神奈川県厚木市の財政状況(最新・2024年度)
神奈川県厚木市の財政状況について、2024年度の主要指標と分析コメントをまとめて確認できるページです。
収録データの年度
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概観
普通会計の構造(2024年度)
財政比較分析表(2024年度)
財政力指数の分析欄
令和6年度における財政力指数(3か年平均)は類似団体との比較で0.31ポイント高い1.18となっており、昭和38年の最終交付以来61年連続で普通交付税の不交付団体となっている。令和6年度においては、分母である基準財政需要額が高齢者福祉費や公債費等の拡大により約9.3億円(+2.7%)増加したものの、分子となる基準財政収入額が固定資産税の増収等により約19.1億円(+4.8%)増加したことから、分子の増加率が分母のそれを上回ったため、単年度財政力指数は前年度から0.023増の1.200となった。
経常収支比率の分析欄
令和6年度は、定額減税減収補てん特例交付金の創設等により分母である経常一般財源が増加したものの、人件費、物件費、扶助費、繰出金の増加等により、分子である経常経費充当一般財源も増加したことから、経常収支比率は前年度と比較して4.8ポイント上昇した。なお、本市では、経常一般財源において年度間の振れ幅が大きい法人市民税の比率が比較的高く、経常収支比率に大きな影響を与える財政構造となっている。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
令和6年度は、給与改定等の影響により人件費が増加したほか、小中学校給食費を徴収しないことなどにより物件費も増加したことから、人口1人当たりの決算額としては、前年度と比べて11,571円の増となった。本市は、類似団体と比べて公共施設の数が多いことから、施設管理に係る委託料などの物件費が高くなる傾向がある。
ラスパイレス指数の分析欄
令和2年度においては、退職及び採用並びに年齢による階層変動に係る職員構成の変動が要因となりラスパイレス指数が上昇したが、その後おおむね横ばいに推移している。令和6年度は、退職及び定年延長に伴う職員構成の変動などにより、指数としては0.2ポイントの下降となった。今後も、近隣市の状況を踏まえながら、引き続き給与の適正化に努める。
人口1,000人当たり職員数の分析欄
類似団体の平均を0.23人下回っているが、厚木市定員管理方針に基づき、将来を見据え、計画的な職員採用等を行うことにより、適正な定員管理に努める。
実質公債費比率の分析欄
分子の要素である、一般会計や公共用地取得事業特別会計の元利償還金の増(+2.0億円)などにより、分子として27.1%の増となった。また、分母の要素である法人市民税の法人税割や固定資産税が増となったことから、分母として5.7%の増となった。結果として、単年度の実質公債費比率は、分母、分子ともに増加となったが、分子の増加率が高かったことから、0.7ポイント増となった。なお、3ヵ年平均については、R03の2.6ポイントが抜け、R06の4.2ポイント加わったため、前年度から0.5ポイント増となった。
将来負担比率の分析欄
令和6年度については、分子の要素である、一般会計と公共用地取得事業特別会計を合わせた地方債現在高が増(+71.2億円)となっているほか、環境施設組合の償還額への負担金の増(+63.8億円)、基準財政需要算入見込額の増(+15.2億円)となり、分子全体としては43.1%の増となった。また、分母の要素である、法人市民税の法人税割や固定資産税が増となったことから、分母として5.7%の増となっており、結果として、分母、分子ともに増加となったが、分子の増加率が高かったことから、将来負担比率は、前年度の56.2%から19.9ポイント増加した。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2024年度)
人件費の分析欄
令和6年度においては、定額減税減収補てん特例交付金の創設等により分母となる経常一般財源が増加(+2.2%)したものの、職員給与改定等に伴う人件費増により、分子となる人件費充当一般財源が増加(+6.0%)し、分子の増加率が分母のそれを上回ったため、前年度から0.9ポイント上昇した。
物件費の分析欄
令和6年度においては、定額減税減収補てん特例交付金の創設等により分母となる経常一般財源が増加(+2.2%)したものの、小中学校給食費を徴収しない施策の実施や、委託単価上昇の影響等により経常的な物件費が増加したことで、分子となる物件費充当一般財源が増加(+16.8%)したことから、結果として前年度から2.8ポイント上昇した。
扶助費の分析欄
経常的な扶助費に係る支出は年々増加傾向にあるが、こども及び障がい者関係扶助費に対する国庫・県支出金の拡充もあり、充当一般財源の伸びは一定程度抑制されている。令和3年度以降は、児童福祉費や社会福祉費といった民生費関係の扶助費増の影響を、分母となる経常一般財源の増加の影響が上回っていることから数値は下降傾向を示していたが、令和6年度は、児童手当支給経費の増等により経常一般財源が7.9%増加したことから、結果として0.8ポイント上昇した。
