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地方財政ダッシュボード

三重県明和町の財政状況(2022年度)

🏠明和町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2022年度)

財政力指数の分析欄

基準財政需要額が基準財政収入額を上回るペースで伸びている。そのため、3ヵ年平均の財政力指数は昨年度より減少した。公債費の増加等により、今後更なる需要額の増加の可能性があるため事業の見直し等、財政健全化に努める必要がある。

経常収支比率の分析欄

今年度は前年度から4.9%の増となり89.3%となった。中学校建設に係る償還が本格化したことによる公債費の増加が要因の1つとして考えられる。類似団体内平均値を上回る数値となっており、今後更に大規模な投資的事業や扶助費の増加が続くと財政構造の硬直化を招いてしまうため、全庁的に事業の見直しを図っていきたい。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

今年度は定期昇給等により人件費が増加し、物件費も委託費の増加等により伸びたため、前年度より8,669円増加となった。類似団体平均値も上昇しており物価高騰の影響等も考えられるが、事業の見直し等により物件費の抑制を図りたい。

ラスパイレス指数の分析欄

前年度より微減であり、類似団体平均よりも低いまま推移している。今後も国公準拠を基準に適正化を図りたい。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

明和町定員適正化計画のもと、定員管理を行っているが、近年では早期退職者の数が増えてきている。退職者補充ができないこともあるため、職員数は減少傾向である。業務量は増えているなかではあるが、住民サービスを低下させないように可能な範囲での適正な定員管理に努めたい。

実質公債費比率の分析欄

前年度比1.0%の増で類似団体平均に対しても高い数値のままである。要因としては、令和元年まで実施した、中学校建設に係る償還が本格化したことで前年度同様に普通会計での公債費が増加したためである。今後、新小学校の建設など大規模事業があるなかで、いかに地方債の発行を抑えられるかが課題となる。

将来負担比率の分析欄

今年度においても、基金の積立等を行い充当可能財源が増加したため22.2%の減となっている。基金については、ふるさと寄附基金もあるため近年での取り崩しも考えられ、今後も新小学校整備等大規模事業が控えており、地方債残高の増加や公営企業債等繰入見込額の増加もあるため一時的な減少で、根本的な解決になっていない。全国的に見ても高い数値のため、引き続き基金の積立を行い、計画的に将来負担比率を下げ将来世代へ負担を回さないような財政運営に切り替えていきたい。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費の分析欄

人件費に係るものは、20.0%となり、3年連続で類似団体平均を下回る数値となった。近年退職者が増加していることから減少が続いていると考えられる。引き続き低い水準を維持しながら、住民サービスの低下を招かないように計画的な職員採用を行っていきたい。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は12.5%で2年連続の増加となった。予防接種や健診等の委託料の他、ふるさと寄附事業や地方創生事業の規模により増減している状況であるため、今後は根本的な委託内容の見直しにより抑制に努めたい。

扶助費の分析欄

扶助費は前年度に比べ微減となったものの、臨時財政対策債の減額等により7.4%に増加した。少子高齢化などの課題解決に取組む上で扶助費の大幅な減少は見込みにくいため、自主財源の確保に努めたい。

その他の分析欄

今年度も前年度同様に類似団体平均を大きく上回っているが、基金への積立金や各特別会計への繰出金によるものである。今年度では、財政調整基金への積立が大きな要因である。また繰出金では、下水道事業特別会計への額が大きくなっている。接続率増加に伴う維持管理費の増加や推進工事の継続による公債費の増加が影響している。料金改定を行うなど、独立採算の原則に基づき、健全化を図ることで普通会計の負担額を減らしていきたい。

補助費等の分析欄

補助費にかかる経常収支比率は、前年度から微増の13.4%となったが、類似団体平均を引き続き下回っている。今後、経常的な経費の精査を行い、安定した数値にしていきたい。

公債費の分析欄

令和元年まで実施した中学校整備に係る償還が本格化したことにより、前年度より1.6%増加し、引き続き類似団体平均を上回った状況である。今後も多額の町債を発行するため、しばらくは増加が見込まれており、計画的に投資的事業を抑制し、公債費の増加を必要最低限に抑えていきたい。

公債費以外の分析欄

前年度と比較すると増加し72.2%となったものの、類似団体平均を下回る状況となった。他と同様に地方交付税等の経常的な収入が増加したことが要因である。引き続き、計画的に事業の見直しを図り、経費削減に努めたい

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は主に積立金が増額したことにより、13,975円増加となった。民生費は普通建設費及び扶助費が増額したことにより13,504円増加した。農林水産業費は主に普通建設費が増額したことにより、2,067円増加した。土木費も普通建設費の増額が主な要因となり、7,072円増加した。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

