分類されることから、全国平均13.2%及び兵庫県平均12.6%を下回っている。介護保険や後期高齢者医療の被保険者の増に伴い特別会計への繰出金が増加傾向にあり、5年間で2.2%上昇していることから、今後も介護保険料等の適正化を図ることにより普通会計の負担軽減に努める。

補助費等の分析欄

平成26年度は一部事務組合(斎場)の当初建設に係る起債の償還が終了したことに伴い負担金の減等が寄与し、前年度から2.0%低下した。平成16年度から下水道事業に地方公営企業法を適用しており、当該事業への負担金等は補助費等に分類されるため、全国平均10.1%及び兵庫県平均9.4%を大きく上回る要因となっている。その反面「その他」が他団体の平均を下回っている。

公債費の分析欄

昨年度から0.3%低下し、近年は15%前後で推移している。全国平均18.2%及び兵庫県平均21.0%を下回っているものの、平成25年10月に開院した北播磨総合医療センターの建設に伴う出資債の償還が、今後本格的に始まることから、平成26年度は115,220千円の繰上償還を実施して将来負担額の抑制に努めた。

公債費以外の分析欄

人件費の抑制や一部事務組合への負担金の減による補助費等の減が寄与したことで昨年度より0.4%低下し、全国平均73.1%及び兵庫県平均71.4%を下回る状況となった。今後も一般財源の確保に努める一方で、既存事業のリストラクチャやランニングコストの削減に取り組み、健全で持続可能な財政構造となるように努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

市制60周年を迎えた平成26年度は、「すむなら!やっぱりおの」をめざし、子育て・教育環境の充実や安全・安心のための施策に取り組む一方で、独自のコスト削減と財源確保により、37年連続で実質収支の黒字を達成。財政調整基金を取り崩すことなく財政運営を行い、基金残高は過去最高額を更新するなど将来に備えた充当可能基金の充実を図った。なお、平成25年度の実質単年度収支の標準財政規模比の上昇は、公債費の抑制を図るため起債の繰上償還を行ったことによるもので、財政健全化の取組みによるものである。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

一般会計及び特別会計(国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療)は黒字を達成。公営企業(上水道、下水道等)は、いずれも流動資産が流動負債を上回り、資金不足は生じていない。なお、その他会計(黒字)は、平成25年9月末をもって閉鎖した病院事業会計であり、その病院機能については、三木市民病院との統合により一部事務組合である北播磨総合医療センターに引き継いでいる。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

公営企業債の元利償還金に対する繰入金は、下水道事業に係るもので、今後も同水準で推移する一方で、組合等が起こしたものの負担金等は、平成25年10月に開院した北播磨総合医療センター企業団に係るもので、今後、本格的な償還と相まって負担金等の増高が予測される。今後も事業実施に当たっては、後年度に財政措置のある有利な起債を活用するなど、健全な状況を維持する。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高は、公立病院改革プランに基づく病院統合によって開院した北播磨総合医療センターへの出資債や防災センター建設など大型事業の完了により、平成25年度に対前年で約30億円増加し、平成26年度も同水準で推移しているものの、その大部分は後年度に地方交付税で措置されるものである。充当可能基金については、平成25年度に小野市民病院の閉院による余剰金約13億円を繰入れて基金に積み立てたことにより増加し、平成26年度も同水準で推移しており、引き続き将来負担比率はとその分子はマイナス値を維持している。今後、老朽化した公共施設の更新が控えていることから、将来負担比率にも注視し持続可能な財政運営を推進する。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,