その他の分析欄
令和6年度においては、定額減税減収補てん特例交付金の創設等により分母となる経常一般財源が増加(+2.2%)したものの、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計及び後期高齢者医療事業特別会計に対する繰出金が増加したこと等に伴い、分子となるその他経費充当一般財源が増加(+6.7%)したことから、その他経費全体として0.4ポイント上昇した。
補助費等の分析欄
令和6年度においては、定額減税減収補てん特例交付金の創設等により分母となる経常一般財源が増加(+2.2%)しており、一方、分子については、厚木愛甲環境施設組合負担金等の増加はあったものの、補助費等充当一般財源全体としては減少(-4.6%)したことから、前年度から0.5ポイント下降した。
公債費の分析欄
近年大規模な繰上償還は行っておらず、公債費はほぼ経常経費となっている。公債費は近年60億円前後の横ばいで推移しており、公債費充当一般財源も大きな変動はなく、公債費に係る経常収支比率も類似団体と比べ低位で安定した動きとなっている。一方で、今後進めていく新庁舎建設等大型事業に係る市債償還が本格化するタイミングにおいては、数値の上昇が予想される。
公債費以外の分析欄
令和3年度は、法人市民税の上振れ幅が減少し、経常一般財源が減少したことにより、前年から上昇している。令和6年度は、定額減税減収補てん特例交付金の創設等により分母となる経常一般財源が増加(+2.2%)したものの、分子となる人件費、扶助費、物件費等の増加率が大きいため、結果として4.4ポイント上昇した。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
目的別歳出の分析欄
・総務費については、令和2年度は特別定額給付金給付事業費により大幅に増加しているが、令和3年度以降、令和元年度以前の水準に戻っている。近年は類似団体よりも高い水準にあるが、財政調整基金積立金として法人市民税還付準備金やふるさと納税寄附金を積み立てていること、庁舎建設等基金積立金として施設整備資金を積み立てていること、公共施設の整備(令和6:文化会館リニューアル等)を行ったことが主な理由である。・民生費については、高齢社会の進展に伴う老人福祉費及び生活保護費の増や少子化対策による児童福祉費の増等により、令和3年度まで増加の一途をたどっていたが、令和4年度は給付金給付事業費の減などにより令和3年度と比較して減少した。令和5年度は、物価高騰緊急支援給付金給付事業費の増など、令和6年度は、定額減税調整給付金給付事業費の創設等により、増加傾向にある。・衛生費については、令和2年度及び令和3年度は一般廃棄物処理施設建設基金の積立て、令和3年度及び令和4年度は新型コロナウイルス対応関係経費の拡大、令和5年度はごみ中間処理施設建設本格化に伴う負担金の拡大、令和6年度は母子保健予防接種事業費の増などにより、高い水準で推移している。・教育費については、令和4年度に北部学校給食センターの建て替えたことの反動により、令和5年度以降は減少傾向となっている。なお、令和4年度以降は、老朽化した小・中学校の建て替えに備えた学校施設整備基金への積立てを行っていることから、令和2年度以前に比べ高い水準となっている。・土木費については、社会資本整備に関する事業(街路整備、生活道路整備、公園緑地整備等)を進めているため、近年は類似団体と比較して高い水準となっている。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
性質別歳出の分析欄
・本市の特徴として、物件費について、類似団体と比較して高いコストで推移しているが、公民館、児童館、老人憩の家など管理すべき公共施設の数により、施設等管理運営委託をはじめとする委託料が多いことなどが挙げられる。令和3年度及び令和4年度は、新型コロナウイルスワクチン接種関連事業費が計上されたことにより例年よりも高い水準となったが、令和5年度以降においても物価上昇等の影響を受け、高止まりしている。・本市は歳入に占める法人市民税収の割合が高く、また交付税の不交付団体であることから、景気動向や企業業績に応じて歳入総額が大きく変動するリスクを負っており、年度間の歳入不均衡を調整するため、財政調整基金の残高を確保するよう努めているところである。市内企業の好調な業績による法人市民税の増収や、ふるさと納税の増収などを、将来に備えて財政調整基金積立金、庁舎整備基金積立金等に積極的に積み立てたことから、近年は、積立金については、類似他団体と比較して高い水準となっている。・扶助費については、令和3年度に行った子育て世帯への臨時特別給付金給付事業費や住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金給付事業費等の給付が完了したことにより、令和4年度は減少し、令和5年度には国庫補助金を受け物価高騰緊急支援給付金事業を行ったこと、令和6年度には定額減税調整給付金給付事業を行ったことなどから、再び増加傾向となっている。
実質収支比率等に係る経年分析(2024年度)
分析欄