維持補修費、普通建設費が前年度に比較して増加している。維持補修費は公共施設の老朽化により今後更に増加することが懸念である。また、普通建設費に関しても道路防災事業や新小学校の建設等、大規模事業が控えているため引き続き投資的経費を抑制して、コストが上がらないようにしたい。また、性質の見直しにより投資及び出資金が減額になり、繰出金が増加している。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

今年度は積立により、財政調整基金が大幅に増加した。財政健全化プランに掲げる目標を達成するべく、今後も適切な管理に努めたい。また、昨年度よりは減少したものの実質単年度収支は4年連続の黒字となった。今後もコストの抑制を図り健全な財政運営を図りたい。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

一般会計は標準財政規模比で10.66%の黒字となった。前年度と比較すると9.21%の減少となっているが、これは令和3年度は普通交付税の追加交付等により、実質収支が大幅に改善したことによる反動があったと考えられる。今後も各会計で現在の黒字の水準を保てるよう適切な事業の選択、積極的な歳入確保を行い、財政の健全化に努めたい。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

算入公債費等はほぼ横ばいで推移しているが、元利償還金等については、引き続き増加傾向が続いている。要因としては、経常的な公共事業の借入による償還に加えて、明和中学校建設事業の償還が始まってきたためである。償還未到来の借入もあるため、今後も増加傾向はしばらく続く見込みである。また、公共下水道事業においても、毎年2億円以上の借入を行っており、公営企業債の元利償還金に対する繰入金も今後も増加していく見込みである。

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

前年度に比べ、将来負担比率の分子全体として1,325百万円の減額となった。主な要因としては、将来負担額(A)について、道路防災事業等で地方債の借入を行っているが、可能な限り他の地方債の償還の範囲内に収めたため、地方債現在高は減少している。充当可能財源等(B)についても、財政調整基金の積立等により、充当可能基金が増となっている。継続して道路防災事業を行い、新小学校建設事業等が控えていることから、しばらく起債残高の増加傾向が見込まれる。そのため、その他の投資的事業を抑制し、起債残高の増加を抑制したい。また積極的な歳入確保により、充当可能基金の増を図りたい。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金全体

(増減理由)近年、歴史的風致維持向上計画事業などの大規模事業を行ってきたことや慢性的な財源不足を補うために財政調整基金の取り崩しを行ってきたが、今年度は年度末に決算剰余金で6億円以上の積立を行ったため、財政調整基金は増額している。また、その他特定目的基金では、ふるさと寄付が前年度に引き続き好調であるものの、ふるさと寄附基金で取り崩し額が積立額を上回ったため減額となっている。(今後の方針)財政調整基金の残高を標準財政規模の20%以上となるように努めたい。ふるさと寄附基金は寄附者の意向を考慮し、各事業において充当していく方針である。

財政調整基金

(増減理由)今年度は年度末に6億円以上の積み立てを行ったことにより、増額となった。(今後の方針)令和7年度末残高で10億円を目標としており、今後も災害時等に備え、標準財政規模の20%以上を維持できるように定期的に積み立てをしていきたい。

減債基金

(増減理由)計画及び基金条例に基づき、取り崩しや積み立てを行っており、残高としては横ばいで推移している。(今後の方針)今後も計画及び基金条例に基づき管理していきたい。

その他特定目的基金

(基金の使途)ふるさと寄附基金:ふるさと寄附制度を活用して明和町を応援するために寄せられた寄附金をそれぞれの寄附者の思いを実現するための事業の財源(増減理由)ふるさと寄附は好調であるものの取崩額が増加した結果、減額となった。(今後の方針)寄附者の意向に合わせ、該当する各事業において充当していきたい。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2022年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

当町では、公共施設等総合管理計画において、公共施設等の保有量(面積)を今後40年間で約9%削減するという目標を掲げ、今後老朽化した施設の集約化や除却を計画的に進めていくところである。有形固定資産減価償却率は類似団体と比較して低い状況にはあるが、老朽化した施設も数多くあり、今後も計画的に公共施設の整理を行っていきたい。

