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地方財政ダッシュボード

山梨県甲府市の財政状況(2014年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

平成24年度から平成26年度の平均について、前回の平成23年度から平成25年度のそれと比較し、消費税率引上げに伴う地方消費税交付金の増及び景気の回復傾向による法人市民税の増等による基準財政収入額の増などにより、0.01ポイント上昇した。なお、類似団体内平均値と比較すると0.06ポイント下回っているが、標準的な行政活動を行う上で8割方は自己資金等が確保できる状態となっている。

経常収支比率の分析欄

平成25年度の決算値と比較すると、市税収入は法人市民税の増収等から増額したものの、歳出における委託料等の物件費、国民健康保険事業特別会計等への繰出金及び私立保育所への給付金等の補助費等の増額を要因とし、経常収支比率は対前年度比2.0ポイント上昇した。類似団体内平均値と比較し同率であるものの、依然高い水準にあることから、今後も地方税等の自主財源の確保や人件費の抑制、また、事務事業などの経常経費の見直しを行い経常収支比率の改善を図っていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成25年度の決算値と比較すると3,122円の増加となったが、依然として類似団体内平均値に比べて15,389円と大幅に低くなっている。これは、定員適正化計画に基づく職員定数の削減や、内部経費の見直しによる経費の削減によるものである。

ラスパイレス指数の分析欄

給与制度の総合的見直しに伴う現給保障を、国と同様平成30年3月31日までとしているところだが、26年度は、前年度のラスパイレス指数より1.0ポイント下がり、類似団体と比較して1.6ポイント下回っている。今後も他市の動向を踏まえながら地方自治体として適正な給与水準を維持するよう努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

数次にわたる行政改革を計画的に実施する中で全国平均値よりも1.75人、類似団体内平均値よりも0.95人低くなっている。今後も定員適正化計画の着実な推進を図る。

実質公債費比率の分析欄

平成26年度決算においては、債務負担行為の一部償還終了等により1.2ポイント改善した。しかし類似団体内平均値と比較し1.5ポイント高い状況にあることから、引き続き銀行等資金の見積り合せによる低利な借入れを行うことで公債費利子の縮減を図り、比率の改善に努める。

将来負担比率の分析欄

平成25年度決算値と比較すると、地方債残高の増及び標準財政規模の減により1.2ポイント上昇した。類似団体内平均値と比較すると平成26年度において21.1ポイント上回った状況であることから、今後も主要な事業の実施においては、適切な市債発行に努め、交付税措置のある有利な地方債を活用するなど、比率の改善に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率については、地方公務員の給与削減措置の廃止及び人事院勧告のベースアップに伴う職員給の増により、平成25年度と比較し0.2ポイント上昇し22.0%となった。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率については、学校給食調理配送及びごみ処理に伴う焼却残渣県外搬出などに係る委託料等の増により、平成25年度と比較し0.7ポイント上昇し10.7%となった。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率については、臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金、自立支援サービス事業費などの増があったものの、法人市民税など経常一般財源の増加により、平成25年度と比較し同率の13.2%となった。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は、国民健康保険事業特別会計などへの繰出金等の増により、平成25年度と比較して0.7ポイント上昇し9.9%となった。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は、私立保育所運営費及び病院事業会計繰出金等の増により、平成25年度と比較して0.4ポイント上昇し21.0%となった。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率については、臨時財政対策債及び合併特例債償還元金の増があったものの、減税補てん債等の償還期間終了により、平成25年度と比較し同率の14.5%となった。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率については、扶助費や補助費等の増加により平成25年度と比較し2.0ポイント上昇し76.8%となった。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

財政調整基金は、平成26年度は200百万円を取り崩したものの、前年度決算剰余金から500百万円を積み立てしたことから、積立金の現在高が増加し、標準財政規模比は0.79ポイント改善して7.17%となった。実質収支は、普通会計で920百万円となり、実質収支比率は0.11ポイント下降し、2.22%となっている。さらに、実質単年度収支についても前年度から2.51ポイント下降し、-0.61%となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

国民健康保険事業特別会計において、予定保険料収入の不足と医療給付費等の増加により、平成26年度実質収支は860百万円の赤字となっており、繰上充用金で補填していることから、今後も健全化に向けた取り組みを総合的に図っていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

債務負担行為の償還額の減などにより、実質公債費比率は前年度から1.2ポイント改善され、8.6%となっている。しかしながら、類似団体等との比較では依然高い状況にあることから、今後も引き続き公債費利子の縮減を図るとともに、市債の発行については交付税措置のある有利なものを最大限活用することに努め、さらなる比率の改善を図る。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

充当可能基金は増加したものの、地方債残高及び組合等負担等見込額の増により、将来負担比率は前年度から1.2ポイント上昇し、66.2%となった。今後は、下水道事業に対する準元利償還金等は減少する見込みではあるものの、新ごみ処理施設建設に伴う地方債借入額の増加による組合等負担等見込額の増加や、既存ごみ処理施設の解体に伴う除却債の借入など、上昇要因も見込まれる。このことから将来の負担を最小限に抑制できるよう引き続き交付税措置のある有利な地方債を活用し、かつその借入についても低利で行えるよう努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,