実質収支比率は、前年度と比較して2.35ポイント上昇し9.68%となった。これは、分子となる実質収支の額が増加(14.7億)したことによるものである。実質単年度収支比率については、単年度収支がマイナスからプラスへ転じたことで、2.19ポイント上昇し3.22となった。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2024年度)
分析欄
一般会計については、分子である実質収支が増加(14.7億円)したため、2.36ポイント上昇して9.68%となった。病院事業会計については、令和2年度及び令和3年度は入院患者及び外来患者並びに入院単価の増や、コロナ患者受入れ体制確保に係る補助金(病床確保料)による収益増により数値改善が図られたが、令和4年度以降は同補助金が減少し、令和6年度は5.68%となった。公共下水道事業特別会計については、過去の下水道整備期の起債償還が進んだことから、分子である資金剰余額が増加した影響により、0.68ポイント上昇して4.31%となった。介護保険事業特別会計及び国民健康保険事業特別会計については、分子である実質収支の増減に応じて数値が変動した。
実質公債費比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
分子の要因について、一般会計や公共用地取得事業特別会計の元利償還金の増、及び厚木愛甲環境施設組合の発行した地方債の償還に係る本市負担額の増となっており、また公債費を軽減する特定財源等については、都市計画事業の財源として発行された地方債償還額に充当した都市計画税が増となったが、災害復旧費等に係る基準財政需要額の減、用地国債取得用地売払収入等の減となったため、分子として27%の増となった。
将来負担比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
分子の要因について、財政調整基金、国民健康保険事業基金等の増加や、将来負担を軽減する特定財源等が増となり、また充当可能特定歳入のうち、公営住宅の賃貸料やその他特定の収入が減少したが、都市計画税収が増となった。基準財政需要算入額は、下水道費、清掃費などに係る算入額や臨財債などの公債費の増加により増となった。一方、「あつあいクリーンセンター」の工事費増加にともなう環境施設組合の償還額への負担金の大幅増、一般会計と公共用地取得事業特別会計を合わせた地方債現在高の増となっており、分子全体としては43.1%の増となった。
基金残高に係る経年分析(2024年度)
基金全体
(増減理由)財政調整基金に約2.8億円、学校施設整備基金に約17,000千円を積み立てたこと等に対して、事業の進捗状況により大型施設建設に備えた庁舎整備基金を2.9億円取り崩したこと等により、令和6年度末残高は前年度と比べて約4,000千円の増となった。(今後の方針)普通交付税の不交付団体である本市においては、社会情勢等による税収の増減が直接予算に影響を与えることや、税還付や国の制度改正等の突発的な事項へ備えなければならないため、計画的な積み立てていくことが必要である。また、老朽化が進む小・中学校、庁舎や一般廃棄物処理施設の建設など大規模な支出が予定されていることから、計画的に活用していく。
財政調整基金
(増減理由)令和6年度においては、約31億円を積み立て、約28億円を取り崩した結果、年度末残高は前年度と比較して約2.8億円増加した。積立額の約31億円については、基金運用益等を原資とした44,000千円、令和6年度の法人市民税還付の準備分として18.3億円、ふるさと納税寄附分受入分として12.2億円をそれぞれ積み立てたもの。取崩額の約28.2億円の内訳については、基金に積み立ててあった過年度ふるさと納税寄附金受入分を令和6年度事業に活用するため10.8億円、令和6年度法人市民税還付準備分の精算として17.4億円をそれぞれ取り崩したもの。(今後の方針)普通交付税の不交付団体である本市においては、社会情勢等による税収の増減が直接予算に影響を与えることや、税還付や、国の制度改正等の突発的な事項へ備えなければならないため、計画的な積み立てが必要である。
減債基金
(増減理由)なし(今後の方針)なし
その他特定目的基金
(基金の使途)・庁舎整備基金(庁舎建設等基金から名称変更):市庁舎の建設又は改修に必要な経費に充てるため・学校施設整備基金:市立の学校施設の整備に必要な経費に充てるため・一般廃棄物処理施設建設基金:一般廃棄物処理施設建設に必要な経費に充てるため・社会福祉基金:社会福祉の向上を図るため・みどりの基金:緑の保全及び緑化の推進を図るため(増減理由)・庁舎整備基金:新庁舎建設に向けて、運用益等を含め約1.5億円を積み立てたこと等に対して、新庁舎建設に必要な経費として、約4.4億円を取り崩したことにより約2.9億円の減となった。(今後の方針)庁舎整備基金、一般廃棄物処理施設建設基金及び学校施設整備基金については、資金需要のタイミングに応じて計画的に活用をしていく。他の特定目的基金についても、寄附の受入れ、基金運用益の発生、大規模な財政需要への備えが必要となった際等には積立てを行い、基金目的にかなう事業を実施する際に取崩しを行う等、将来を見据えながら必要な場面で随時対応していく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は増加しており、類似団体内平均値と比較するとほぼ同水準であるが、平成26年度に策定(令和3年度に改定)した厚木市公共施設最適化基本計画に基づき、長期的な視点で公共施設等の更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行っているところである。