債務償還比率の分析欄

ここ数年、中学校の建て替えをはじめ、大規模なハード整備事業を複数実施してきたことにより、将来負担額が増加し、債務償還比率は類似団体と比較して高い状況にある。今後は将来負担額を減らしていけるように事業の見直しや投資的経費を抑制を図りたい。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は、前年度に比べて減少したものの、ここ数年増加傾向が続き、類似団体と比較して高い水準にある一方、有形固定資産減価償却率は類似団体と比較して低い水準である。これは、ここ数年で大規模なハード整備事業が複数続いたためである。今後は公共施設総合管理計画に基づき、計画的に公共施設の整理を進めていきたい。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率及び実質公債費比率ともに類似団体と比較して高い水準にあり、いずれも増加傾向にある。主な要因は、大規模なハード整備事業において多額の地方債を発行し、年々地方債残高が増加し、それに伴い公債費も増加しているためである。今後は、財政健全化プランや公共施設総合管理計画に基づき、持続可能な財政運営に努めたい。

施設類型別ストック情報分析表①(2022年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、学校施設、児童館、公民館であり、低くなっているのは、認定こども園・幼稚園・保育所、道路、橋りょう・トンネル、公営住宅、港湾・漁港である。児童館は、施設が老朽化している状況であるが、令和7年度を目途に閉館し、その後は除却する方向で進めている。公民館も同様に、施設が老朽化している状況である。当面は現状の施設を維持していく中で、移転や他施設との複合化等の検討を行っているところである。橋りょう・トンネルは、類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が低くなっているが、年々上昇している傾向にあるため、適正な段階で更新等に努めていきたい。学校施設については、令和元年度に中学校の更新を行った。令和4年度には小学校をが1校廃校となり、令和8年度からは3校が統合され新小学校が建設される予定となっている。公営住宅については、平成16年以降に建築された棟が多く、有形固定資産減価償却率が低くなっている。今後も古くなり入居者がいなくなった棟は除却していく方向で進めている。

施設類型別ストック情報分析表②(2022年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、庁舎の有形固定資産減価償却率が84.2%と非常に高くなっており、施設が老朽化している状況である。基となる建物が昭和35年に建築されており、平成29年度に実施した耐震診断調査でも耐震基準を満たしていないことが明らかになった。移転に向けて、あらゆる手法を検討しているところである。

財務書類に関する情報①(2022年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から9,549百万円の増加(28.5%)となった。主な要因として、事業用資産の土地の金額を修正したことにより増加した。同様に全体会計、連結会計もそれぞれ増加した。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、純経常行政コストは10,670百万円となり、前年度比2,019百万円の増加(23.3%)となった。移転費用の補助金等の増加265百万円(16.6%)等により全体的に前年を上回った。全体会計、連結会計も同様に前年比増加となった。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(10,436百万円)が純行政コスト(10,669百万円)を下回ったことから、本年度差額は△233百万円(前年度比1,661百万円減)となった。事業用資産の土地の金額の修正をその他に計上したことにより、純資産は9,110百万円の増加となり、残高は30,916百万円となった。また、全体会計及び連結会計においても、純資産残高は、それぞれ増加し全体37,356百万円、連結38,541百万円となっている。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等において業務活動収支は、国県等補助金収入の増加により、1,036百万円の黒字となり2年ぶりに黒字転換した。投資活動収支は基金積立金支出が増加したことにより1,287百万円の赤字となった。財務活動収支は、地方債等発行収入が地方債等償還支出を下回ったことから、264百万円の赤字となっており、本年度末資金残高は、前年度から515百万円減少し、699百万円となった。

財務書類に関する情報②(2022年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、類似団体平均値を上回っている。老朽化した施設の修繕や更新等に係る財政負担が今後の課題となっており、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の統廃合・長寿命化に取り組んでいる。歳入額対資産比率は、類似団体平均値を下回っている。上記と同様に、老朽化した施設の修繕や更新等に係る財政負担が課題となっている。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値を下回っているが、これは近年の中学校建設整備事業などの大規模ハード整備事業の影響によるものである。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均値を下回っている。中学校建設等の大規模ハード事業の際に多額の地方債を発行しており、資産に対して負債が大きいため、財政健全化プランを策定し起債残高の抑制に努めている。将来世代負担比率は令和4年度は前年より減少したものの、類似団体平均値を上回る状況にある。今後は、地方債の発行を抑制し、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、類似団体平均値を再び上回った。引き続き財政健全化プランに基づき、歳出削減に努めている。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は、引き続き類似団体平均値を大きく上回っている。近年地方債残高は増加傾向にあり、今後も大規模事業を控え残高の増加が見込まれる。事業の見直し等により可能な限り地方債の発行抑制に努める。基礎的財政収支は、投資活動収支が赤字となったものの、業務活動収支の黒字額が増加したことにより、前年度に引き続き黒字となった。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、類似団体平均値を下回っている。収益は引き続き新型コロナウイルス感染症の影響により、以前より低い状況にある。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,