債務償還比率の分析欄
分子となる地方債現在高が増加したことにより、債務償還比率は前年度から57.9ポイントの増となった。今後は、大規模な投資事業が予定されており、将来負担を考慮して、計画的な地方債の借入を活用し、事業を実施していく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は、地方債現在高の増などによる将来負担額の増などにより、増加傾向にあり、また、類似団体内平均値を上回っている状況である。また、有形固定資産減価償却率についても、公共施設の老朽化等により、増加傾向となっている。平成26年度に策定(令和3年度に改定)した厚木市公共施設最適化基本計画に基づき、更新、統廃合、長寿命化などを計画的に進め、将来負担と公共施設の最適化のバランスを図っていく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率は、類似団体と比較して低い水準にあるものの、将来負担比率は高い傾向にある。普通交付税不交付団体である当市は、自立した財政運営を行い、独自の取組も多い結果であるが、景気変動や企業業績等により経常一般財源総額に大きな影響を受けるため、今後予定されている、大規模な投資事業の執行に際しても、これまでと同様に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して、特に有形固定資産減価償却率が高い施設としては、認定こども園・幼稚園・保育所、児童館であり、特に低い施設は橋りょう・トンネル及び公営住宅である。保育所については、4施設全てが築年数40年以上経過した施設となっている。児童館については、38館のうち約半数が昭和40年代から昭和50年代に建設された木造児童館である。老朽化が進んでいる施設については、厚木市公共施設最適化基本計画に基づき計画的な管理を実施していく。橋りょうについては、平成23年度に、既存の橋梁のうち188橋に対する維持管理費用の縮減と予算の平準化、地域道路網の安全性、信頼性を確保することを目的とした「橋梁長寿命化修繕計画」を策定し、計画的な改修を行っているところである。
施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して、特に有形固定資産減価償却率が高い施設は、庁舎、図書館、市民会館、一般廃棄物処理施設である。体育館・プールについては、有形固定資産減価償却率が年々増加していたが、令和5年度に大幅に減少し、類似団体と比較しても低くなった。庁舎については、本庁舎は昭和46年に建設、図書館は、昭和59年に建設された施設であるが、令和元年度に図書館、(仮称)未来館、市庁舎、消防本部及び国県の行政機関等からなる複合施設並びにその周辺環境の整備に向けた基本的な考え方を整理した「厚木市複合施設等整備基本計画」を策定した。市民会館(文化会館)は、昭和53年に建設された施設であり、「厚木市公共建築物の維持管理計画作成ガイドライン」に沿って、計画的に予防保全工事や建築設備の改修を実施し、施設の長寿命化を図っている。一般廃棄物処理施設(環境センター)は、稼働から20年以上経過している施設であり、「厚木愛甲ごみ処理広域化実施計画」に基づき、新ごみ中間処理施設の整備を進めている。
一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2023年度)
資金収支計算書(一般会計等・全体・連結)
一般会計等・全体・連結資金収支計算書内訳表を、業務活動・投資活動・財務活動の会計基準に沿って、最新年度の収入・支出構成として可視化しています。上部の数値は期首資金から期末現金預金残高までのつながりです。
財務書類に関する情報①(2023年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等の資産総額について、令和5年度と令和4年度を比較すると、堅調な税収を背景に基金などの投資その他の資産が約11億9千7百万円(220億2千万円から232億1千7百万円)増加したことなどから、前年比約19億2千2百万円(3,324億9千4百万円から3,344億1千6百万円)の増加となった。負債総額は地方債残高が増加となったことから、前年比約46億5千9百万円(765億4百万円から811億6千3百万円)の増加となった。現在、厚木市は、企業誘致に向けた土地区画整理事業、計画的な公共施設の長寿命化事業など、未来への投資を積極的に進めているが、これらにより、将来的な税収増や資産老朽化比率の低下は見込めるものの、そのために借り入れた地方債の償還が将来世代への負担へつながることから、この双方のバランスを勘案しつつ、今後の財政需要に備えるための財源確保や、財政負担の軽減・平準化を図る必要がある。
2.行政コストの状況
一般会計等について、令和5年度と令和4年度を比較すると、経常費用は、社会保障経費や人件費の増加により、前年比約33億7千万円(856億8千4百万円から890億5千7百万円)の増となった。受益者負担等に伴う経常収益は、約3億2千6百万円(39億4千5百万円から36億1千9百万円)の増となった。税収等で賄われる純経常行政コスト(収益一費用の差額)は、約854億4千万円で前年比約37億円の増となった。今後、更なる増大が確実に見込まれる社会保障経費や、施設の維持補修に係る物件費等の財源をいかに確保していくかが課題となっている。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、令和5年度と令和4年度を比較すると、純資産(財源)は、国県等補助金や税収の増により、前年比約21億円の増となった。税収等の財源(約838億円)が純行政コスト(約866億円)を下回っている結果、純資産の上積み分(純資産変動)は、約27億円となっている
4.資金収支の状況
一般会計等においては、令和5年度と令和4年度を比較すると、業務活動収支については安定的な税収等を背景に約48億円の黒字となったが、国県等補助金収入の増加により、前年比約14億4千万円の減となった。投資活動収支は約91億円の赤字となり、前年比約9千万円の赤字減少となった。財務活動収支については、約40億円の黒字となり、前年比約14億3千万円の増となった。
財務書類に関する情報②(2023年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は、令和5年度において、149万3千円であり、前年に比べて8千円増加している。歳入額対資産比率は、3.09年であり、類似団体平均を下回っている状況である。有形固定資産減価償却率は、令和5年度において、63.4%であり、前年に比べて0.6ポイント増加し、類似団体平均を下回っている状況である。厚木市では公共施設等のより効率的かつ効果的な維持管理・運営方法及び適正配置を行うことを目的に、平成26年度に「公共施設最適化基本計画」を策定(令和3年度改定)した。また、基本計画に定める施設については、「公共施設個別基本計画」に基づき、令和3年度から令和36年度までの34年間の取組として公共施設等の集約化・複合化を進めるなどにより、施設保有量の適正化に取り組んでいる。
2.資産と負債の比率
純資産比率は、令和5年度において、75.7%であり、前年に比べて1.3ポイント減少し、類似団体平均を下回っている状況である。税収等の財源が純行政コストを下回っている。将来世代負担比率は、令和5年度において、21.8%であり、前年に比べて、1.9ポイント増加しており、類似団体平均を上回っている状況である。地方債残高が増加することにより、有形固定資産などの社会資本等に対して、財源のうち将来の償還等が必要な負債が増加することから、新規に発行する地方債の抑制を行うとともに、高利率の地方債の借換えなどを行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担減少に努める必要がある。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは、令和5年度において、38万7千円であり、前年に比べて2万7千円増加し、また、類似団体平均も上回っている。経常費用の2割を占める社会保障給付については、少子高齢化の進展に伴い今後も増加が見込まれるため、より効率的で持続可能な財政運営に努める必要がある。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、令和5年度において、36万2千円であり、前年に比べて2万円増加し、類似団体平均を上回っている状況である。地方債の発行額が償還額を上回ったためであり、固定負債の増額により、負債額が増加している。基礎的財政収支は、令和5年度において、業務活動収支が51億3千万円の黒字であり、投資活動収支が58億9千万円の赤字となっている。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、公共施設等の整備を行ったためである。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、令和5年度において、4.1%であり、前年に比べて0.5ポイント減少しており、類似団体と同水準で推移している状況である。厚木市の特徴としては、類似団体と比較して多くの公共施設を有しており、総額として使用料及び手数料が多いことが挙げられるが、施設の維持管理費とのバランスを考慮しつつ、受益者負担の適正化に今後も努めていく必要がある。
出典:
財政状況資料集
,
統一的な基準による財務書類に関する情報
,
よくある質問
このページで何が分かりますか?
神奈川県厚木市の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
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